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遍路日 2011.12.11 掲載日 2013.1.23
「草壁」のフェリー乗り場に車を置いて、昼食にしようと近くのチッコイ食堂へ入りました。
狭い店ですが、壁一面に色紙やら名刺が一杯貼ってあり、昔はフエリー観光客で賑わっていたんだろなぁ。
色紙はたぶん有名な人なのだろおが、立派すぎる字で、よぉ~読めない。
名刺は一般庶民も含まれているよおなので、店のオババに「記念にσ(*_*)の名刺も貼ってもよいか」と聞くと、アッサリ了解して「空いてる所、どこでも良いよ」
空いてる所ってぇ・・・と、船舶用時計が有る場所に少し空間が有りました。
なんで船舶用時計かと、わかったと言うと、無線関係で「沈黙時間」というのが有り、その時間は通常の無線交信をせず、発信して良いのは遭難信号の交信だけなのです。
その時間が、毎時の15分・45分の3分間で、時計にその3分間が赤の扇形で示されており、全ての船舶が沈黙します。
今は、もう無線とは縁の無い世界に居るので詳しくはわかりまへんが、モールス信号が使われ無くなり法改正で、この「沈黙時間」は無くなったらしい。
画鋲を探したが無いので、そこらのを適当に取り外そうかと思って聞くと、わざわざ持って来てくれました。
名刺を見ると、ボート関係の人達の名刺が多いよおです。
もし、この食堂へ行く機会が有りましたら、「笠と杖(「遍照の響き」)」をデザインした名刺が貼ってありますので探してね。
もっとも、ジャマになって取り外されてるかもしれまへんが・・・・(^O^)。
食堂を後にして24番「安養寺」へ向かって歩くと、さすが「石の島」・・カエルやらネコやらの石細工が、道路端まで出してる石屋さんがあります。
「清水」のバス停付近より旧道に入り、歩いてると道端に堂と立て看板があり、「日方札場の地蔵」と、もう一つ、かなり日焼けして読みにくくなった看板は「城崩れ供養塚」と書いてある。
「城崩れ供養塚」説明文を読んでみると、南北朝時代に愛人を奪い取って、それが原因で戦が有ったらしい。
杖に顎を載せて読んでた越後屋が「なんだぁ・・愛人を奪ったのが原因かぁ。 そんなために合戦で死ぬのもアホらしいねぇ」
「そおだわなぁ。 家来にしてみれば、何の関係も無い三角関係のモツレじゃからなぁ。 こんな事で死ぬなんて、ワガママな主人を持っちまったなぁ・・とモンク垂れていたと思う。」
小豆島88箇所霊場の24番札所「安養寺」は畑の中に有る感じで、山門を入る前から、数匹の犬の鳴き声がするので、あぁ・・ここが下調べの時に書いてあった、犬が一杯いるウワサの寺かぁ。
先に行ってた越後屋が「どうする?」という顔して、立ち止まって待ってるので、「お前、犬が好きなんじゃろ。行けっ!!、ワシは犬が嫌いだから。」と言って、無理矢理、先に行かせました。
そりゃあぁ、そおだわ・・・σ(*_*)噛み付かれたらイヤじゃもん。
「安養寺」境内に入ると、犬が居るわ居るわ・・あちこちに・・しかも一斉に吠えて、歓迎してくれます。
10匹くらいは居るのだろか、ちなみに全部鎖で繋いであるので安心です。ヤカマシイけど・・
よっしゃあぁぁ・・ここは吠えてる犬を、尺八で黙らせられるか、腕の試し所じゃなぁ。
尺八を静かに吹き始めると、今まで吠えてた犬が徐々に静まり・・オスワリして、頭を垂れ始め・・・
中には鼻水をすすり、目には涙さえ浮かべて合掌している犬が・・・そんな犬が居るワケないわなぁ(^O^)ダハハ・・
尺八を吹いてると大師堂に居る白犬だけが熱心に最後まで吠え続け、他の犬は飽きたのかそのうち鳴き止みました。
参拝が終わり尺八の手入れをし始めると、今度は山門近くの小屋に居る犬だけが吠え始めます。
見ていると縁の下に潜り込んでから、吠えるのが好きなようで、この犬が一番臆病らしく、こらっ・・・他の犬を見習って、堂々と外へ出てきてから吠えてみろ。「弱い犬ほど、良く吠える」という言葉が有るが、少しは恥ずかしいと思え。
しかし「生類憐れみの令」を今も固く守って、参拝者が来るたびに毎回犬が吠えていたら近所の人も迷惑だろなぁ。
尺八の手入れをしている時に、住職が庭木の手入れをし始めたので聞いてみると「だれかが置いて行ったりして、カワイソーなので捨てるわけにもいかない」との事らしい。
ううむうぅぅ・・そおなると、住職さんの趣味で飼ってるわけではなく、犬を置いて行ったり捨てて行く不届者が悪いんだ。
気持ちはわかるが、不妊手術をするとか何とかしないと、そのうち10匹が100匹になるかもしれんまへんでぇ。
24番「安養寺」山門前に居た犬は、来た時には吠えてたクセに、帰りに頭を撫でてやるとシッポ振っていた。
良く見れば、カシコそうな犬だ。
24番「安養寺」を出て次の25番「誓願寺庵」へ行く道がわからず、畑で仕事してたオバハンに聞くと、寺の塀に沿って行くのだと教えてくれました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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