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遍路日 2011.12.12 掲載日 2013.1.28
地図本では小豆島88箇所霊場の72番札所「滝湖寺」を出て、72番「奥の院・笠ケ瀧寺」へ向かう徒歩の道が有るはずだが、分からず車道を歩きました。
実は「奥の院・笠ケ滝寺」へは、今までと同様のように山道だと思っていたんですが、ところが、あぁたぁ・・・・車道横に、いきなり幅広の長い階段がデエ~ェンと・・・ゲッ!!
はれっ?・・・この長い階段を上がるの?、そおいえば下調べの時に、長い階段がどうのこうの・・と書いてあったような気がした。
取り合えずその長い階段を上ると、真ん中には手摺りがあり、気休めのためか石仏もあります。(一番上の写真)
ヒーコラ言いながら階段を上がると、ぶち当たった所で横へ進むようになっており、これから先もこんな階段が続くのかなぁ・・と思ってたら「奥の院・笠ケ滝寺」駐車場に着きました。
まぁ・・・確かに車道を歩くよりも、階段の方が近いかもしれん。
駐車場には金色の鐘があり、よっぽど鳴らそうかと思ったが、麓の人が寺に異変でも起きたのかと勘違いされたらアカンので止めといた。
そこから写真で見た事の有る鎖場で、見た限りでは距離も短く、そんなにオトロシイ鎖場ではない。
石灯籠の横に「い」「ろ」「は」・・・と書いた石が置いてあり、最初は何かのマジナイかと思ってたが、「いろは48文字」の標識だったんですねぇ。
上がった所で、その先にも鎖場らしいのが続いてるようですが「通行禁止」になっていました。
平坦な横道を行くと休息所と「大師堂」の看板が掛かった小屋が有りありました。
窓ガラスには、この寺の全景配置図(絵図面・上の写真)と「洞窟内は撮影禁止で見つけたら没収する(没収事例有り)」と、なんとまぁ・・・オトロシイ事が書いて有ります。
へえぇぇ・・・よっぽど写真撮影をされるのがイヤなんでしょうなぁ。
「奥の院・笠ケ滝寺」の御本尊さんは、恥ずかしがり屋さんなのでしょうか?
そこからは再び岩場で、手摺りが有り「よ・た・れ・そ・・」と平仮名が続いています。
建物下部付近に梯子があり「善女竜王」の看板が有ったので見に行き、絵図面を見ると「龍王窟」らしい。
ちっこい穴に悪いヤツが入らないように柵がしてあり、内に祠のような物があり、これも撮影禁止かなぁ・・と、思ったので撮らなかった。
「ゑ・ひ・も・せ・ん」と横鎖で「奥の院・笠の瀧」洞窟入口に到着
「奥の院・笠ケ滝寺」洞窟入口にも「これより先は撮影禁止」の注意書きがあり、よっぽど内部を撮されると霊力が減っちゃうんだろなぁ。
笠を取って洞窟に入れば良いものを・・被ったまま入ったので、あちこちで岩に笠をぶつけながら狭い洞窟を行きました。
洞窟内に「撫で観音」の部屋が有り、先を行ってた越後屋が電気スイッチの有る場所を教えてくれ、「撫で観音」を拝見しましたが、あんまりビックリする程の観音様でも無いような気がする。
そのスイッチ付近の下に「しあわせの穴」というのが有り、潜れたら「しあわせ」になれるのかもしれまへんが、まぁ・・今のところは、それほど不幸でもなく「しあわせ」だから良いや・・・と潜りませんでした。
その横を通って板張りの小豆島88箇所霊場の72番札所「奥の院・笠ケ滝寺」本堂へ・・・・堂内は20畳位の広さで、祭壇も同じ程の広さで岩窪になっていましたが、暗くてよぉ~わからん。
賽銭箱の前には「指輪供養」と書いて、指輪の古いのが山ほど積まれており、何で指輪を供養するのかなぁ・・想い出として残しても良いし、売り払ったら、いくらかにはなると思うが・・・。
蝋燭も自分で持って来たのは倒れるのでダメらしく、ここで売ってる専用ローソクでないとアカンらしい。
そお言えば、そのような事がネットで下調べの時に書いてあり、うっかり自分で持ってきた蝋燭を立てたら叱られたような事が書いてあったような気がする。
蝋燭立ての釘に蝋燭を刺して倒れた・・・と、いうのは、刺し方が悪いだけであって、どこの蝋燭でも性能には、あんまり関係無いように思うが・・・・。
しかし、なんせここは特別なる撮影禁止の霊場だから、薄汚れた下界から持ち込んだ蝋燭は、その霊力により倒れちまうのかもしれまへんなぁ。
これ程、あれこれと禁止事項が多い場所なもんだから、たぶん大丈夫だと思いながらも、一応尺八吹いて参拝して良いかと了解を貰うためブザーを押して係の人を呼び出しました。
気難しそうなオッチャンか、ジサマが苦虫をつぶしたような顔して出て来るかと思ってたら、案に反して若い女の人が出てきて、あっさり「OK」してくれた。
こおいう場所へは、再び来る機会も無いだろおと思い二曲吹き、参拝後ベンチに座り、尺八の手入れをしながら窓から眺める外の風景が良い。
内部の撮影をする事が出来たら、オモロイ物が一杯有るのだけれど、安物のデジカメを取り上げられたらイヤなので撮らなかった。
時間があれば、こおいう場所で下界に向かって「三谷」なんかを尺八で吹くと、ええじゃろなぁ。
σ(*_*)が参拝している間に、越後屋が先程の「しあわせの穴」を潜って来たと言うので、あいつだけ「しあわせ」になると腹立たしいのでσ(*_*)も潜りに行った。
「しあわせの穴」は見た目が広そうだったけれど、入ってみると途中で抜けれなくなりそうなので、もう一度やり直し、手を先に入れて潜ったら、無事に「しあわせ」になれました。
もう一度ブザーを押し、ネーチャンに参拝させてもらった礼を言い、次の71番「滝の宮堂」への遍路道を尋ねると、先程の絵図面を見せながら「大師堂」の前を通った鐘楼の後ろに遍路道があると教えてくれました。
あっ・・ちなみに、ここは2時になったら閉めちゃうそうですので、来る人は注意してください。
そおいう時間制約が有るため、この「奥の院・笠ケ滝」へ来るコースを計画するのは少々難しかった。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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