HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 52 伊喜末
遍路日 2011.12.12 掲載日 2013.1.31
「小江」集落の海岸通りを、食堂かコンビニでも無いかなぁ・・と思いながら車道を歩きましたが、やっぱり店さえも発見できなかった。
車道沿いだから、ヒョットして・・という期待感が有ったのですが、この先にも店は無いだろおと思い、67番「瑞雲堂」へ行くため狭い旧道へ入りました。
三叉路の道に「瑞雲堂」「末林寺」の標識看板が有ったので、取り合えず「瑞雲堂」で持ってきた、非常食の「おでんパック」を食べて昼飯にする事にした。
けっこう長い坂道の高台にポツンと小豆島88箇所霊場の67番札所「瑞雲堂」が有り、その道路端でネコが2匹ジイ~ッと日向ぼっこをしています。
近寄っても動かなかったので、ひょっとしたらヌイグルミのネコかな?と思って、デジカメで撮ったら、やっと動いて逃げて行きます。
高台に堂があるので「伊喜末」集落が、よぉ~見えますなぁ。
遠くの屋根の中に「旭日旗」が翻っており、そおいえばネットで下調べの時にも、そんな事が書いてあったなぁ・・元海軍関係の家の人だろか?
最近は、祭日に日章旗を掲げる家さえも少なくなって来ているのに、何を意図して旭日旗を掲げるのかわからんが、毎日タイヘンでっしゃろなぁ。
やっぱり毎朝8時に掲揚して、日没時をもって降下するのかな? コンジョ有ると思う。
次の68番「松林寺」へ車道をテクテク歩いてると「四海小学校」近くに出て、「松林寺」へ行きましたが正門は別に有り、どおやら裏口入門したようだ。
「松林寺」は大きい寺で、本堂前の庭には白砂で形が造ってあり、同じ形かと思ったら、良く見ると堂に向かって左側は円で、右側は四角でした。
これは、何か意味が有るのでしょうか?・・それとも造形美?
68番「松林寺」堂内にはテーブルの上に、お茶等の接待が置いてあったので、参拝後、久々に熱いインスタントコーヒーを飲んだが、何日ぶりだろおか。
出発する時、納札に「御馳走になりました」と一筆お礼を書いて、テーブル上に置いときましたが、こおいうのは最低限の礼儀じゃろうからな。
28番「松林寺」を出て、わからんなりに歩くと、旭日旗の有る家の前に出ました。
さぞかし海軍関係の人なので、家の周囲もキッチリしてるだろおと思ってたのですが、どうもそのような様子でもなさそうです。
付近の建物に落書きがしてあり、自分で書いたのか・・それとも、だれかにイタズラ書きされたのか・・・あんまり品が良くない。
先程までは海軍関係の立派なコンジョ有る人かなぁ・・と思ってたが、それを見た時、できればお友達になりたくないなぁ・・という気になった。
「スマートで、目先が利いて几帳面 負けず魂、これぞ船乗り」という言葉が有り、船乗り関係の人だったら、このようなイタズラ書き?されたら、すぐに補修して塗り直すか、見良くすると思う。
あんまり「スマート」でも「几帳面」でも無く、むしろ「だらしなく」「ズボラ」・・というような気がするが・・・ごめんね。
狭い旧道を歩き、疲れたなぁ・・と思ってると道端の広場になってる所に66番「等空庵」が有り、一見、バスの待合室風・・という感じで、あんまりお堂という感じがしない。
それでも明け開きの堂内にはベンチが有り、そこに女性用の日差し帽が置き忘れられていました。
「等空庵」出て歩いてると、電柱に赤い線が書いてあり「2004年8月 高潮被害」がここまで有ったらしい。
先を歩いてた越後屋が、畑仕事をしている夫婦連れと何か話しており、後で聞いてみると「歩いてたら、お遍路さあぁ~ん、「等空庵」は通り過ぎてるよぉ~」と、わざわざ教えてくれたらしい。
そおじゃろなぁ、このコースは「土庄」側から来るのが普通だもんなぁ。
「笠ケ滝」の時間制限が有るために、σ(*_*)らは逆打ちコースにしちゃったんだから。
それにしても、こおやってわざわざ声を掛けて注意してくれるのは、ありがたい事です・・ナモナモ・・
海岸沿いの車道をテクテク歩いてると、木の根本に布袋さんが置いてあり、へえぇぇ・・・良く作ってあるなぁ・・と思って、付近の看板を見ると「YASUKE PARK」の看板があり、「自由にお使いください」と書いてありますが、道から外れるため行きませんでした。
「土庄」の「本覚寺」付近まで来ると、車道の反対側に居るオババが、σ(*_*)の姿をジイ~ッと見て、何かを訴えたそうな顔しており、どおした、オババ・・σ(*_*)の姿に惚れたのか?
目が会ったので黙礼すると、バサマが車道の真ん中まで出て来て、合掌しながら「ありがとうございます、ありがとうございます・・」と言い始めました。
えっ?・・・はっ?・・何?・・・σ(*_*)は見知らぬバサマに「ありがた」がられるほどの事は、なあぁ~もしとらんと思ったけど。
それとも、拝まれるほど後光がさしてるような、凛々しい立派な姿をしてるんじゃろか?、小汚い、よれよれの作務衣を着てるけど・・
それはそれとして、車道の真ん中に立ち止まって合掌して拝み始めたもんだから、車の通行のジャマになるだろおし、車に轢かれたらアカンので、バサマの所まで行き背中を押して、とにかく道端に寄せました。
それでも「ありがとうございます・・」とブツブツ言い「お若いのに、巡っていらっしゃるのですか・・」と言われ、うむうぅ・・確かに年齢はバサマより20才ほど若いので、若いと言えば、若いわなぁ。
「私は独り身ですので、よろしければ家に、お泊まり頂いても良いのですが・・」
うむうぅ・・バサマがせめて今より30才ほど若かったら、むしろ、こちらからお願いしたかもしれんが・・
「いえ、予定がありますので・・」と断り、お互い合掌して別れました。
振り返ると、後ろから来る越後屋にも話をしており、信心深い人が、まだ居るんですねぇ。
後で思ったのだが納札をあげたら、バサマが喜んだかもしれん。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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