HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 59  朝ぼらけ


 小豆島遍路記 遍路日 2011.12.13   掲載日 2013.2.7


「江洞窟」現代的顔立ちの弁天様/小豆島88箇所霊場・徒歩遍路記

59番「甘露庵」

親子トンネル、小豆島歩き遍路     親子トンネル壁画、小豆島歩き遍路     鹿島海水浴場、小豆島歩き遍路

 朝8時前に出発して、「土庄」町中をテクテク・・歩いてると車道とは別の歩行者用トンネルが有り「親子トンネル」と言うらしく、トンネル内には、海底の様子や「二十四の瞳」の壁画が描いてあります。小豆島 甘露庵

 「鹿島海水浴場」の看板の有る所から車道を離れて、砂浜沿いの道を歩き、朝日が昇ってます(一番上の写真)。

 この砂浜が終わる頃から、山方向への道を行かねばアカンのじゃが、先を歩いてる越後屋は気付くかなぁ。

 行き過ぎたら、追い掛けて呼び止めにゃアカンのにぃ・・と思ってたら、プイと車道を横切って山方向へ行きます。

 あれっ?・・と思い付近を見れば、道沿いに寺への標識が有り、ホテルの横を通って小豆島88箇所霊場の59番札所「甘露庵」に到着。

59番「甘露庵」、小豆島歩き遍路    甘露庵、小豆島歩き遍路    小豆島歩き遍路

 59番「甘露庵」境内には藤棚が有り、枝葉を切り落として手入れされてるので、季節になると花が咲くじゃろなぁ。

 藤つうもんは、放ったらかしにしておくと、ジャングルみたいになり、切り詰め状況を見ると、そのスジの人が剪定したように思える。

 無人の庵ながらもキレイにしてあり、線香灰もキレイにならしてありました。

 堂内は狭いためか、エコーは無かったが尺八の響きがもんのすごく良かった。

足尾神社

小豆島歩き遍路   柳トンネル、小豆島歩き遍路    小豆島歩き遍路

 県道をテクテクと歩き、「柳トンネル」を過ぎた付近の駐車場に、車を置いたネーチャンが2人、前を歩いて行きます。

 そのままボォッ~と、ネーチャンの後姿を見ながら付いて行くと急に横道へ逸れちゃい、はらっ?・・ストーカー行為がバレたかな?小豆島 足尾神社

 もうお別れですか、サミシイなぁ~・・と思って、ネーチャンが行く所を見ていたら、道沿いの大きな店へ入るのを見て、はっ!!・・そお言えば、この「柳」付近で旧道に入らにゃアカンのだった。

 地図本で確認すると、ネーチャンが入った所は、偶然にも目印となる店で、危なかったなぁ・・ネーチャン達が、もしも真っ直ぐに県道を行ってたら、フラフラと後を付けちまい、この旧道を見落とす所だったでぇ。

 そいでもって越後屋にバレて、キツク叱られるところだった。

 旧道へ入ると、トッツアンが話しかけてきて「札所参りか?この先に足尾神社が有るから寄っていけ」と「どうしても、こうしても・・」という感じで熱心に勧めるので、まぁ・・それほど勧めるならばと、道沿いにある「足尾神社」へ寄ってみました。足尾神社、小豆島歩き遍路

 境内には上への階段が別に有り、それを上がるのかと思ったが、足尾神社は境内に有る神社でした。

 神社前に看板があり「大下駄が奉納してあるから、足に悩みが有ったら下駄をはいてみろ」というような事が書いてあります。

 どおりで先程のトッツアンが「あんたらのご利益になるから・・・」と、熱心に言ってたはずだ。足尾神社、小豆島歩き遍路

 戸を開けてみると、室内に大下駄が置いて有りましたが、わざわざ靴を脱いで下駄を履きに行くほど疲れてなかったので入りませんでした。

 賽銭箱には遍路用納札が一枚刺さっており、へえぇぇ・・・遍路してる人で、札所でもないのに、ここを参拝した人も居るのだ。

 珍しいなぁ・・と思いながら、σ(*_*)も納札を刺しておき、先程のトッツアンに、同じように勧められた人かな?

 茶碗と酒が賽銭箱の前に有りましたが、先の行程も有るので飲まなかった。

 これも縁というもんで、トッツアンに会わなかったら、この足尾神社に寄らなかったろおなぁ。

60番「江洞窟」の弁天様

柳漁港、小豆島歩き遍路       60番「江洞窟」、小豆島歩き遍路        60番「江洞窟」、小豆島歩き遍路

 小豆島88箇所霊場の60番札所「江洞窟」は柳漁港の外れに有り、最近修復したのか建物の朱色が新しい。

小豆島 江洞窟     60番「江洞窟」弁財天?、小豆島歩き遍路      60番「江洞窟」洞窟内、小豆島歩き遍路

 本尊さんは弁財天らしく、60番「江洞窟」洞窟へ入る前に現代的な顔立ちした「弁天さん」らしい絵が飾ってあります。

 ええですなぁ・・こんなキレイな弁天様に芸術を教わりたい、きっと手を取り、優しく微笑みながら教えてくれるじゃろなぁ。(^O^)60番「江洞窟」梵字、小豆島歩き遍路

 中に入ると洞窟になっており、堂内は密閉状態で締め切ってあるためか、ちと湿気のニオイがする。

 「江洞窟」洞窟内で参拝すると、エコーは無かったが響きは良かった。

 併設されている建物内には、岩に新しく梵字を彫ったのか、それとも昔から有る梵字に色を付けたのか、わからんのが有ります。

 建物も新しく、梵字も新しそおなので、どこかの新興宗教のタグイが作ったのか?と思いましたが、梵字が有るので、せっかくだから試しに尺八を吹いて参拝しました。

 そしたら、あぁたぁ~・・・思いがけず洞窟内よりもエコーが効いて、もんのすごく響き、こりゃあぁ~・・ひょっとすると洞窟内よりも、こっちの方が霊力が強いかもしれまへんでぇ。60番「江洞窟」接待所、小豆島歩き遍路

 施設構造のためだとは思うが・・・「仏ケ滝」に匹敵するかもしれん。

 60番「江洞窟」の隣部屋に、椅子とテーブルが有り、インスタントコーヒーの接待が置いて有ったので飲みました。

 建物内部全体が湿気った雰囲気なので、換気扇を付けるか、可能な限りに戸や窓等を全部開け放しておいた方が、湿気が取れるのだがなぁ。

 たぶん、このままの密閉状態にしておくと、せっかくの新しい室内にカビが生じると思う。


 宝生院、小豆島88箇所霊場・徒歩遍路記←前頁「香炉灰」へ  次頁「重岩」へ→重岩、小豆島88箇所霊場・徒歩遍路記


 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



以下、広告です。