HOME > 遍路・巡礼  > 「秩父34観音霊場」目次  > 33 岩の船(法性寺・奥の院)


 法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記  H18.12.9 UP


奥の院「岩船観音」/秩父34観音霊場記(32番「法性寺」)

「奥の院」への岩の隙間、法性寺、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記  不明の岩場、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記  月光坂付近、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記  月光坂付近2、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 秩父34観音霊場の32番札所「法性寺」観音堂へ上がる途中に、「奥の院」への標識が有り、岩の重なってる隙間を通って行くようになっています。

 この「岩の隙間」には、それはそれはオトロシイ伝説があった・・という話は聞いて無い。(^O^)

 だいじょうぶ、少々太っていても、かなり太っていても余裕で抜けれ、四国霊場・慈眼寺の穴禅定の事を思えば、何ともありまへんがなぁ。

 岩の隙間を抜けると草が生い茂った、かなりキツイ山道が有り、ヒマな時にでも草を刈らないと、道がわからなくなって遭難しちまうでぇ・・・

 遭難の心配をしながら草を掻き分け、山道を行くと岩場が有って鎖が垂れており、そこが奥の院かなぁ・・と思いましたが、それにしては、まだ山の中腹付近だし、岩場の中に在る建物も壊れかかっています。

 たぶん違うじゃろなぁ・・と思い、確認のために登ってみるのもシンドイので行かず、再び草が生い茂った道を掻き分けながら上がりました。

 「月光坂」という坂の標識があり、月明かりに照らされて瞑想しながら歩くと、涙が出てきちまいそうな情緒の有る名前の坂ですが、月光に照らされて歩くには、ちとキツイ坂だと思う。

 なんせ足下は岩だらけで、周りは深い木立に囲まれており、月の光が果たして足下にまで届くのか・・

 月光を頼りに歩いたら岩につまずき転んじまって痛いやろなぁ・・そいで、月が出ない日や天候の悪い時は、どうすべぇ・・・奥の院、法性寺、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 やっと、鎖の手摺りが岩肌に取り付けてあり、岩に足の間隔で窪みを付けてある場所へ来ました。

 よっしゃあぁぁ!!・・それらしい所へ来た、もうすぐ頂上やでぇ・・と思い、ヒーコラ言いながら上ると、大岩の窪みに石仏が立ち並んでおります。

 おぉぉ!!・・いかにも「奥の院」という風情ですなぁ、ちっこい小屋は壊れかけてたが・・・

 立ち並ぶ石仏の前を背を屈めて「修行中すんまへんねぇ、ちょっとオジャマして前を通らせてもらいます」と心の中で思いながら、岩船観音の方へ行こうとしたら途中で岩角に頭をぶつけちまった。岩船観音、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 痛かったなぁ・・・なぁ~んにも悪い事してねぇのにぃ・・・賽銭を入れなかったからやろか?

 少し上がると大岩の見晴らしの良い所へ出て、そこから岩船観音が見えます。

 観音様が居られる岩は大きな一枚岩で、「船が空中に突き出してるような・・・」と見立て、船首先端に立つ観音様を「岩船観音」と呼ばれてるらしい。

 船首が有れば当然に船尾が有り、そこには「大日如来」を配してありました。

 するってぇと・・・先程石仏が修行されとる岩角で頭をぶつけた場所は、機関室付近に該当するのかな?

 そのまま岩船観音様の所へ向かって、岩の上を歩いて行こうと思えば行けるのですが、大岩の表面は滑らかなので、なんとなく滑り落ちそうな気もします。岩船観音2、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 左側は深い谷になっており、落ちたら助かりそうにもありません。

 ここで滑り落ちたら、だれも見てる者がいないと永遠に行方不明者扱いされ、親戚一族から「あのコンジョナシが居なくなっちまった!(^^)!」と大喜びされる恐れがあり、それもシャクにさわる。

 そうかと言って、岩の下の方から行くのも遠回りになるからなぁ・・・ちょっと試しに岩の上を歩いてみると、思ったほど滑らないようです。

 よっしゃあぁぁ・・もし、落ちるなら左側の谷底方向だけは避けて、右側の木が茂ってる方向へ落ちりゃ死にゃせんだろ・・ちと痛い思いをするかもしれんが、命には代えられん。

 そのまま岩の上をソロソロ・・と歩き岩船観音様の所まで行き、残念やったのう親戚一族、恥サラシがここでも、またシブトク生き永らえたでぇ。(^O^)

 岩船観音様の所から四方を見渡すと、よぉ~下界が見え、観音様も雨の日も風の日も、立ったままで疲れますやろなぁ。大日如来 鎖場、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 たまには人が見て無いとき位は、ゴロ寝したいやろしねぇ、その時は岩から落ちないでね。

 再び岩の上を戻って歩くのは、やっぱしオッカナイので、岩の下方に木が茂ってる所が有り、道らしいものも無い所を歩いて戻りました。

 そこから「大日如来」の方へ行く小さい山道があり、少し険しい山道を行くと、ほぼ垂直の岩場に鎖が垂れ下がっており、こちらも足場となるように岩に窪みが作ってあります。大日如来、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 鎖を両手で掴んで全体重を掛け、足場を頼りにヨッコラ・ヨッコラ・・上ると、まさに断崖絶壁で360°の展望とは言わないが、200°位の展望がある3畳位の岩場に出ます。

 そして残る160°の所には、岩場を削った中に、畏れ多くもモッタイナイ、青銅の大日如来様が印を結んで修行されとります。m(_ _)m ハハアァァァ~・・・大日如来よりの目線、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 今まで居眠りしてたんだけれど、人の気配を感じてサッと起き、印を結ばれたのかもしれんが・・

 大日如来様は、どのような風景を見ながら瞑想に浸っておられるんか?

 できる事なら、その一端を垣間見て今後の参考として、お裾分けに預かりたく・・・と思い、お畏れながら・・・と顔を近づけ、大日如来様から見た目線位置を見ると・・・あら!?・・・手前の木が茂り過ぎて、展望が隠れちゃってるのね。大日如来よりの展望、法性寺・奥の院、尺八を携え歩いた秩父34観音霊場巡礼記

 おい、だれか木ぐらい切ってやれや、一生懸命修行されとるのにぃ。

 ・船首の岩船観音様が見えなかったら、大波が来た時に操舵できないじゃろうが・・しかし目線から右45°付近なら、下界がよぉ~見渡せます。

 「何とかは高い所を好む」と言われるように、σ(*_*)は、それほどの高所恐怖症でないので、岩の上を歩いて船形観音へ行ったり、鎖に繋がって大日如来の岩場へもアッサリ行けましたが、普通の人はちょっとコワイかもしれまへん。


 法性寺、秩父34観音霊場記←前頁「法性寺」へ  次頁「菊水寺」へ→菊水寺、秩父34観音霊場記 


 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「五木の子守唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。


以下、広告です。


老後の趣味に憧れのピアノを始めてみませんか?  
 <レンタルボックス>の種類・料金を見る
 <レンタルボックス>を自宅周辺で探す  

  中学英語を使える英語に!