HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・本宮道 >4 地蔵(横垣峠・坂ノ峠・水壺地蔵・折山地蔵)
直売所のオババ達と別れて、熊野古道「本宮道・横垣峠」へ向かって、エッチラ・・オッチラ歩いて行くと、やがて林道と合流し、近くに「妙見山」「古道」の2つの道標が並んで有ります。
道標が有るのは良いんだけど・・この道標の先は2方向に分かれており、右側が林道、左側に山方向へ登る木の階段があり、たぶん熊野古道「本宮道・横垣峠」は、左側の木の階段を上がって行くんでしょう。
どうせ道標を立てるんなら、階段脇にでも立て「この道が熊野古道なんじゃ」とわかり易く立てればええのにぃ。
道標は、適当にその付近に立てとけば、それでええんじゃろ・・というもんでも無いと思うがなぁ・・ブツブツ・・と思いながら木の階段を上りました。
そいで、この木の階段が、もんのすごく長いんですわ・・ヒーコラ言いまっせぇ。
木の階段よりも、ありのままの地道にしてくれた方が歩き易いんだけどなぁ・・と、再びブツブツ・・
やっと木の階段が終わり、山道らしい道になり・・ホッ・・その山道を歩いてると、やがてチッコイ石灯籠と苔むした石に囲まれた祠が表れ、近くの案内板に「水壺地蔵」と書いてあります。
説明板を読んでみると、例の如く弘法大師様がノドが乾いたので、杖でブッ叩いて水を出したそうです・・・ナムナムナム・・・。
で・・水が湧いてる所は?・・・あっ!!、枯れとるでねぇかぁ・・!!、えらいこっちゃ・・トッツアン、水が出てねえどぉ・・。
ワシの杖で、そこらをぶっ叩いたり、岩をほじくり返して水を出してもええんだが、水が出るよりも先に、ワシの杖が折れちまうかもしれんしぃ・・そおなると笑われるだけなので、やんなかった。
よぉ~く見ると、たぶん水が出ていたと思われる箇所から地下ホースが敷いてあり、道の反対側にあるコンクリート箱へ水が導かれており、そのコンクリート箱からは水が滴り落ちているので水量は有るようです。
おぉぉぉ・・・さすがお大師さん・・ナムナムナム・・・そいで、この水壺地蔵さんにはもう一つ、カワイソーな伝説が有るんですなぁ。
むかあ~ぁしぃ・・むかし・・一流企業をリストラされた大工のトッツアンが居たそうで、職を求めてフラフラと、この熊野まで来ましたが、なかなか職が見つかりまへん。
ハローワークへ行っても、インターネットで検索しても、求人は20代から30代・・良くても40代・・50代を過ぎたトシヨリは、だれも相手にしてくれまへん・・つらいでんなぁ・・。
家に帰れば、腹を減らしたカカアと子供が口を空けて待ってるのに・・・歩き疲れたトッツアンは、この水壺地蔵さんの所で疲れ果て、グッスリ眠ってしまいました。
そいで、カゼをひいちまったとさ・・・カワイソーに・・・(^O^)ワハハハハ・・・おしまい。
な・・何が、どこがオモロイ話じゃ・・つまらん、くだらんとお嘆きの貴兄に、まだ話しの続きが有りまっせぇ。
トッツアンが、ヨダレ垂らして寝込んでると、地蔵さんが表れて優しくフトンをかけ子守歌を唄ってくれましたとさ・・・ってな話しだと、もっとツマランですわなぁ。
地蔵さんが枕元に立ち表われて曰く「この麓の集落に仕事が有る。汝、直ちにそこへ出向き一生懸命に働け。
パチンコしたいとか、ゲームしたいとか、サボりたいとか思うんじゃねぇぞ。」というお告げが有りました・・・ナムナムナム・・・
ちなみに閻魔大王は、地蔵さんの化身だそうで、テレビに出てる占い師崩れのオババのように「地獄へ落ちるわよ!!」なんて言われなくてよかったねぇ、トッツアン・・(^O^)ヘッヘッヘッヘッ・・・・
トッツアンはお告げの通り麓の集落へ行き、仕事にありつき、パチンコもせずに働いたため大繁盛し、そのお礼に・・と、新しい地蔵さんと石灯籠を奉納したそうです。
全国の職にあぶれている皆の衆、この水壺地蔵さんの所で昼寝したら夢のお告げが有るかもしれんでぇ。!(^^)!
再び山道をエッチラ・・オッチラ・・
横垣峠には石碑と道標が有るだけで、スタンプが有ると思ってましたが、それらしいモンは見当たらず、横垣峠からは、霞んでいましたが海が見えました。
しばらく歩くと「坂ノ峠」に着き、そこには東屋とスタンプ箱が有りました。
「坂ノ峠」からも下界が見れましたが、言っちゃぁ悪いが、先程の「横垣峠」の方が眺めが良かったなぁ・・・何で横垣峠の方に東屋を作らなかったんじゃろ?
「坂の峠」には、スタンプ箱の中に木製の大きい魚が置いてあり、よぉ~く見ると「尾鷲中央公民館」教室の人達が作ったようで、「横垣峠」と浮き彫りされおり、なかなか良いアイデアだと思う。
この魚は上から紐でブラ下がっていたんでしょうが、切れちゃったため、だれかがスタンプ箱の中に置いたのでしょう。
ところで・・「坂の峠」も「横垣峠」も同じ峠なのかな?
「坂の峠」から下り道になると石畳になり、途中に「折山地蔵」が有って石祠の中に地蔵さんが座ってました。
説明板を読むと、この付近の石畳とか、この地蔵さんは、埋もれていたのを地元の人達が発掘して復旧されたらしい。
そお言われてみると、石畳を下りて来る途中で石畳が消えて迂回するように山道になってる箇所が有り、再び石畳が表れてる箇所も有りました。
きっと、その付近には、まだ発掘されていない石畳が有るのかもしれまへん。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「五木の子守唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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