HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・本宮道 >7 本宮道
H19.10.13 UP
「矢の川~楊枝」地図の掲載は、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。
「千枚田・通り峠入口バス停」に車を置き、熊野古道・本宮道を「楊枝」に向かって歩きました。
先日、千枚田の偵察に来た時、この「ふれあい市場 千枚田」で店番していたバサマに、ここに車を置いて良いか了解を得ていたのです。
あっさり了解してくれ、親切にも千枚田の地図までくれました。
聞けば、この「ふれあい市場」は1日おきに開いていており、毎日はやってないようです。
で、このバス停から「本宮道①」ちゅう標識が、どこに有るかわからんかったんですよねぇ。
(この先に「本宮道①~⑥」と数字が書いてある標識が道端に立ってました。)
川を渡ってすぐに右折れしてもこの「本宮道①」の標識が見当たらず、あきらめて国道を歩きました。
途中に有る天理教の建物は立派ですなぁ、白い塀に囲まれて城のようです。
そおいえば、この熊野地方は天理教が盛んなのでしょうか?、熊野古道・伊勢路を歩いていても、よぉ~天理教の建物を見かけました。
川沿いの道をテクテク・・・道路の山側に六地蔵が有り、やはりここは昔の古道で「何とか佛」と書いた古い石碑もあります。
歩いてると道端に何かを奉ってある祠を見つけ、近寄ると側に小さい谷間が有り、同じく小さい滝が有りました。
滝というからには、この祠は不動明王じゃろなぁ・・と思ったら、やっぱしそうだった。
滝まで草に覆われた小道が有り、昔は行場だったんでしょうが、今ではもう忘れられて「行」をする人も居ないじゃろなぁ・・・たぶん。
四国で出会った庵の坊さんとか老遍路ならば、こおいう行場にこそ今も神霊が残っていると言うかもしれん。
人家が見え始めたカーブミラーの所に「本宮道②」の標識が有ります。
林道へ入り、数百m歩くと同じく標識が建っており山道へ入るようになっており、その登り口を見れば、スンゲェ草が生い茂った急坂で、こんなに草が生えている所を掻き分けて行かにゃアカンのかと思ってビビッちまった。
草藪を掻き分けても先に道が有るんかいなぁ・・道がわからんようになり迷って遭難しちまったら、新聞ざたになり世間から笑われるでぇ・・と、思いながら草藪を掻き分けて上がると、その箇所だけで、すぐに杉林の山道になり、杉林を抜けると明るい草地へ出ました・・ホンマに良かった、よかった。
これも先程の不動明王様の御加護じゃ・・ナムナムナム・・・と再び喜んでいたら、その草地は道を覆う背丈ほどの草が茂っており、今度はよぉ~道がわかりまへん。
あちゃあぁぁ~・・不動明王さん、この始末どないしてくれますねん。
それでも、たぶんここが道じゃねぇかなぁ・・と思いながら、道無き道を杖で掻き分けて藪漕ぎして歩くと、やっと林道へ出ました。
下の草ばかり見て掻き分けていたら、間違って左手の山の頂上まで行き迷子になったかもしれんでぇ。
林道に出た所に標識が有るんだけど、逆から来る人には、この道への入り口は草に覆われて、わからんじゃろなぁ。
その時は、そのまま林道を降りて行ったら、先程の「本宮道②入口」の方へ出ると思います。
今後ここを通る人は、草藪に覆われて迷子になり、 泣いたら何とかなるかもしれんと思って鼻水垂らしながら大声で泣いても、どないにもなりまへん。
そおいう時は、とにかく泣きながらでもええから、杉林付近より草藪を真っ直ぐ掻き分けて上に登り林道に出なせぇ。
もし心配ならば、だいぶ回り道になりますが、「本宮道②入口」の林道をそのまま歩いた方がええかもしれまへん。
まぁ・・藪漕ぎする距離は、50m位のわずかな距離なので、それほど心配するほどの事でもありまへんが・・。
草を刈って整備しろとか、草藪の途中に道案内として不動明王とか地蔵さんを置けとまでは言わんが、せめてもおチット配慮した場所に標識が有ったらと思う。
舗装された林道をテクテク・・・道から人家が見える所で、ジサマが縁側で日向ボッコしてるのが見えたので、聞こえるかな?と思いながら「おはようございます」と言ったら、うなづいて答えてくれます。
試しに手を振ってみると、ジサマも笑いながら片手を上げてくれます。
人里離れた所に住んでるジサマにしてみれば、ここ最近は他人と会話したり、何かの触れ合いをした事は無いかもしれず、地元の人との短い交流でした。
車の通りが全く無い林道を歩いてると一里塚のような祠があり、写真を撮っていると先を歩いていた越後屋が、犬に吠えられてるのが聞こえます。
たぶん泣きそうな顔して、ワシが来るのを心細い思いをして待ってるだろおと思って行ってみると、犬を飼ってる家の人と話しをしてました。
そこの飼い主は何を思ってるのか、用心深いのか、よけい犬を飼っておりましてなぁ、キャンコラ・キャンコラと、そのウルせぇ事・・ まぁ家の人が居てくれたから、安心しとったが・・・
S字の道を降り、小さい集落の人家を通り過ぎてテクテク・・ここら辺に来ると、紀和町のマイクロバスがトシヨリを積んで、よぉ~走り回っています。
やがて「本宮道③」の標識に従って山道に入り、ここには石畳が残ってました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「五木の子守唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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