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   一里塚付近、荷坂峠、熊野古道「伊勢路」を歩く、 H19.4.7 UP

 「荷坂峠」地図この地図リンクは、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。


荷坂峠の江戸道・明治道/熊野古道・伊勢路を歩く

「沖見平」登り口、荷坂峠、熊野古道「伊勢路」を歩く、     「沖見平ら」よりの展望、荷坂峠、熊野古道「伊勢路」を歩く、     荷坂峠を下る、熊野古道「伊勢路」を歩く、

 荷坂峠を、さらに下ると「沖見平」の看板があり、「海が見えます」と赤字で書いてあります。

 わざわざ赤字で注意書きまでしてあるんだから、そりゃあぁ・・何がなんでも無理してでも行ってみねえと・・・この世の中は、話しの種として何が転がっとるか、わからんからのおぅ。

 なんせ、こおいう遠い熊野古道・伊勢路を歩くという事は、たぶんもう二度と無いと思い、冥土の土産話になるかもしれんしぃ。

 尾根ずたいの岩のような所を登るようになっており、向こう側へそのまま通じる道が有るかもしれん・・と淡い期待を持ちながら行ってみましたが、行き止まりになっており、「沖見平」からは今来た道を戻らにゃアカンかった。

 「沖見平」にはベンチと「鳥の巣箱」みたい物が設置されており、看板に書いて有る通り、そこからは海が見えました。

 ところで後で知ったのですが、その「鳥の巣箱」みたいモンが「スタンプ置き場」だったんよおで、これは荷坂峠の麓に有る「道の駅 紀伊長島マンボウ」に、熊野古道の資料を貰った時に、各峠にスタンプが設置されているのがわかったのです。

 近くに「俳句がどうのこうの・・」という看板が有ったので、「鳥の巣箱」は俳句の投稿箱かと思い、そんな風流な趣味がねえから・・と、蓋を開けてもみなかったんだけど惜しい事をしちまった。よし・・、今度から何でも蓋を開けて見るぞぉ。

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 熊野古道・伊勢路「沖見平」から更に降りると「三本松 長八茶屋跡」が有り、「江戸道」と「明治道」とに別れる標識が有り、事前にネットで調べて、「江戸道」「明治道」が有るらしいのはわかっていたのですが、どんなのかわかりまへん。

 そんな事にお構いなく越後屋が、トットと「江戸道」の方へ行ったら「草に隠れて道が無い」と言いつけたので、無理して「江戸道」を通る事も無いと思い「明治道」の標識の方へ下りました。

 途中に「鹿の角とぎ」の看板があって松の木が傷ついており、鹿さんが角をといだらしいですなぁ。

 道の所々で「江戸道」「明治道」と交差している標識が有り、「明治道」は九十九折りの道になっており、「江戸道」よりも少し道幅が広いようで、荷車とか人力車が通る道幅だったんでしょうなぁ。

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 「江戸道」は、「明治道」の九十九折りをショートカットして、山を直線で下りるような道のようです。

 途中であんまりにも「江戸道」の標識が有るもんだから、試しに「江戸道」を下りてみました。

 そしたら、あぁたぁ・・・途中に生えてる木や草に掴まりながら下りねぇと、滑り落ちるような細い急坂で、一度下りただけで、もう「江戸道」を歩くのに懲りちまった。荷坂峠・麓の農道、熊野古道「伊勢路」を歩く、

 「江戸道」は確かにショートカットで時間短縮にはなるようだけど、あんまりにも急坂過ぎて・・・やっぱり「明治道」の方が幅広く、距離は有るかもしれまへんが歩くのには楽です。

 しかし江戸時代の参勤交代の時には、こんな急坂の荷坂峠を籠を担ぐ人達はタイヘンだったと思い、籠に乗ってた殿様も、転がり落ちねぇかと心配しながら、死ぬ思いで乗ってたかもしれん。

 荷坂峠の麓へ降りて、ノドカなタンボ道をテクテク・・・途中の人家に犬が10匹くらい居て、σ(*_*)らの姿を見ると、やっぱり先を争って吠えます。

 でも、そのうち1匹だけが「吠えるのはオマエラにまかせた」と吠えずに寝転がっています。

 他の犬が吠えるから自分も負けずに吠えないとアカンと思っている、そこらの主体性の無い犬と違って、自主性の有るカシコイ犬でんなぁ、きっと将来は、名の有る大物の犬になるに違いない。
一里塚石仏碑、荷坂峠麓、熊野古道「伊勢路」を歩く   道の駅 マンボウ、熊野古道「伊勢路」を歩く   紀伊長島駅、熊野古道「伊勢路」を歩く

 少し行くと「一里塚石仏碑」ちゅうのが道端にあり、石碑の側に地蔵さんが一体置いてあります。

 「片上」集落を抜け、やっとこさっとこ「道の駅 マンボウ」に着き、もうこの辺まで来ると疲れて歩きたくなります。

 そいでも汽車時間の関係で、あんまり休むヒマも無く「紀伊長島駅」に向かって歩きましたが、夕陽が正面から浴びてマブシイ。

 そのマブシさに耐えながら国道を歩き、トンネル手前の信号機で青になるのを待っていると、信号待ちしている車の運転してる人と目が合い、運転手がワシらに何か用が有りそうに、こちらに身をずらせました。

 何か用かな?と思っていたら、そのうち信号が青になり、後ろの車からクラクションを鳴らされ、運転手はしかたなさそうに車を発進させましたが、あの人はワシらを見て何を話したかったんだろう?

 たとえ話せたとしても、あんまり長話はできんかったと思う、なんせ汽車の時間がギリギリだったもんで・・。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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