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 遍照の響き   ツヅラト峠へ、熊野古道・伊勢路を歩く   H19.4.14 UP 
「ツヅラト峠」地図この地図リンクは、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。


尺八の暗譜と写経/熊野古道・伊勢路を歩く

 「梅ケ谷駅」の公園で車野宿をし、翌日早朝、近くの「八柱神社」で尺八を吹奏参拝しました。名物「さんま寿司」、熊野古道・伊勢路を歩く

 この社は古くから有る由緒正しいようで、由緒書きを見ると熊野古道・伊勢路の「荷坂峠」「ツヅラト峠」を越えた昔人も、この八柱神社で道中の安全を祈って行ったようです。

 一曲目「手向」は本殿で吹奏し、二曲目「阿字観」から境内をゆっくり散策しながらの吹き歩き・・・三曲目の時に最近暗譜した曲「奥州薩慈」を吹くと、途中から失敗しました。

 前の二曲は、四国の時代から暗譜していたので、もう間違える事はありまへんが、やっぱし最近覚えた曲は、まだ完全に自分の物になっていなく、心に油断が有ると失敗するんですなぁ。「梅ケ谷」駐車場、熊野古道・伊勢路を歩く

 暗譜ちゅうもんは、なかなか出来まへんなぁ、特に長い曲なんか・・。

 ワシの暗譜のしかたは、最初は何回も繰り返して演奏を聞いて、完全にメロディを覚えます。

 え?・・はい・・尺八を吹きながら覚えようとするのは後からで、とにかくメロディを覚えるのが先で、無理して暗譜しようなんて「スケベ心」を出したらあきまへんでぇ。

 あせるな、怒るな、あわてるな・・落ち着け、トッツアン!!。(^O^)ケケケ・・・八柱神社・境内、熊野古道・伊勢路を歩く

 早く楽譜を見ずに暗譜したいという気持ちは、よぉ~わかりますが、ここでメロディを覚えないうちに暗譜しちまうと、間違って覚える可能性があります。

 そおして失敗したスケベなヤツが、ここに居りますがなぁ・・σ(*_*)・・笑ってやってくんなせぇ。

 一度間違って覚えちまったものは、訂正がなかなか出来まへん。

 尺八も吹いての練習をしますが、その時は楽譜を必ず見て、メロディを思い出しながらこんな感じだったかなぁ・・と吹きます。

 そいで、いつでもヒマな時に自然にメロディが浮かぶようになったら(90%近く)、今度こそ本格的にコンジョ出して暗譜に入ります。八柱神社・境内2、熊野古道・伊勢路を歩く

 以上、暗譜の仕方は人それぞれで、これがベストとは言いまへんが、やり方の一つとして参考にしてください。

 たいていの人は「荒城の月」や「ふるさと」等の歌は知ってると思い、楽譜がなくても自然にメロディが浮かび、ハミィングするくらいは出来るでしょう。

 まぁ短い曲だからかもしれまへんが、それでも一応暗譜しとる事になりますわなぁ。

 暗譜しとると、「荒城の月」等は、その心情によって、愉快で楽しそうに、あるいはサミシそうに、はたまた勇ましそうに・・と、今の自分が思っとる感情を自由にハミィングして表現できます。

 しかし、暗譜してなく楽譜を見ながらだったら、どうじゃろか?どうしても楽譜に心が行き、曲に感情が入らない・・とまでは言わないが限界が有るように思い、なあぁ~んか、曲が生きてこねぇ・・と言った方が良いのか・・。八柱神社・境内3、熊野古道・伊勢路を歩く

 ワシは自分で言うのもアレなんですが、各寺・神社で吹奏する時は、その場の雰囲気に合わせた感情(境内・堂内・庭・歩いて来た行程の風景etc)で吹奏しとるつもりで、だいたいは目を閉じて吹いてますが、フッと目を開けると、目の前に本尊さんや堂が目に入ります。

 家で吹奏しとる時は、たまにどこの寺だったか忘れましたが、静かな広い堂内に奉ってある仏さんをフッ・・と思い浮かべます。

 たまにですが・・今思い出そうとしても、どこの寺かわかりまへん。

 たまたま、フッ・・と目を開けたその瞬間に吹いていた曲が、もんのすごくその場・雰囲気にマッチしてたのでしょう。

 それで意識する事なく頭の片隅に自然にインプットされ、家で曲を吹いた時に、その事をこれまた自然にフッ・・と想い出すんでしょうなぁ。中野橋、熊野古道・伊勢路を歩く

 もっともワシが、こんな暗譜の必要性や効果等をエラソーに言わんでも、皆の衆は、そのような事は良くご存知の事と思います。

 問題は、どうしたら暗譜が出来るかですわねぇ。(^O^)ナハハハ・・・・

 最近チラッと独学でピアノやってますが、「ピアノが上手になる☆超簡単ヒント集」というHPに暗譜の事が書いてありました。

 ここにも、ええ事が書いてありますので、ぜひ参考にして暗譜で苦労しとる皆の衆、コンジョ入れてください。

 何曲も欲張って暗譜しようと思わず、最初は好きな一曲だけを徹底的に暗譜し、その一曲を暗譜してみれば、何かがわかると思います。

 話は変わり「写経」ちゅうもんが有りますが、まだやった事がありまへん。小公園、熊野古道・伊勢路を歩く

 坊さんがテレビで写経してる時の心境の事を話しており、その内容を聞いてると写経しとる時の心境ちゅうのは、ワシが神社や寺で尺八を吹いて参拝しとるのと同じ心境なんじゃなぁと思いました。

 「写経」は読んで字の如く、経を書き写す事なのですが、大事な事はその写している時の心境、失敗した時にどう思ったか、書き終わって全体を見直した時の「心の感じ方」が大切らしいです。

 ただ単に汚い字でも気は心とばかりに、セッセッと何枚も書き写しゃぁ、ええんじゃ・・というもんでは無いらしいです。

 写経に精神を集中していても、何かを想い出したり、気が緩んだ時に字を間違えるらしく、その時は、そこから書き直せば良いらしいですが、その間違えた時に、「なぜ間違えたのか?」という突き詰めと、そこから「導き出す対処」が特に大切らしいです。「下里」付近、熊野古道・伊勢路を歩く

 人間ちゅう生き物は、どうしても失敗しちまうモンで、ワシは、どんなに小さい寺や神社で吹く時でも、その一曲に精神を込めてやっとるんですが、やっぱしまだ修行が足りんので、たまに失敗もします。

 また、御利益が有ると言われたり、名の有る寺や神社で参拝しても、何の祈り願いもせず只吹くだけです。

 他の人に言わせると「せっかくなのに、もったいない」と言われますが、もし神仏が居るならば、祈願せずともワシの心境がわかり、自然に良いようにしてくれると思ってますので・・

 祈り・願いが無いという事は、それだけ幸せな人生を送ってるのかもしれず、別の見方をすれば、ワシの人生はこんなモンだとアキラメとる・・と言う事にもなるが・・・(^O^)ナハハハ・・・


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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