HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・紀伊路 > 7 常世の國(一壺王子 所坂王子)
17.5.24 UP
熊野古道・紀伊路の穏やかな道を歩き、蜜柑畑を下り抜けて人家の有る広いカーブへ出たと思ったら、急に障害物が無くなり、対面の山が目に飛び込んで来ました。
はらあぁぁ~・・・ここのカーブを車で曲がり損ねたら、空中を飛ぶ事になるやろおなぁ・・こおいうのを、本当に「スカイライン」と言うんやろう。
地名を見ると「沓掛」というらしく、その「スカイライン」からは、45度は有ると思われる急坂の車道が延々と続き、麓へ下りて行きます。
こりゃぁ~・・反対側(大阪方面)から上って来る人は、この坂道は、もんのすごくキツイだろなぁ、今、上って来た坂もキツくて、死にかけた人も居たけど・・・
「一壺王子」の木陰のベンチで一休み・・・古風な形をしており、昔の王子の姿を残しているそおです。
それも良かったけど、自販機とトイレが有ったら、もっと嬉しくて喜んだのにぃ。
次の「所坂王子」までは、それほど離れてません。
石段を上がった境内には、何の変哲も無く、花も咲いてるわけでも無い、ただ単に葉っぱが生い茂ってるだけの小さい木が大切そうに石囲いしてあります。
こおいう石囲いしてある物は、たいてい大切な物であり、普通の平凡な物には、わざわざ高い金かけて石囲いなんかしないでしょうなぁ・・・・普通ならば・・。
側の立て札には「何とか天皇の命を受けた、何とかという人が「常世の国」から持ち帰った、古事記・日本書紀にも記載されてる「橘の原種」と書いてあります。
どうじゃ、皆の衆おそれいったかぁ。(^O^)、そんじょそこらの裏山に、適当に生えてる木とは違うんやでぇ。
なんせ地図にも載ってない「常世の国」から、引っこ抜いて来ちまった珍しい「橘」の木だもん。
ええぃ~・・皆の衆・・、静まれぇ~静まれぇ・・・コラッ!!。勝手に枝を折ったり、葉っぱをちぎったりするでねぇ。
古事記の代から伝わる、由緒正しいミカンの原種「橘」の御前であらせられるぞぉ・・頭が高あぁぁいぃぃ~・・・ひかえおろぉ~・・・m(_ _)m ハハアァァァ~~・・
そおいう云われが在るため、お菓子作りの元締めとか老舗の経営者が、遠くからも参拝に来ると書いてありますが、その割には、こじんまりとした社です。
その付近からは民家が連なり始め、途中の店でアイスを買いました。
店のオバハンは「内に入って休んで食べなさい」と言ってくれ、わざわざσ(*_*)らのためにクーラーをつけてくれ、開いていた戸を閉めてくれました。
オバハンはヒマなのか話し好きで、σ(*_*)が「先程の「沓掛」の急坂はスゴイでんなぁ~」と言うと、その集落に友達が居るので夜にミニバイクで遊びに行った時、あの急坂付近は前も後も周り一面、真っ暗なので怖くなり、途中で引き返したそおです。
そおやろおねぇ、夜は電気も無いような道だったもん、そりゃあぁ~辺りの状況が真っ暗で、さっぱりわからんかったらオトロシイでっしゃろおう・・オバケやモモンガァも出て来るかもしれんし・・・。
30分ほど話して休み出発し、「どばし」という橋を渡り、正面に見える蜜柑畑の山道を再びヒーコラ・・
途中に「橘本王子」が寺と一緒に有るよおですが、急坂の上り道で途中から横道へ逸れるのと・・・付近の家の犬が「キャンコラ・キャンコラ」吠え始めたのと・・このクソ暑い最中、早く先へ行きたいのと・・どうせスタンプも無いじゃろおぅと・・いろんな言い訳を考えて「橘本王子」へは寄りませんでした。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「五木の子守唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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