HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・紀伊路 > 6 提灯(山口王子 爪書地蔵 蕪坂塔下王子)
H17.5.19 UP
得生寺から有田川沿いの堤防道を歩き、「宮原橋」という長い橋を渡り、熊野古道・紀伊路は正面に見える山を上るのですが、けっこう高い山で急勾配が予想されます。
紀伊宮原駅近くの店で、飲み物と食料を買い込みましたが、あんまし品数が少なく、こんなもんかもしれん、何も無いよりは良い・・と思って少し歩くと、もっと大きい店が途中にあった・・・チェッッ・・・。(T_T)
少し傾斜の有る道をテクテク・・・山口王子に着くと、久々にスタンプ台があったので喜んでスタンプを押しました。
この日は梅雨時では珍しく熱い盛りで、後でニュースを聞くと、全国で熱中症のため二人死んだらしい。
σ(*_*)がスタンプ押してる間に、越後屋が急坂をフラフラと死にそうな顔して、ヨタヨタと後ろから来ます。
「この王子のベンチで休めば良いぃ」と親切に優しく言ってやったのに、「地蔵堂まで400mだから、そこまで行く。」とガンコに言いはり、人の言うことを聞かんヤツじゃ !!
しかしぃ・・・この坂はキツイでんなぁ、四国の「出釈迦寺・捨身嶽禅定」へ行く道よりも勾配が有るかもしれんなぁ・・・しかもコンクリ道で・・
ヒーコラ言いながら歩いてる越後屋を追い越し、少し行った所で振り返ると、ホンマに今にも死にそうな顔をしとります。
「ここで休め」と再び慈悲心を込めて言い、もったいないけど、やっぱし慈悲心を込めた水を親切に渡してやりました。
しかし何が気にいらんのか受け付けず、そのまま側の石垣に倒れかかり、ズルズルと道端に座り込みます。
あっ!・・こらっ!!・・こんな所で死んだマネするんでねえ・・峠まで引きづりながら上げるのは、重くて大変じゃねぇか。
そのまま死んじまったら、下へ転がしながら降ろすぞぉ・・お前の性格そのまんまで、欲ばって先に進もうとするからじゃ。
しっかぁしぃ・・他の夫婦だったら、こんな場面に直面した時は、どおするじゃろか?
σ(*_*)の場合ならば、すかさず「しっかりせよ!」と抱き起こし、涙を垂れ流しながら泣き崩れ、「死んじゃダメェ~・・」と揺さぶり続けて絶叫する・・という白々しいテレビドラマのようなマネなんか、間違っても絶対にしないと思う。 (^O^) ワッハッハッハッハッ・・・
倒れ込んでる越後屋を、早く起きないかなぁ・・と思いながら突っ立ったままボケェッ~と見下ろし、疲れてきたので側にヨッコラショ・・と腰を下ろしながら再びブツブツ思っていると、やがて息を吹き返したらしく、やっとピクピクと動き始めました。
しばらく坂道を歩き続けると坂の上に「爪書地蔵堂」が有り、入口に爪書地蔵の写真が貼ってあり、岩に仏さんが彫ってあるらしいでんなぁ。
ここで一休みして再び坂道をヒーコラ・・・こんな山中で坂道の場所にも家が有りますが、人は住んでないよおですが、その軒下に「熊野古道」と書いてある提灯がぶら下がっていました。
熊野古道・紀伊路と、この軒下の提灯はホンマに風情が有り、思いついた人カシコイでんなぁ。
ゴチャゴチャと余計な絵や派手な色彩を使わず、単に「熊野古道」という文字だけをアッサリと書いあり、観光地で売ってるケバケバしい提灯と違って素朴さが有ってヒジョウに良い。
σ(*_*)もこんな「熊野古道」の提灯、欲しいなぁ・・土産物に売ってたら買うでぇ。!(^^)!
峠の頂上に着き「蕪坂塔下王子」の所にもスタンプ台が有りましたが、再び喜んで押そうと思ったら、握り部分だけしかなく、スタンプ箇所は、だれか持っていったらしく無くなってます。 ガッカリ・・・(T_T)
すぐ近くにトイレと休息所が有ったので、そこで昼飯にしました。
作務衣を脱いで手摺りに掛けて干し、上半身裸になると時々涼風が流れて体の汗を乾かすと、極楽、ゴクラク・・・・(^O^)
ここからは緩やかな道になり、何という町かわかりまへんが、町を一望出来る眺めの良い場所へ来ました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「五木の子守唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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