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   (補陀洛山寺 浜の王子 大門坂 多富気王子)


  尺八を携え歩いた熊野古道・中辺路    雨の大門坂、熊野古道・中辺路を歩く  H16/11/12 UP


補陀洛山寺と大門坂/熊野古道・中辺路を歩く

 熊野古道・中辺路の出発点は、那智駅近くに「補陀洛山寺」らしいので行きました。熊野古道・中辺路を歩く、「補陀洛山寺」

 「補陀洛山寺」は、むぅか~あしぃ・むかし・・・ここの住職が、極楽へ行くんじゃと「渡海船」というチッコイ舟に乗って海に向かって流れ出て行ったそうな。

 すごいでんなぁ・・・・船酔いもしたでしょうなぁ・・・

 朝早く「補陀洛山寺」へ行くと男の管理人の人が掃除してたので、「ここの堂内へ入っても良いんでっか?」と聞くと「ずうっと中まで入ってくんなせぇ」

 「はい、ありがとさんです」と、草履を脱いで木の階段を上がったら、ワイの濡れた足跡が・・・点々・と・・ ゲッ!!・・補陀洛山寺・渡海船、熊野古道・中辺路を歩く

 なんせ、雨の中を歩いて来たもんだから、靴下が濡れっちまい、これじゃあぁ「上がって良い」と言われてもマズイわなぁと思い、靴下を脱いで、まだそれでも足跡が付いちまったが・・・

 入ったすぐに板の間が有り、さらに奥に畳の間が在ったので、畳の部屋まで入ろうかと思いましたが、なんせ、濡れて足跡付けてるので気が引けて板の間で参拝しました。「浜の王子」、熊野古道・中辺路を歩く

 参拝中、受付所でラジオが流れてたけど、途中で切ってくれました・・すんまへんねぇ。

 ホントは板の間に裸足で正座していたので、足がヒジョウに痛かったんで、1曲で止めようかと思ったけど、もう1曲吹きました。

 なんせラジオをわざわざ消してくれたもんだから、1曲で止めるのも悪いかなぁ・・と思い、なんせ気が弱い性質なモンだから・・・座布団でも有れば良かったんじゃけどなぁ。

 寺の横に「浜の王子」が在り、小さい神社のようでした。

 「大門坂 入口」、熊野古道・中辺路を歩く     「大門坂・夫婦杉」、熊野古道・中辺路を歩く     「大門坂・多富気王子」、熊野古道・中辺路を歩く

 「補陀洛山寺」より那智滝の入口参道付近に車を置き、熊野古道・中辺路の「大門坂」という参道に向かって歩き始めました。薄暗い「大門坂」、熊野古道・中辺路を歩く

 「大門坂」参道の入口には大きな杉の木が両側に立っておりましてなぁ、二つそろって「夫婦杉」というらしく、離婚もせずに、よぉまぁ~長年連れ添い、ひときわ大きい杉の木になっちゃって。

 「大門坂」参道はいかにも、それらしい幅広の古い石階段が在り、杉木立に囲まれて薄暗く、そして雨が降ってるので、ただでさえ暗いのに、もっと暗く・・・

 途中に「多富木王子」というのがあり、大きな木が神木かと思ったけど、雨が降っていたので薄暗く、早く上へ上がりたかったので、トットと見て階段を上りました。「大門坂」杉並木、熊野古道・中辺路を歩く

 麓の夫婦杉から歩いて約30分で「青岸渡寺」バス停に着きます。

 実は、熊野古道・中辺路を歩くのに長期天気予報を見ると、歩く予定の日は雨の予報が出ていたので、天気の良い前日までに「大雲取越え」「小雲取越え」を歩いて済ませており、その時にバスで「青岸渡寺」まで既に行っており、後日「大門坂」だけ歩いたのです。

 「那智駅」から「青岸渡寺」行きに乗ったバスは早朝だったので、乗客はだれも居らず貸切状態。

 バスが出発するまで、わずかの時間に運転手さんに「大門坂」の事等を少し尋ねると、ワシらの笠と杖を持ったカッコウを見て「だいぶ、山を歩いてるんでっか?」と聞きます。 西国霊場「青岸渡寺」へ、熊野古道・中辺路を歩く

 「いえ、熊野古道・中辺路は初めてです。四国霊場は何度か巡りました。」

 話てみると運転手は気さくな人で、ホンマはバスに「運転中は話し掛けるな」と書いてあったのでアカンのだろうけど、運転中に時々途中の説明をしてくれました。

 「ほれ、ここが大門坂参道の上り口やでぇ。ここの参道は価値ありまっせぇ。今度ここのバス停で降りて歩いたら、ええでっせぇ」と教えてくれたので、「大雲取・小雲取越え」をした後で、先に書いたように雨の中を「大門坂」参道を歩いたのです。西国霊場「青岸渡寺」、熊野古道・中辺路を歩く

 また、カーブの所で、わざわざ少し止まってくれ「今、霧がかかっていて、よぉ~見えんやろうけど、那智滝がチラッと見えてるのやでぇ」と教えてくれましたが、すんまへん、霧か滝かわかりまへんでした。

 いくつかカーブを曲がり、土産物店が仰山在る道を通った時「ここの店の横の階段が、青渡海寺へ行く道でっせぇ」と教えてくれました。

 その時は、「ふぅ~ん」と思っており、青岸渡寺へ行く道は、どっかに案内看板があるやろおぅと思ってたんですが、バス停では案内板が見当たらず、確かに聞いておいて良かった。

 聞いてなかったら、あんな細い階段が、まさか登り口と思わず、そこらの土産物店で聞いてと思う。「熊野那智大社」、熊野古道・中辺路を歩く

 バス停でバスを下りると、折り返しのバスには小学生が数人乗り込んでおり、麓の学校へ通っているんでしょう。

 運転手さん、ありがとさんでした。バス会社のエライ人、どうか「業務違反じゃあ」と叱らないでね。m(_ _)m タノンマス。

 おかげで、参道から寺への道も迷わず行けました。

 バス停の所から、女人高野と言われる寺への車道が6kmと書いてありましたが、次回の機会が有った時やなぁ。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。


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