海岸沿いの熊野古道・大辺路をテクテク歩いてると、遠くの岬に二つの岩が見えます。
だんだん近づくと、沖側の岩には大きな穴が開いており、地図で見ると「石切岩」と言うらしく、海の色は透明でキレイでした。
「釜ケ谷」のコンビニで昼食を買って一休み、なんせこれから歩く予定の「古座」旧道沿いに、店とかスーパーが有るか疑問でしてなぁ。
今までの経験上、旧道沿いの店は、たいてい廃れており営業してない事の方が多かった。
国道沿いの病院前に観光看板が有り「九龍島(くろしま)」と書いてあります。
それによると「昔、海賊が住んでた洞窟が有る」と書いてあり、その看板から沖に見える島が、たぶん「九龍島」だと思うが・・・
「古座」旧道の街並みを歩き、狭い道でしたが昔はメイン道路だったと思い、たいてい現在の旧道街並みは、こんなもんです。
そいでもって、やっぱり廃業したような店が所々見られ、オババも道端にボケエェ~と座って、昔を懐かしがってます。
「古座」旧道を歩いてると、廃れた感じの古い街並みには珍しく白壁のお城のような家が有り、どこの城代家老様の邸宅かと思ったら、どおもお寺のよおで、後で調べると「善照寺」というらしい。
古座川に沿って歩き「洞」と言う所で一休み。
目の前に、崖の中に石で囲われた石仏が有り、よっぽど大事にされていると思うが、云われの看板が無いかと探したが見当たらず、帰ってネットで調べても、わからんかったので、だれか知ってたら教えてね。
出発して「上部」集落へ架かる橋を渡ろうとした時に、池野山川に沿って道が有り、青い看板と地蔵さんらしき物が見えました。
このまま橋を渡って予定していた県道を歩こうか、それとも川沿いの、なんとなく旧道らしい魅力的な道を行ける所まで行こうか・・と橋の上で地図を見ながら思案・・・。
そこへ自転車に乗ったバサマが通りかかったので「あの・・この川沿いの道は、どこまで行けるでしょうか。」と聞いてみました。
「ずうっ~と行ける、何とか寺と神社まで行ける。そこの地蔵さんにも、よぉ~お詣りしてる人がいるよ」
へえぇぇ~・・・そんなに信仰を集めている著名な地蔵さんも有るのかぁ。
地図を確認すると川の上流に鳥居と寺マークが有り、おおしぃ~・・とにかくそこまでは、行けるよおじゃなぁ。
更に欲張って「高池の虫喰い岩まで行けますか」と聞くと、アッサリと「行ける」と言うので信用して川沿いの道を歩きました。
ちなみに橋のたもとの地蔵さんと思ったのは「渡船碑」という「船を繋ぎ止める石」だと側に立ってる看板に書いてありました。
確かに地蔵さんが彫ってあったが、船を繋ぎ止める岩の特徴である穴が横に空いており、こんなチッコイ川でも渡し船が有ったのじゃろおか?
これほどの川幅ならば、裸足で着物まくって渡れそうに思うが・・・それとも古座川の対岸へ渡る場所だったのかな?
車の通りも無い静かな土手道を歩いてると、途中に地蔵さんが有り、おおっぉぉ・・・やっぱり旧道だったんだ。
そのうち山麓にバサマが言ってた何とか寺が有り、駐車場には「霊厳寺」の寺名と共に「地獄絵図」と言う何ともはや、ぜひ拝見してみたいという興味シンシンの単語も書いてありました。
しかし、はたして突然訪ねて「すんまへんが、地獄絵図を見せてくれまっか」と言っても、寺側にも準備が有ると思うので寄らなかった。
土手道をさらに行くと、広い墓地近くの山麓に、赤い鳥居が見えたので、そこで昼食にする事にしました。
新しいコンクリの階段が有り、上ってみると岩をくり抜いた所にチッコイ祠が有り、いかにも岩の中に収まっているというのが、由緒正しいカワイソーな云われが有りそうな気がする。
祠の側に置いてある板には「昭和43年より143年前 文政3年に金比羅宮金?命をお祭りしてましたが昭和初期からすたれましたので上部老人会の発起で再建しました。 昭和43年11月 高池上部 老人会」と書いてあります。
昭和43年といえば、σ(*_*)が高校を卒業して船に乗ってた時だなぁ・・・あれから40年余り、もう発起再建した老人会の人達は亡くなってるかもしれん。
境内は春先で暖かい日差しが当たるのですが、風が冷たく寒いので、階段を下りた岩窪で風を避けて昼食にした。
この社は大きな岩を主体としているよおで、これだけ大きい岩ならば名前くらいは付いてると思ったが見当たらず、帰ってネットで調べてみると「負岩(おいわ)」と言うらしいが、だれか、この岩の伝説を知ってたら教えてね。
食事後、この川沿いの土手道が、ホンマに先まで続いてるのか?・・どうもこの先の川の曲がり角付近で道が切れてるような気がするので、越後屋を置いて確かめに行くと、やっぱり土手道はそこで切れてました。
あちゃあぁぁ・・・それでもバサマは別にウソを言うつもりでなく、σ(*_*)の聞き方が悪かったのだと思い、近くに橋が有ったので、それを渡って県道に出ました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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