「長床」熊野神社で尺八献笛/会津33観音霊場
「長床」って何?
地図を見ると次の会津33観音2番札所「観音堂」へ行くのに、車道を行くよりも農道の方が短距離そうなので、濁川の西田原橋付近へ農道を突っ走りました。
砂利道なので、自転車がちとガタガタしましたが、近い方がええもんねぇ。
橋を渡った付近に、「長床」の看板が有り、「長床」って何?・・と思ったが、道筋近くなので、せっかくなので寄ってみました。
場所的には地図に「熊野神社」と書いてある所で、計画段階ではヒマなら寄ってみようか・・と思ってた所です。
熊野神社鳥居までの坂道を「ヒーコラ・・」言いながら自転車を押して歩き、鳥居近くの案内板を読んでみると、古い歴史が有り大したモンらしい。
入口に拝観料だか協力金だかを取るような事が書いてありましたが、朝が早いためか受付には人が居なく、そのまま参道を歩いて行きました。
茅葺の拝殿「長床」
そしたら、あぁたぁ・・・熊野神社の拝殿が大きく開けた茅葺きで、これが「長床」というらしく鎌倉時代から延々と続いとる建物らしいです。
このタグイの拝殿は小さいのを見た事が有るけれども、こんなに広くて大きい拝殿は見た事が無い。
おぉぉぉ!!・・・来て良かったぁ、さすが鎌倉時代じゃ。
ツッカケを脱いで上がらにゃアカンのかなあぁ?・・と思ってあたりを見回したが、そのような注意書きも無く、雰囲気的にも上がっても良さそうなのでそのまま上がりました。
尺八献笛
「長床」内の構造を見上げながらウロつくと、正面位置に本殿を拝むための玉串等を捧げる横長の机があります。
よっしゃあぁ・・だれも居ないし・・ここで尺八を吹いてみようと思い、正面を外して玉串を捧げる机付近で尺八を一曲吹いて見ました。
「長床」拝殿内の構造的のためか、はたまた鎌倉時代より延々と住み続けている神霊が、どこかでたたずみ聞いてるのか、もんのすごく響きが良かった。
静かな拝殿で尺八を吹いていると、信心の足りん自分でさえも厳粛さを感じます。
今まで各地霊場を巡って尺八を吹いた中で、このように感じた場所は何箇所有っただろおか?・・そんなに多くなかったように思う。
「長床」は雰囲気的にも静かで落ち着きが有り、ここで雅楽とか神楽とか「静の舞」等をやると、良く響いて良い場所でしょうなぁ。
尺八を吹いた正面の所に階段が有り、そこに本殿として熊野三社が立っており、各本殿の構造が違うらしいが、よぉ~わからんかった。
境内
境内には古い文殊堂と、福島県内で一番古い県重要文化財に指定されてる「銅鐘」があります。
参道へ戻る時、タクシーで来たらしい参拝客のオバハン3人が来ました、良かったなぁ・・人気の無い静かな時に尺八を吹けて・・
入る時には居なかった受付にも人が居たので、遅ればせながら入場料を払いました。
さっきのオバハン達の後を追って行けば、秘宝館へ入れると言われましたが、信心が足りんのであんまり仏像とかには興味が無いので行きまへんでした。
小判とか刀でも飾ってあるのだったら、見に行くのだが・・・
うん、それにしても「長床」という良い雰囲気の霊的場所で尺八を吹く事ができ、来た甲斐があり寄り道はしてみるモンですなぁ。
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恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
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