安房国札34観音霊場の15番札所「高照寺」から20番「石堂寺」へ向かって、自転車を漕ぐのに山中だからキツイかなぁ・・と思ってたが、そんなにキツイ道ではありません。
道端の切り通しに階段があり、何か?と思って見ると、頭が無くなった地蔵さんと大きな石板が置いてあります。
上の方には、達筆な「くずし字」で、下の方には坊さんが拝んでいる線彫がしてあります。
無理して読み砕いてみると、「大井村 朝夕念仏唱故 人呼念仏 元禄・・大正十?年 小澤たき」と言うような事が書いて有ります。
たぶん、念仏を朝夕唱えていた信心深い人が居て、村の衆から「念仏の何とかさん」と呼ばれてた人が居たのじゃないかな?・・そいで、坊さんと思ったのは、その「何とかさん」かもしれない。
山中の静かな道を自転車で走ってると、赤い鉄橋が緑に映えて、なかなかシブイ感じですねぇ。
道路際には、石仏が所々に有り、昔は旧道の道筋だった事を偲ばせ、「川谷」付近で川に沿って走ると、小魚が泳いでのが見えます。
昔は、普通に魚が泳いでるのを見られたのですが、今時は川で魚が泳いでる姿なんて、なかなか見れまへんでぇ。
小魚を見ていると、チッコイ亀まで1匹泳いでいます。
安房国札34観音霊場の20番札所「石堂寺」は道路際に有り、最初は鳥居が立ってるので神社かと思い、その付近を探し回る所でした。
山門脇に杖が置いてありましたが、たいした事無いだろお・・と思って入ったら、階段がキツカった。(一番上の写真)
札所「石堂寺」は思った以上に大きい寺で、茅葺きの薬師堂を持っており、ここで昼飯としてコンビニで買ったオニギリを食べました。
「波の居八」の彫刻が有るらしいが、「石堂寺」の人に聞くと通夜をやるので見れないと言う。
それでも、納経所のガラス戸越しに、それらしい欄間が見え、たぶんそれだと思うが、実際に見みたかったなぁ・・・残念。
安房国札34観音霊場の21番札所「智光寺」もこの辺でないかなぁ・・と思って人に聞くと、すぐ近くでタンボの中にポツンと山門が立ってました。
この山門は札所「智光寺」と、ずいぶん離れており、遠くから見た時には作業小屋かと失礼な風に見間違いをしたでぇ。
山門の仁王さんもガンバツており、腰のヒネリ具合が何とも言えん味わいが有る。
「智光寺」境内は草が茂っており、少々荒れた感じがする。
参拝後、山門近くの店で冷たい物を買って飲んでると、亭主が顔を出して話しかけてきました。
いつもならば、大いに乗り気になって話すのだが、今日は病み上がりで疲れており、あんまり話したくない。
亭主が背負ってる野球バット入れを見て「それ、カメラの三脚でっか?」
「尺八です。」「へえぇぇ、わしも尺八やってるんだ。 民謡の方だけどね。」
ここで亭主が尺八自慢をして、尺八を2・3本持って来て見せるとか、寺で吹く曲を所望されたら話は大展開するのだが・・なんせ疲れと病み上がりの身なもんで、長話はしたくなく尺八に関する話も意識して余りしませんでした。
まだ先の行程が残ってるしぃ・・・・体調が良かったら、喜んで尺八の話しをしたのだがなぁ。
亭主は尺八自慢の代わりに、今度は智光寺に奉納した提灯のアルバム写真見せて自慢します。
話しを合わせて「すごいでんなぁ・・」と言ったが、信心が足りないのと病み上がりなもんで、提灯なんか、ホントはどおでも良かった・・すんまへん。
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