再び「道の駅とみうら」まで戻り、「安房国札34観音霊場」の3番札所「崖観音」へ行き、本当は「大福寺」と言うらしい。
駐車場に自転車を止め、どこから「崖観音」へ上がるのかわからんので、前を行く2人のオババの後ろを付いて墓の横道を上がりました。
階段を上がると、隣の神社と本堂の境内が同じになってます。
この「崖観音」本堂の彫刻が良いですねぇ・・失礼ながら正面の虎よりも、両柱に巻き付いてる龍の方が素晴らしく、今まで柱に巻き付いてる龍は見た事が無い。
階段を上がり、朱色の「崖観音」舞台からは館山湾内が見渡せます、(一番上の写真)
先程のオババが墓参りが終わったのか、下の方から「階段がキツイ」と言うのが聞こえます。
そおだわなぁ・・・トシヨリには、ちとキツイ階段かもしれん。
ここの観音堂奥に「崖観音」の代名詞になってる摩崖仏が有るらしいが、暗くて、よぉ~わからん。
それでもここで尺八を吹くと、響きは良かった。
車道脇に1番札所「那古寺」入口の階段が有り、自転車をその付近に置いときました。
車だと駐車場所を探すのにウロウロしなければアカンのですが、自転車だと、そこらにポンと置けるから良いですねぇ。
階段を上がり、さすが「安房国札34観音霊場」の1番札所「那古寺」・・古風な感じがし、ちなみに、この寺は「板東33観音」の33番札所にもなってるらしい。
山門を潜り、「那古寺」本堂の方から太鼓の音がしており・・あっ・・祭囃子の太鼓ではありまへん・・そうですか、知ってましたか・・・すみません・・・シクシク・・・
本堂へ行ってみると中で護摩を炊いており、一人が太鼓を叩き、一人が木片を重ねて、たまにホラ貝も吹いており、にぎやかですなぁ。
ここで尺八を吹いて飛び入り参加し、合いの手を入れたら、もっと華やかな邦楽合奏集団の雰囲気になるのだが・・・
しかし、そんな事すると「ゴォラアァァ~・・神聖なる行のジャマをすんなぁ。いらん事するんでねぇ。」と叱られると思い止めときました。
なかなか終わらないので、「那古寺」境内を散策。
少し高台の堂へ上がってみると、地蔵さんの机下に石ころが置いてあり、もおちょっと、キレイに入れておけば良いのにぃ・・と思いながら、その石ころを見ると、全て船形です。
あれ?と思って地蔵さんを、もう一度見直すと、地蔵さんが収まってる窪みも船形、台座も船形・・・全て船形にしてありました。
ほほおぉぉ・・・これは船方さん達が信仰している「岩船地蔵」と言うらしく、船形に石を作って奉納して、なかなか珍しいと思う。
「那古寺」境内を散策していても護摩が終わらず、しばらくベンチに座ってボケエェ~ッとしており、やっと終わったので尺八を取り出すと、今度は10人位の団体がザワザワ言いながら来ました。
あちゃあぁぁ・・仕方がない、お手並み拝見しましょう・・・と黙って参拝を先に譲りました。
扉の柱に背もたれながら「ヨッコラショ」と言って座り込み、尺八を手にして外の景色を眺めながら、早く終わらないかなぁ・・と待ってると、堂内に入ってた越後屋が坊さんから焼香を勧められたと云うので、ヒマだからσ(*_*)もやって来た。
やっと団体の参拝が終わったので、賽銭箱付近で尺八を吹こうとしたら、今度は団体が堂の内部に入り始め、あらら・・・内部の本尊さんとか寺宝の説明でも聞くのかな?
ここまで待ってたんだから、かまうもんか・・と尺八を吹き始めたら、坊さんの説教が始まったので、少し音を小さくしました。
後で越後屋に聞くと、団体さんの納経帳を一冊づつ確かめながらページめくって書き込むので、時間がかかるから説教の時間としたらしい。
へえぇぇ・・サービスが良いでんなぁ・・四国遍路の寺だったら、参拝者に対してそんなマジメな事は絶対にしてくれんじゃろおなぁ。
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