清澄寺より、だらだらと車道を下り歩いてると、やがて「安房国札34観音霊場」ではありませんが「浪切不動」に到着、入り口付近の石仏群がなかなか良い。
それほど古い物でないと思うが、石仏の顔を見るとどれも同じような感じなので、これを作った作者は同一の人だと思う。
「浪切不動」の奥にある堂へ行き、荷物を降ろして参拝準備していると、ジサマが出て来て話しかけてきました。
ケータイの紐を手に持って、振り回しながら話すもんだから、ケータイがどこかにぶつかって壊れないかと、見ていてハラハラした。
この「波切不動」も檀家数が少ないらしく、建物修繕のため瓦寄進が行われています。
「手向」を吹いて尺八参拝した後、畑の方からバサマが来たので挨拶すると、ジサマが「新潟から来たんと・・。」とバサマに言ってから「茶でも飲んでいきな」と言います。
うむうぅ・・今日は先を急ぐ旅でも無いが、それほど話したいという気持ちが無かったので礼を言って断ると「四国遍路した事があるか? 遍路は接待を断ったらアカン規則が有るんだぞ。」
ダハハハハ(^O^)・・・こりゃあぁ、まいった・・一本取られたなぁ。
四国遍路した事や各地の霊場を巡ってる事を、まだジサマに言ってなかったのですが、ここで「遍路と接待」について説教されるとは思わなかった。
ちょうど納札を賽銭箱に入れようとしていた時だったので、その納札をジサマに渡しながら
「それでは接待を受けた時には、納礼を渡すのが遍路としての礼儀ですので・・」と言いながら渡しました。
「それじゃあ、ワシもお返しをしなくちゃ」と言って、フスマの棚奥から「浪切不動」専用の手拭いを探し出して一本くれました。
縁側に座布団を出して勧めてくれ、茶を入れるのに「ポットから湯の出が悪い」とバサマに文句を言い、このジサマは、だいぶ亭主関白だなぁ。(^O^)
錦札を見せられ「どこそこの県の人で、自分で作った刺繍の作品を額に入れて持ってきてくれた。」と言って作品を見せてくれます。
拝見すると作品の裏に有名箇所の霊場が10数カ所記載されており、その内で2・3箇所の霊場を100回巡ったための錦札らしい。
人それぞれの思いが有り、そおやって錦札を作るのを目標として巡るのも一つの生き甲斐でしょうが、σ(*_*)は百回・・千回巡っても、回数を誇る自己満足の錦札を作る気持ちはサラサラ無い。
いつまでも白札のままで良いと思ってるが、ジサマには、そんな事を言わず「はらあぁ~・・すごいですねぇ」と言って、話を合わせておきました(^O^)
珍しい何とかのお菓子・・とか言うのも出してくれ、バサマがお茶受けに「キャラブキの煮物」まで出してくれ、お菓子よりも、こちらの方が珍しく美味しかった。
「浪切不動」を出ると、作りかけで中断しているのか、曲線を描いた大きな橋が、すぐ近くに有ります。
「安房天津駅」に昼頃に着いたので、車で「鏡忍寺」へ行きました。
いえ、信心で行ったのではなく、鏡忍寺には「波の伊八」の彫刻が有ると調べていたもんでして・・
どこに、その彫刻が有るのかわからんので、とりあえず「鏡忍寺」本堂へ・・戸が開いてたので中を覗くと、正面に龍の彫刻が有り、これかな?
同じ頃、寺に着いたアベックも彫刻が目的らしく、そおっと覗いてました。
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