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巡礼日 2013.8.24 掲載日 2014.3.27
「越中一国観音霊場」の35番札所「立山寺」は、「越の下草」にのみ記載されている札所だそうで、杉並木が素晴らしい・・と思ったらタモの木らしく、そお言えば杉の中に違う木が混じってました。
それでも長い並木道は枝葉が落ちてなく、キレイに掃除してあり見事な参道でした。
本堂の隣に回廊が設置されて石仏が並んでおり、観音堂が併設されてます。
戸が開き、玄関先の賽銭箱に珍しく納札が置いてあり、どなたかな?・・と思って納札を見ると「新西国三十三観音霊場」で、富山市の方から来たσ(*_*)と同年代の男の人でした。
ほほおぉぉ・・・この立山寺は「新西国三十三観音霊場」の札所になっていたのか。
それにしても、富山県内に「新西国三十三観音霊場」と言うのが有るとは知らなく、調べてみると昭和8年に発足した呉東地区(富山県の東側)の霊場らしい。
しかし、せっかく古くから伝わる「越中一国観音霊場」が有るのに、わざわざ新しい霊場を作らなくても良いと思うのだが、その存在を知らなかったのだろおか?。
観音堂の玄関で尺八を吹いて参拝すると、たまに風が入って来ます。
参拝後、堂内を拝見すると天井近くに人物像が並んでおり、禅宗ではこのような始祖を奉ってある事が多い。
「越中一国観音霊場」札所ではありまへんが、「穴の谷霊水」と書いて、地元付近では「あなんたにの水」と呼ばれている所へ寄ってみました。
この「穴の谷霊水」は富山県内でもそれなりに有名で、20年ほど前に職場の人と来た事があり、久々に来てみると以前は砂利道でしたが道が良くなっており舗装されてます。
時間制限が有るとは知らなく、夕方5時までしか水を汲めないらしく、駐車場に着いた時は5時10分頃だったので駐車料の受付のオバハンに「もう入れないのか」と聞くと、「まだ人が居るから良い」と言い、バイク駐車料を100円取られた。
看板に1.8リットル容器に霊水を入れると150円取ると書いてあったので、空の小さいペットボトルを見せて「これでも料金を取るの?」と聞いたら「それ位は良い」と言った。
そおじゃろなぁ・・いくら霊水でも、そこまでガメツク料金を取るのだったら、現場で水だけ飲んで帰っちゃうでぇ。(^O^)
霊水の出てる所までの道も良くなっており、昔は有料の一輪車を借り、それにボリタンクを載せて汲みに行ったもんです。
途中でお父さんが重たい20リットルのポリタンクを一つ担ぎ、小さい女の子が袋に入れた水を運び、もっと小さい子が保冷水筒を抱えながら一生懸命に歩いてるのと出会い、その姿が微笑ましかった。
「穴の谷霊水」水汲み現場に来てみると、以前に比べるとゴチャゴチャ・・とした感じになっており、境内には足場バイブが組み立ててあり、何じゃこれ?・・・工事中か?
霊水の水汲み場では、アンチャンがポリタンクに水を汲んでおり、見ていると足場パイプの上に波板が張ってあり、その上にボリタンクを乗せて運ぶ「スベリ台」装置?のよおです。
へえぇぇ・・・以前は無かったのだが、水汲みの人が少しでもポリタンクを運ぶ労力を軽減しようとした物なのですねぇ。
まぁ・・確かに水の入った重たいポリタンクを運び、階段を上がっていくのはタイヘンです。
しかしなぁ・・霊場の雰囲気が、足場パイプのお陰で、すっかり壊れっまってまっせぇ・・もおチット、外観や設置場所等に配慮出来なかったもんじゃろか。
霊水を汲み取る建物の隣が岩屋の建物で、奥に入ると金網が張ってあり、それ以上は中へ入れないようになってますが、そこに霊水の湧き口が有るらしく、せっかくなので一曲吹きました。
駐車場へ戻ると、受付のオバハンが「まだ一人、水を汲んでるようだが、どうやったぁ? その人が来るまで帰れんがやちゃあぁ。」 「帰る時に、係りの人とエレペータに乗せるとか何とか言ってたので、もうすぐ来るでしょう。」
時刻は、もうすぐ6時・・・そりゃあぁ・・オバハンも家に帰れば、亭主・子供を叱りつけながら食事を作ってやらにゃアカンので、早く帰りたいでしょうなぁ。
どうせ帰れないのでヒマだろうと思い、野宿予定の「滑川」付近に有る日帰り温泉の事を聞くと、ツブレちゃったらしい。
あらあぁ・・と思ってガッカリしたら、市内に新しく温泉が出来た事を教えてくれ、ここで聞かなかったら今晩は風呂無しになるところでした。
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