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巡礼日 2013.8.24 掲載日 2014.3.23
「越中一国観音霊場」の29番札所「安楽寺」は、「白岩」集落内に在る寺だと思って寺への坂道を駆け上がって境内に入ると、寺の名前が違う・・・あららら・・!?
ちょうどこの寺の女住職さん?が来たので聞いてみると、もっと向こうの村外れの寺だと教えてくれ、寺が違うから素っ気なくされるかと思ったが、さすが仏門の人は寺が違っても親切に教えてくれますねぇ・・・ナモナモナモ・・・。
も一度、地図を確認すると集落外れにも寺が有り、「越中一国観音霊場」札所の寺だから集落内の方だろおという先入観が有ったのです。
「安楽寺」は無人らしく本堂の戸は開かず、参拝を終えて山門下の土蔵のような小屋に何が入ってるのだろおと見に行きましたが、σ(*_*)のように、ヤジウマ根性を持って無いマトモな普通の人ならば、道筋から離れている小屋なんてわざわざ行かないだろなぁ。
小屋の中を見ると石仏があり、たぶん33観音だと思う。
戸を閉めて帰ろうとしたら、今度は戸が閉まらず・・・あららっ・・戸を壊しちまったか・・と慌てたが、それでも何とか閉まりました。
ふと・・山門を見ると、オバハンとオババが、こっちを見てたので会釈しました。
どおやら無人ではなく庫裡に人が居たようで、尺八の音が聞こえたから何かアヤシイモンが来たのかと見に出て来たのかな?
しかも石仏の入ってる小屋の戸を、こじ開けたりしてたもんだから・・・何しとるんじゃと思って・・
28番「日石寺」下の所でバイクを置こうと思えば置けたのですが、かなり階段を上がらなければアカンようなので、上の駐車場まで行きました。
それでも、せっかくなので下から上れば良かったかなぁ・・と思いながら行くと、駐車場は「日石寺」本堂の側にありました。
まずはグルッと境内を散策、池に赤い橋が掛かっており「阿覚窟」という崖に有る穴まで行けましたが石仏が奉ってあるだけです。
近くの最近出来たらしい中空に立っている建物が観音堂で、本堂と違ってあんまり人が来なく堂内に入って参拝。
本堂脇に「藤水 霊水」の看板があり、水が出てます。
説明看板によると「元禄15年 越後ねち谷の盲目の百姓が、この藤の根より霊水が出てると夢のお告げが有り、参拝したら目が見えるようになった」と書いてあります。
ふうむうぅぅ・・・ここで「越後ねち谷」の地名を見るとは思わなかった。
「ねち谷」は糸魚川市根知の姫川沿いにあり、「塩の道」を歩いた時の通り道にある集落で、木造校舎・廃校巡りにした時にも「根知小学校」を訪問しました。
越中人には、あんまり知る事もないと思われる遠く離れた「根知」の地名まで記してあるというのは、これに類する何かがホントに有って伝説となったのかもしれまへん。
日石寺境内をさらに散策すると、佐渡金山「道遊の割戸」をチッコクしたような裂けた岩が有り「夫婦岩」となっています。
道を進むと「三重の塔」があり、説明看板によるとまだ未完成らしく、1階部分が建物構造がわかる貴重品だそうな。
日石寺本堂へ入ると内部は暗く、正面に大きな不動明王の摩崖仏がロウソクに照らされており、室内に電気を点けてないのも雰囲気的に良く、この摩崖仏は「日石寺」のポスターに良く出ています。
「阿字観」を吹き広い堂内は響きが良かったが、風が通らないので蒸し暑かった。
尺八を吹いてるとジサマとアンチャンの二人が少し聞いており、終わった後でアンチャンが話かけてきました。
連れのジサマは摩崖仏の前で、何かを「カン・カン・・」と叩いており、何か?と思って後で見に行くと木を叩いてたようです。
ほほおぉぉ・・ここは、木魚とかじゃなくて、木の根のようなのを木槌で叩くのが流儀らしい。
堂内に撮影禁止の紙が貼って無く、ヒョットしたら・・と思い、外で掃き掃除しているオバハンに摩崖仏を撮影しても良いかと聞くと、あっさりOKでした。
普通こおいう所の多くは、減るもんじゃあるまいし、権威付けするために出し惜しみしちゃって、撮影禁止にするのですが太っ腹ですねぇ。!(^^)!
少し話は変わって手、寺の「秘仏」と云われるモンに対しては、別に無理して見たいとは思わないが、「秘仏」を作った作者は人目に触れないように・・との願いを込めて、一生懸命に「秘仏」を作ったのじゃろうか?
秘密にして隠しておきたいモンを作りたいならば、最初から、そんなモンを世に出すな・・といつもニガニガしく思っている。
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