大畑町のスーパー駐車場にて、車から自転車を降ろして組み立てましたが、今回は自転車を持って来て、ホンマに良かった。
何回も分解組み立てを繰り返していたもんだから、すっかり慣れちまい、どこまで分解して、どこで手抜きをすると積み込みむのに時間短縮が出来るのか、よぉ~わかった。
自転車を漕いで、まずは近くの田名部海辺33観音霊場の5番札所「大畑湊延寿寺庵」へ行きました。
「黒色の札所看板」と「白い幟」が道端に有ったので、その付近だと思いましたが、よぉ~見つけれまへん。
なんせ設置されている場所が民家へ入るような狭い路地だっもんで・・・
そこら付近を走り回り、もう一度戻って隣の路地の奥に試しに入ってみると、そこに見慣れた「白い幟」が立っていました。
こりゃあぁ~、初めて5番札所「大畑湊延寿寺庵」へ来る人は見つけきれんだろなぁ。
どうせならば、この路地の入口に幟や看板を設置してくれたら良いのにぃ・・と思ったので大きく地図を載せて置きました。
で・・5番札所「大畑湊延寿寺庵」は・・というと、屋根は赤錆が出ており、外見は荒れた感じで、いかにも「無人です」と、わかりやすく絵に描いたような札所です。
5番「大畑湊延寿寺庵」正面前には、近所の人と思われる自転車が置いてあり、庵内をガラス戸越しに覗くとキレイに整理されてます。
「大畑湊延寿寺庵」のすぐ近くは民家が取り囲んでるので、こんな所で尺八吹くと近所から「ウルセェ・・」と言われるかもしれん。
戸が開かなかったので、取り合えず納札を書いて賽銭と共に戸の隙間から入れました。
そんな風に中を覗いたりゴソゴソやってると、隣の家からオバハンが「お参りに来たの?」と声を掛けてくれ、「今開けるから、しばらく待つように・・」と言い、どおやら5番札所「大畑湊延寿寺庵」を管理されてる家のよおです。
先程ゴソゴソやっていた正面の所から入るのかと思ってたら、横の勝手口みたい所へ行き鍵を開け中へ入れてくれ、室内は思った以上に広くキレイにしてあります。
普通、無人の庵だと湿気った感じがするのですが、そんな感じも無く、手入れが行き届いてるのでしょう。
5番札所「大畑湊延寿寺庵」の観音さんは窓ガラスから見えた祭壇と違い、その隣の「竜王神」が奉ってある左側だと教えてくれました。
先程、戸の隙間から入れた納札と賽銭を拾って入れ直し、尺八を取り出してると、オハハンも横に座ったので「σ(*_*)の参拝は長いので、終わったら声をかけます。」と言って家に帰ってもらいました。
尺八参拝が終わって室中を改めて見渡してると、越後屋が「壁にボケたらあかん・・と言うのが壁に貼ってあり、読んで見るとホントにそう思う」と笑いながら教えてくれます。
で、読んで見ると「ボケたらあかん、長生きしなはれ」と題して、思わず笑うようなホンネが書いてあった。
写真だと読みづらいと思い、「ボケたらあかん、長生きしなはれ」の全文を下に掲載します。
該当者と思われる年代の方は、トイレの壁にでも貼って、毎日良く読みしっかり反省・努力して、ボケずに長生きしなはれや。(^O^)
「ボケたらあかん長生きしなはれ」
年を取ったら出しゃばらず 憎まれ口に泣きごとに 人のかげ口 愚痴いわず
他人のことは誉めなはれ 聞かれりゃ教えてあげてでも
知ってることでも 知らんふり いつでもアホでいるこっちゃ
勝ったらあかん 負けなはれ いずれお世話になる身なら
若いもんには花持たせ 一歩さがって ゆずるのが 円満にいく コツですわ
いつも感謝を 忘れずに どんな時でも へえおおきに
お金の欲を捨てなはれ なんぼゼニカネあってでも 死んだら持っていけまへん
あの人は ええ人やった そないに人から言われるよう
生きてるうちに バラまいて 山ほど徳を積みなはれ
というのは それは表向き
ほんまはゼニを離さずに 死ぬまでしっかり持ってなはれ
人にケチやといわれても お金があるから大事にし
みんなベンチャラいうてくれる 内緒やけれど ほんまだっせ
昔のことは みな忘れ 自慢ばなしは しなはんな わしらの時代は もう過ぎた
なんぼ頑張り力(りき)んでも 体がいうこと ききまへん
あんたはえらい わしゃあかん そんな気持ちでおりなはれ
わが子に孫に世間さま どなたからでも慕われる ええ年寄りになりなはれ
ボケたらあかん そのために 頭の洗濯 生きがいに 何か一つの趣味持って
せいぜい長生きしなはれや
「健康長寿 鶴亀茶わん 中風寺」の絵
いやあぁ~・・なかなか味わい深い文でんなぁ。
特に「昔のことは みな忘れ 自慢ばなしは・・」という箇所は、それなりの地位に居た人にとっては、なかなか難しい事だと思いまっせぇ、ダンナはん(^O^)。
σ(*_*)は前職を退職した時、職場で付き合いの有った多くの同僚等や同期生達に、最後の別れのメールを送りましたが、それ以後は一切の連絡を絶ち、自ら「あいつは生きてるのやら、死んでるのやら・・」という行方不明状態にしました。
これが「ボケたらあかん」の「わしらの時代は もう過ぎた」だと思いますが、そんな状態でも住所を調べたらしく、数年間続けて年賀状をくれる人も居ましたが、あえて目をつむり返事を出しませんでした、すんまへん。
今思ってもあの処置は、昔の事に未練残す事なく、それで良かったと思う。
知らなかったのですが「ボケたらあかん」は、「杉良太郎」が歌ってた歌詞なんですねぇ。 (追記 2016.9.28)
ところで正面に有った本尊さんは、よぉ~わからん。
アルバムが置いてあったので開いて見ると、木仏の写真が貼ってあり、正面の本尊さんの横に収まっている仏さん達らしい。
「大畑湊延寿寺庵」の戸を閉めて、先程の家に声を掛けて次の札所へ出発しました。
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