ここで、突如として自転車での津軽海峡沿いの田名部海辺33観音霊場の札所巡りを中止して、車で下北半島内陸部の札所寺を巡る事にしました。
まずは腹ごしらえとして、ネットで調べた時には下北の名物だという「みそ貝焼き」なる物を食べてみました。
「みそ貝焼き」とは、わかりやすく一口で言えば、大きなホタテ貝の殻を鍋代わりにして、それに食材を乗せて下から火付けて煮るのですなぁ。
あっ、はい横に名前の通りに「味噌」も付いてます。
しかし・・言っちゃあぁ悪いが、別にホタテの貝殻でなくても普通の鍋で煮ても変わらないと思う。
旅人の気分としては、せっかくホタテ貝の殻を利用しているのだから、こぼれるほどホタテが載ってるかと思ったが、それほどホタテは入ってませんでした。
東通村に着くと、おぉぉぉ・・こりゃまたタマゲタ!!
失礼ながら、こんな山中のイナカに、広々とした空き地に突然どこの都会の施設じゃと思うような、立派な建物がデン・・・デン・・・と建ち並んでいます。
たぶん原発絡みの交付金で施設を作ったのでしょうが、作るのは良いが施設の維持費の事まで考えているかなぁ?・・・おそらく考えていないじゃろなぁ。
けっこう、こおいう建物の維持費は、思った以上にかかりまっせぇ。
東通村の住人と話す機会があり、「この付近というか下北の道路は立派ですねぇ」と言うと「1日に車が何台も通るわけでもないのにぃ・・・。」と自嘲気味に笑います。
「道路が立派になっても付近の学校は統合され、立派な校舎を作っても何人もの生徒が居るわけでもなし無駄な事だ。」
うん、σ(*_*)もそう思う。
今まで下北半島を巡って来たが、まだ使用出来そうな木造校舎の廃校を多数見ており、何でもかんでも統合すれば良いというもんじゃないと思うけれどなぁ。
「立派な施設を作っても財政が伴わず、やがて夕張のように赤字団体に陥るのではないかとウワサされている。」
おぉぉ・・・東通村には危機感を持って、わかってる人も居るんようだ。
さすがに、東通村の豪華大型庁舎群は場違いな雰囲気で、失礼ながら東通村の人口的にも企業誘致的に見ても異様に大き過ぎる。
東通村は原発の有り余る交付金で作ったのだろうが・・・原発もこの先どおなるんじゃろか。
実は、ここ東通村に到着するまでは、原発依存の村だという事は知りまへんでした。
σ(*_*)が住んでる所も原発依存の所ですが、さすがに東通村のような超大型施設を沢山作っていません。
これは住んでる所の首長が先を見通せる人だったので、施設を作ると維持費がかかるのを知っており、議員が考えも無しに「あれ作れ・これ作れ」と言われてもブレーキをかける答弁をしていました。
もっとも隣接市ではそんな事も考えずに、要望されるままにボンボコと、どうでも良い施設を作ったもんだから赤字財政ですがなぁ。
「葬式でも最近は「直葬」というのが流行りだし、この小さい集落でも2件そおいうのが有った。
今までは葬儀が有ると客が100人程集まり、その世話がタイヘンだった。
これからは身内だけでやる葬儀で良いと思う。」
へえぇ~・・物わかりが良い人だなぁ。
小さい村なのに100人も弔問客が集まれば、弔問客は客として何もせずにノホホンと茶でも飲んで座っていれば良いだろうが、残された遺族は故人を偲ぶ事よりも、その弔問客にお茶出しやら食事の世話やら、いろんな気遣いしなくてはならずタイヘンです。
σ(*_*)も葬儀で、いやというほど、そんな思い経験をして来たので、坊主も何も呼ばず家族だけの「直葬」で良いと心底思い願っている。
問題は、残された遺族が世間体を無視して「直葬」をできるコンジョが有るか、どうかだと思う。
メンドウな親戚・近所が「ああだ、こうだ」と「余計な正論」を言わなければ良いんだが・・
立派な一直線の道路を走り、地図ではこの付近に集落センターが有って田名部海辺33観音霊場の6番「桑原観音堂」が有るはずなんじゃけれど・・・目印の集落センターがないので、しかたなく次の18番「法林寺」へ先に行きました。
18番「法林寺」は思ったよりも大きく、本堂内に入ると寺の奥さんが出てきて「観音さんは、あちらですよ。ご飯は食べたか?」と聞くので、そういえば今はお昼の時間だなぁと思いながら「先程、むつ市内で食べて来ました。」と答え、礼を言って参拝しました。
参拝が終わったら、食事を終えて来たと言ったのに「混ぜご飯」と漬け物を、お盆に乗せて持って来てくれ「食べろ」と勧めます。
すんまへんねぇ・・と言って、ご馳走になりました。
来客が来るといつも勧めるのかな?・・それとも、たまたま偶然に「混ぜご飯」が有ったのかな?
6番「桑原観音堂」の場所を聞くと、「「桑原」の旧道をユルユルと走って行くと、やがて観音札所の看板が有るので、その付近だ。」と教えてくれました。
田名部海辺33観音霊場の6番札所「桑原観音堂」の場所は、分かり難い場所なので、まず地図を・・・・
「桑原」集落の旧道を教えられた通りユルユルと走りながら札所看板を探していると、Y字路になっている所に札所看板が有りました。
バス待合室も有ったが、どうせバスは来ないだろおと思い、そこに車を止めて付近を探しました。
近くの木杭に「六番札所←」と書いた札所杭が立っており、ここに「田名部海辺33観音」の白い幟が有れば、良い目印になるんだがなぁ。
札所杭に書いてある矢印方向の細い農道のような道を行くと赤い鳥居が有り、その境内が集落センターと兼ねた「桑原観音堂」でした。
こりゃあぁ~・・「桑原観音堂」も初めての人は、やっぱりわからんわなぁ。
ネットで下調べした時も、どうしても詳しい場所がわからず、ここは不安の場所でした。
新しいバイパス道路のすぐ近くなのですが、先程はあんまりにも快適に車で走れちゃったもんだから、バイパス道路からは「集落センター」建物は木に隠れて見えず、まさかそこに集落センターが有ると思わず、赤い鳥居も見えまへんでした。
初めての人は、とにかく「桑原」集落の旧道を走った方が分かり易いと思います。
集落センターの中に入る事ができ、観音さんは、さらにその奥のアルミサッシ戸の奥に居られるよおですが、その戸は開きまへんでした。
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