その夜は、青森市内の「ねぶた」を見に行き、歩いてると早々「はねと」のカッコウしたオッチャンに声を掛けられ、「はねと」の衣装を着て祭りに参加しないかという、お誘いだった。
当然タダではなく、衣装を借りるのに数千円するらしいので断ったが、それでも親切に市内案内図をくれました。
今度は街角にマッチ売りの少女・・じゃなくて・・「鈴売りの少女」が居ます。
カワユイ声で「おじさあぁん~・・鈴買ってぇ~・・これを全部売らないと家へ帰れず、怖い親方さんに叱られて、晩ご飯を食べさせてもらえないの・・・(/_;)シクシク・・」とは言わなかったが・・・・(^O^)。
先日の「ねぶたの里」で、司会のネーチャンが「「はねと」が付けている鈴を拾うと幸せになりますが、無理矢理むしって取ったりしたらダメですよぉ~」と言うのを聞いていたので、「はねと」の鈴を売ってるのだとわかりました。
しかし何も知らない観光客の人は、何でこんな所で鈴を売ってるんじゃ?、青森の新名物にでもなったのか?と思うでっしゃろなぁ。
ちなみに「青森ねぶた」が終わって帰る時まで、鈴は全く落ちてまへんでした・・1個くらい落ちてると思ったのにぃ。
公園のような所に大型テントが張ってあり、「ねぶた」がそれぞれ収まっています。
ここでも、切手売りのおっちゃんが居ました。
「そこの、トッツッ~アン~・・そお、ボオッ~としてる、あんさんの事じゃ・・・
切手を買ってぇ~・・ノルマの切手が全部売れないと、郵便局に帰れないの。
怖い営業課長さんに叱られ、反省文を書かされ・・なんせこの業界は知っての通り、ノルマがキツイもんだから、
欲しく無くても自爆せにゃならず、家に帰ると3人の子供とカカアァが腹を空かして口を開けて待っており・・・・(/_;)ウワ~ン・・」
とは言わなかったけれど、こんな所で切手が売れるんかなぁ、手紙を書く機会も少なくなってるのにぃ。
「青森ねぶた」を見て歩いていたら、記念写真を撮るためのモデルのネーチャンも居ました。
ちなみに、この会場で昼に見た「ねぶた」と同じものを、夜に見ると下の写真のようになります。
駅前通りの病院前で、疲れたので道端に座って「ねぶた」が始まるのを待っていると「病院前なので・・どおたらこおたら・・」と言われて追っ払われちゃった。
そか・・ここは道端に座りこんだら叱られる所だったのか・・・
場所を移して道路の反対側に行き、建物下でやっぱり道端に座って「青森ねぶた」が始まるのを待っていると、男の人が「キャンセルが出たので、良かったら座ってください」と言って、目の前に有る有料席の折り畳み椅子に座らせてくれました。
ありがとさんです、追い立てられる所も有れば、こおやって席を勧めてくれる人も居るんですねぇ。
見ていると、かなりキャンセルが有ったのか、他の人にも席を勧めていました。
お礼にその会社の宣伝をしちゃいます、「青森銀行」さん、ありがとう。おかげで「青森ねぶた」を、十分に楽しめました。
「青森ねぶた」に付いてる囃子方は、「ねぶた」が止まると、その場でクルリと道路の観客席に向かい、シンバルの小さい物を「チャン・チキ・・」と鳴らして囃子てくれます。
そいでもって「ねぶた」が通る時に、歓声を上げたり拍手が多いと、その場へ来てくれ「ねぶた」を揺らして止まってくれます。
隣の方に座っていた水商売系と思われる5・6人のネーチャン・オバハン達が、知ってる人の「ねぶた」が来ると「キャアァ~・キャアァ~・・何とかさあぁ~ん・・」と顔見知りらしい人の名前を呼びます。
そのお陰で何隻かの「ねぶた」が止まってくれ、まさにその功績はネーチャン・オバハンパワー達の賜物でした。
期待していた「はねと」は、あんまり踊っておらず「ねぶた」の後ろを、ただ付いて歩いてるのが多かった。
やっぱりあれはテレビの「やらせ」かと思ったのですが、後で聞くとこの日は「初日」なので「あんまり騒ぐな」という、お上からの規制が掛かっていたらしい。
「青森ねぶた」の祭りにはパフオーマンスをする人が居て、けっこうそれが面白い。
特に笑わせてもらったのが、虹色の髪をしたヒョウキンな人が、クルリと後ろを向いたら、しっかりケツが見え、オマケに「×印」まで付いており、見てた人達がドッと歓声を上げ爆笑・拍手の渦だった。
ヤクシャじゃのおぅ・・・!(^^)!、今回の「青森ねぶた」最高傑作賞モンだと思う。(^O^)ダハハハハ・・・
「青森ねぶた」が終わり、皆が引き上げ始めたので、σ(*_*)らも青森駅に向かって歩いていると、津軽三味線の音が聞こえ、最初は店の音楽かと思ってたら「路上ライブ」でした。
2人の演奏者が居て、同時に弾いたり、途中でソロになったりして、なかなか上手く、初めて生の津軽三味線を聞きました。
曲の合間にお互いに「この人は何とか大会に出たチャンピオンです」と、それぞれ紹介しあっており、なるほど上手いと思う。
投げ銭の箱には千円札がけっこう入っており、σ(*_*)が尺八吹いても、せいぜい10円か100円玉しか入らず千円札なんかは、まず無理じゃろなぁ。
小銭を入れて近くのベンチに座って30分近く、じっくりと津軽三味線の「路上ライブ」を堪能しました。
それから青森駅に向かう途中、ギターの弾き語りをしてる「路上ライブ」のアンチャンが一人いたが、ううむうぅ・・気の毒だけど津軽三味線に完全に負けとる。
ボソボソとなんか呟いているように聞こえるが、腹から声が出ておらず、アマチャ・シロウトの域を出てない。
確かに音楽をカジッてる者にとっては、「路上ライブ」は、もんのすごく魅力で、費用をかけずに自分の音楽を聴いて欲しいし、また演奏度胸が付くという一番良い修行方法だと思う。
発表会・演奏会と違って、絶対に甘え・妥協・自己満足は許さない無言の厳しい批評が有るので、自分の実力が、もろにわかります。
σ(*_*)も四国遍路の時に寺に断りも無く、門前で勝手に「托鉢」という名目で尺八を吹奏した事が数回有ったので、アンチャンの気持ちはわかり、「路上ライブ」するまでに、もんのすごい勇気が必要だったと思う。
しかし「路上ライブ」ちゅうもんは、そんなに甘いもんじゃ、ありまへんでぇ。
だれも聞いてなく、通る人は皆、素通りしちゃってるじゃありまへんか。
まずは少なくとも通る人の足を、一人でも止めさせる程にならんとなぁ・・・
足を止めてくれて、それからやっとサイフを取り出すか、どうかやでぇ・・
次いで「投げ銭」を札びらにするか、小銭にするかだけど・・・
「路上ライブ」で「投げ銭」が入るまでは、かなりの修行が必要で、聞いて下手なのはもちろんの事、普通程度でも「投げ銭」は入れてくれず、上手いと思わせる位でないと「投げ銭」は入りません。
楽器ケース内の「投げ銭」はゼロで、「愛のムチ」のつもりでσ(*_*)も素通りしました。
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