H22.11.6 巡礼 H23.11.10 UP
長野市・善光寺通りを自転車で駆け抜けてる途中、「絵解き・・」という看板が目につき、あわてて自転車を止めました。
そおいえば信濃33観音霊場巡りの事前調査をネットでしてた時、西光寺という「絵解きの寺」が有るというのは知りましたが、こんな市内の通り道にあるとは思ってなかった。
ここだっのか・・と思い「西光寺」門前に自転車を止め、「刈萱 伝説」と書いてあり、確か高野山にも「刈萱堂」というのが有って、そこでも尺八吹いて参拝したなぁ。
何で高野山から遠く離れた善光寺にも、縁が有るのだろおか。
パンフレットが有り読んでみると、早い話が自分のワガママで高野山で坊主になっちゃった父親(「刈萱」という別名)を、母と尋ねた「石動丸」という子供が高野山の麓まで来た時、母がそこで病気になっちゃったそうな。
そこで母を残して石動丸が高野山へ登り、父親を探しましたがわかりません。
橋の上で坊さんと行き違った時に尋ねると、その坊さん(刈萱さん)は自分の子供だとわかっても「あぁたの父親は、去年亡くなったよ」と言って名乗らなかったそうな。
刈萱さんは、妻子を捨てて逃げた後ろ暗い所が有るから、離婚訴訟で慰謝料を、ふんだくられると思ったのでしょうか・・・
石動丸がションボリして麓に帰ってみれば、一緒に来た母は亡くなっており、故郷へ帰れば姉も亡くなってます。
そんなカワイソーな事が続くと、普通ならば望みもへったくりも無くなり、ヤケを起こして
「グレてやる、グレてやるうぅぅ~・・こおなったらタバコを吸って不良になってやるわい。女の子ともデートしてやるわぃ。」
となるのですが、石動丸はそのような悪い道に入らず再び高野山へ行き、父親とも知らずに刈萱さんの弟子となった・・という、何とも言えんカワイソーな「刈萱(石動丸)伝説」でした。
西光寺・本堂には「堂内に自由に入ってください」と書いてあったが、雰囲気的に「絵解き」の準備をしており、数人が椅子に座って待っています。
時間が有れば話しの種にも、ぜひ「絵解き」を聞きたかったのだが、なんせここに寺が有るとは思わず、この後の予定も有ったので入りませんでした。
やがて「絵解き」が始まったらしく、女の人が説明をし始める声がします。
ううむうぅ・・こおいう時に尺八を吹いたらジャマになるかなぁ・・と思い、なるべく小さい音で吹いて参拝したが、別に苦情は言われませんでした。
西光寺・山門近くの狭い所に「朝日山大蛇の塚」というのが有りましたが、あまりにも狭い所だったので、他人の家へ入るのかと思って遠慮して入らなかったら、越後屋が行けると教えてくれました。
看板の説明書きを読むと、大蛇が古木と間違えられて樵に斬り殺され、しかも見世物にされたそおですがなぁ、カワイソーに・・・。
その蛇の祟りで樵の一族は没落したので、ビックリこいて大蛇に法名を与えて供養したのが、この塚だそうです。
で、その時に小蛇が居たらしいが、小蛇は今も、どこかで生存中らしく、見つけた人は、イジメたり見世物に売り飛ばしたらアカンよ。
長野市内を自転車で走り、国道19号を密かに脱出・・しかし、この国道は車が多いでんなぁ、出勤時間帯と重なったのか渋滞してました。
「犀沢橋」より旧道に入って信濃33観音の12番札所「無常院」へ行く予定だったが行き過ぎちまい、戻って入り直すのもメンドウなので、札所方向へ行く次の横道へ入って無事旧道へ侵入。
旧道を走っていても12番札所「無常院」の入口は、わかりにくい所で、探しながら自転車を漕いでると、ゴミ収集車が作業中で道を塞いでます。
ふと脇道の奥を見ると石柱が有り、あれ?・・寺の入口?・・改めて付近を見渡すと「無常院参道」の看板が有ります。
偶然にもゴミ収集車が止まっていてくれたので見つける事ができ、これも観音様の、お導きか・・ナモナモナモ・・・
この「無常院」を目指す人は「小市区リサイクルハウス」と書いた大型プレハブ倉庫を目標にした方が良いと思います。
無常院・山門を潜って境内に入ると、入ってすぐの横に新しい作りたてのような小さいお堂が有り 「中見堂」の額が掛かっており、これが観音堂なのかな?・・それにしては「観音堂」と書いてないが・・
周囲がガラス張りの堂であり、中が見えたので覗くと、今までに見て来たような納札箱が設置されており、たぶんここが信濃33観音の札所だろなぁ。
ちょうど「無常院」の奥さんらしい人が、庫裡から出て来たので聞いてみると「そうです。どうぞ上がってください」と言いました。
中へ入ると8畳位の部屋で周囲がガラスで囲まれてるので、室内は温室のように温かく、ゴロンと横になったら、そのまま昼寝できそうな気がします。
尺八を吹き始めると、寺の犬が吠え始めたので、よっしゃあぁ・・σ(*_*)の尺八で黙らせてやるからな・・と思ったが、吹き終わるまで吠え続けやがった。
堂内の周囲がガラスで囲まれているので想像はしてましたが、もんのすごく尺八の音が反響してエコーがかかります。
気持ち良く響いたので、ええ気分で二曲目も吹きましたが、しかし二曲目が始まっても今度は犬が吠えません。
尺八に聞き惚れたのか、先ほど寺の人から叱られていたので反省して黙っているのか・・・たぶん後の方だろおうなぁ。
あっ・・題名の「残菊」は、中見堂の横に有った手水鉢の周りに、小菊が咲いてるのが風情が有ったので、題名を付けるならば「残菊」かなあぁ~・・と思っちゃったりしてぇ・・すみません。
それと掲載写真には「無常寺」となっていますが、「無常院」の間違いです。
重ね重ね、すんまへん・・トシなもんでして・・最近ボオッ~として注意力散漫となり・・
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