HOME > 遍路・巡礼 > 「越後33観音霊場」地図と目次  > 11 異国の旅人

 「名立」付近・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、 H19.10.8 巡礼     H21.8.21 UP


外人旅行者と野宿/越後33観音霊場・只一人(名立・海てらす)

雨の久比岐自転車道と「道の駅・海てらす」

 「百川」付近・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、    「百川」付近・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、    「藤崎」久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、
 「藤崎」付近・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、    「筒石」へ・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、    「筒石」・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、

 雨の中を再び久比岐自転車道をトボトボと歩き・・・休む場所が無いなぁ・・と思ってると、やっと「筒石」の磯部中学校の自転車置き場を見つけて、そこで雨宿り兼一休み。

 再び出発すると、すぐにバス停やら観音堂やら神社やら・・休む所が一杯有り・・世の中、そんなもんじゃ。

 「筒石」・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、  「浜徳合」・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、  「名立トンネル」・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、

 「浜徳合」を過ぎ、その日の予定地である名立の「海てらす」の灯りが見えた時は、ホンマにホッとした。名立川・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、

 「道の駅・海てらす」の玄関に杖・笠・雨合羽を置き、リュックだけを持って、まずは風呂(700円)に入り、そこの休息所の椅子で疲れていたので少し心地良く寝ました。

 晩飯をレストランで食べるため玄関方向へ行くと、その入口付近で外人の男が自転車を手入れしており、どうやら荷物からみて自転車旅行をしているらしい。

自転車旅行の外人旅行者

 晩飯を食べて荷物の所へ戻ると、外人さんがテーブルでコンビニ弁当を食べていたので話してみました。

 「ハロー、キャンユースピーク・・OK?  (ちわー、ちいっと話ししても、ええでっか?)」
 「アイドンノー・ジャパニーズ・・    (ワシ、日本語よぉ~わかりまへんのや)」

 「ユー・バイスクール・トリュアベル?(自転車を指差して)
 アイム・ウオーキング・トリャアベル(指で歩く形で動かして)
 (アンサン自転車で旅行してますのか? σ(*_*)フラフラとホッツキ歩いてますねん)」


 どおやら、わかったらしい。

 「ユア・カントリィ? (どこの国の人でっか?)」名立「海てらす」・久比岐自転車道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文、
「オーストラリア」

 そか、四国で会った外国人もオーストラリアへ行くと言ってたが、あの国は外国人の旅行を奨励しとるんかな?、どんな職業してたら、そのように外国旅行が出来るのかと思い

 「ホウァット・ユー   (何の商売してますねん)」
 「カメリャ・・ポートフィシング  (港の魚を撮るカメラマンしてますねん)」

 ふう~ん、そんなので商売になるんか。

 「ユー? (そおいう、おめえさんは、どんな悪どい事してモウケとるんじゃ?)」

 「アイム・ポストマン    (へい、郵便配達のアルバイトして、マジメに稼いでます。)」
 「ウェアァ・トラベル オブ・バイスクゥル? (自転車でどこを回ってきた?)」

 「スタートゥ・オオサカ・・・センダイ・・アキタ・・  (大阪を出発して仙台・秋田と東北地方を回った)
ユー?  (おめえさんは?)」


 「エチゴメイリング・・イチブリ、スタート・・イトイガワ・・
 (越後霊場巡ってますねん。市振を出発して糸魚川を通って来た、雨でドエレエ目に遭ったでぇ)」


 σ(*_*)の地図を見せながら

「デイス・ポイント・ナダチ・・・ディスポイント・オヤシラズ。オヤシラズ・・タヌル・・オンリー・カー・ロード。

(ここが今居る名立で、ここが親不知じゃ。そいで親不知はオトロシイ所でのおぅ、トンネルが有って車が走り回り、歩道なんか有りまへんでぇ、と車が頻繁に走っている身振りをした)


ユア・マップ?  (おめえさんの地図を見せてくんなせぇ)」

 見せてくれたのはA4版程度の日本全図で、主要国道と都市しか書いてなく、日本語もわからず、こんな地図で、よぉ~日本の東北を回れたなぁ、人間やれば出来るもんじゃ・・と妙に関心しちまった。

 そおいえば昔、遠洋航海でサイパンへ行った時、現地の地図が無かったので海図をコピーして地図代わりに持って外出した事があったなぁ。

 「道の駅 親不知」で貰った糸魚川近辺の地図をやろうとしたが

 「ノー・エングレッシュ
 (英語で書いてないからわからん、わて日本の漢字読めまへんのや)」


 そこで主要地名をローマ字で書いてやりながら、その付近の情報を教えてやり、記念に四国遍路の納札を渡してやると、しげしげと眺め紙に書いてある文字をなぞります。

 「シコク・メーリング・エイティエイトゥループ (それ四国88箇所巡拝と書いてありますねん)」
と言って外人さんの地図で四国を示した。

 お大師さんの絵を指さしながら
 「チェア・・シューズ・・ン? (椅子・靴・・そいで床に置いてある何かわからん物は何じゃ?)」

 「アイドンノー  (σ(*_*)もわからん、花瓶みたいけれど何でっしゃろなぁ、賽銭入れかもしれん)」

 右手にもってる独枯を指差し「ン?  (何ですねん?)」

 「イッツー・ドッコォ(「独枯」と言いますねん)」と言って持つマネして、ウゥ~ンと瞑想・念じるマネしたら、わかったみたい。

 最後に人物を指差し「ン?  (だれですねん?)」

 「コーボーダイシ(畏れ多くも、もったいない弘法大師様じゃ、ありがたく拝め)」
 「ブッダ?(お釈迦さんか?)」

 まぁ、それでもええやと肯いといた・・ウソこいて、まずかったかなぁ。

 外人さんがヨーロッパ旅行した話しになり、マンガ絵を描いたり、手振り・小型辞書を取り出して一生懸命に説明してくれ、やっと理解でき、その内容は・・

 「旅行中、14年間自転車旅行している若い男女の2人連れと出会った。
 その間に子供が生まれて、自転車の後ろにリヤカーのような物を付けて子供を乗せ旅をし、子供は7才になっていた。」


 正直言って会話の内、半分位わからんかったが・・・・

 「トウナイトゥ・ユァ・スリーピング・ホテル?
 (あんさん、今晩はどこに泊まるんじゃ? おおかた野宿じゃろが)」


 「ユー?    (おまえさんは、どこで寝るの?)」

 「バス・ストップ、ウィズ・ゴォィング?  (バス停に泊まるつもりじゃ。一緒に見に行くか?)」

 σ(*_*)は荷物を持って先頭になって歩き、近くのバス停(「道の駅・海てらす」に入る時に見つけといた)に行きました。

 「ウィズ・スリーピング・・ユー・・アイ
(ここで一緒に寝るか?おまえさんが、そこに寝て、σ(*_*)はここで寝る)」


と、長いベンチを指差しましたが、身振りで身長が高いので二人寝るのは無理だと示します。

 あれだったらベンチを譲ってやって、σ(*_*)は床が寝てもええんだけどなぁ・・と思ったが、反対車線のバス停へも探しに行ってみました。奈地田・野宿、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 そこはベンチが短いので、外人さんが寝るには頭がつかえるようなので
 「アイム・・ユー・・
 (σ(*_*)ここで寝てもええでぇ。あんさん先程のバス停で寝なせぇ、これも無財の布施(良い場所を譲る)じゃと、指差しながら身振りで示しました)」


 「ノーノー・・」と行って遠慮します。

 外へ出て地下道入口付近に長いベンチが有るのを見つけ
「アイム・スリープ・・バイスクール・・ (ワシ、ここで寝ますわ、ここに自転車置きますので)」

 寝る場所が決まったので、元のテーブルの所へ戻り

 「トウモロオゥ・スタートタイム?    (明日何時に出発するんかね?)」
 「シクスゥ・・ユー?  (6時に出ますが、あんさんは?)」

 「セブン・・グッドナイトゥ(7時頃かな、そいじゃ寝るでぇ)」

 近くのコンビニでペットボトルとプリンと紙パックの酒を買い、再び外人さんとこへ行き「へイ・ギフト・プリン(ほれ、プリン持って来たぞ、食ったら疲れが取れるでぇ)」と一つ分けてやりました。

 紙パックの酒を見せながら「デイスイズ・ジャパニーズ・ワイン
 (これ、ハイカラな名前で言うと日本のワインと言ってなぁ、上流階級とかお金持ちの人でないと飲めへんのやでぇ、飲むか?)」


 「イッツゥ・サケェ?   (ウソこけぇ、それ酒じゃありまへんか?)」

 チェッ知ってたのか・・よぉ~わかったなぁ。

 飲むなら、何か入れ物に分けてやろおと思ったが、いらないと手振りで示したので、今度こそ別れました。

 バス停で濡れた衣服や雨具を広げて干し、寝る用意をしてから地図を見ながら明日の予定を計画してると、外人さんが自転車を押しながら前を通り

 「サンキュー・・なんたら・かんたら・・  (どうも世話になったね、ありがとう)」

 「グッドゥラック・シィユーアゲィン (汝の安全なる航海を祈る。いつの日かまた再び会いまみえん)」
と手を上げました。

外人の旅行感覚、日本人との違い

 翌朝、バス停を出発した時、外人さんはまだ居るかな?と思い、寝ていた所へ寄ってみると、もう出発して居ませんでした。

 生活習慣・制度等の違いかもしれまへんが、あちらの国の人達は遊びや趣味を主目的としており、働くのはそのための手段・・という感じで、日本のように老後の心配をして金を残し、その合間に旅行するのではないのですねぇ。

 地図についても外国の人達は大ざっぱな地図か又は持っていない事が多く、σ(*_*)のような日本人は可能な限り詳細な地図を持たないと不安です。

 言葉にしても、日本語なんか勉強せず、全く話せない人も居て、それでも身振り手振りで、ちゃんと旅行できるのが日本の良い所なのか・・チャレンジ精神と言うのか・・。

 今まで出会った外国の旅行者は全てそんな感じで、そのような考え方・生き方をしてる人を見て、自分がいかに「日本的尺度でだけでしか通用しない、物の見方をしていた」のか・・と思い知らされる事が多かった。
 


 白山神社、越後33観音霊場・只一人←前頁「白山神社」へ  次頁「岩屋堂」へ→岩谷堂、越後33観音霊場・只一人


 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


以下、広告です。