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 西国霊場 播州清水寺 巡礼日 2015.5.17   掲載日 2015.9. 6


25番札所「播州清水寺」と山伏/西国33観音霊場記

有料道路より清水寺参道へ・西国33観音     播州清水寺参道入口・西国33観音     清水寺参道・西国33観音

 西国33観音霊場の25番札所「播州清水寺」参道は、駐車場より車専用道路を少し行った所に有り、すぐにわかりました。

 狭い山道で地図の等高線も混んでいるから急坂かと思ってましたが、思ったよりも傾斜が緩やかで道幅も広く、ハイキングコースにピッタリです。

播州清水寺参道を歩く・西国33観音       巡礼標識・西国33観音      播州清水寺参道を歩く・西国33観音

 途中、分かれ道に石の道標が有り「左 本坂  右 くめさか」と書いてあり、ネットで調べた時は「石の道標の所から次ぎの26番札所へ行く」と記載されていたので、この道かな?・・と心配したが、そのまま歩いて行くとこの道標ではなかった。播州清水寺・稚児岩・西国33観音

 ちなみに「くめさか」をネットで調べると、今歩いて来た道は新らしく出来た参道らしく、「くめさか」は昔の旧参道のようで、この道を歩いた記録は見つけれませんでしたので、だれか歩いてその結果を教えてください・・あっ・・遭難しないようにね。

 そこからは、少しだけ山道らしくなったが、それでも歩きやすく、「稚児岩」つうのが有り、案内立札を読んでみると「南朝 赤松氏範が戦に敗れる時、薩摩へ落ちるように郎党二人を付けて五男乙若丸と決別した場所」だそうな。

 で・・σ(*_*)は小さい頃から勉強せずに遊んでばっかりしていたので、南北朝の争いは知ってるが赤松氏の事は、よぉ~知らん・・と言うよりも全く知らん、初めて聞く。「ほっけ山巡礼道」標識・西国33観音霊場

 これを機会にチラッと赤松氏の事を調べると、この清水寺で一族が自刃したらしく、境内に「赤松氏切腹石」が有るそうな。

 そんな歴史が有った寺とは知らなかったもんだから、改めてネットで写真を見ると、そお言えば境内をウロついた時に、そんな石が有ったなぁ・・と思い出し・・・一つカシコクなった。

 それから少し行くと「ほっけ山」と指し示す石道標が有り、ここからが26番札所へ行く巡礼道への分かれ道で、ネットで写真を見てたのでわかったが、見てなかったら確認のため寺の人に聞くところでした。

播州清水寺への階段・西国33観音     播州清水寺境内・西国33観音     播州清水寺・本坊・西国33観音霊場

 石道標の前に幅広の石階段が延々・・・と続いており、白壁に石垣の城ような所へ出て(一番上の写真)、山門が無かったので白壁の所に有る門が正規の門入口かと思って入ると「本坊」でした。

 玄関正面にはデェ~ン・・と大きな生花がしてあり、おぉぉ・・さすが西国33観音霊場「播州清水寺」。西国霊場 播州清水寺

 先程の階段を上がった所にある「大講堂」は堂内に入れて、けっこう観光客が来ており、堂内を見物すると「蓮花のコンテスト」の作品が展示されて、なかなかキレイに作ってあり良いアイデアだと思う。

 堂内なので写真を撮ったらアカンだろなぁ・・と思って撮りませんでしたが、どのような物かは、上記の「蓮花コンテスト」をクリックしてください。淡路島は見えなかった・播州清水寺・西国33観音

 回廊に「淡路島・明石大橋が見える」と書いてあるので見に行きましたが、あいにく霞んでいて、よぉ~わからん。

 境内の上に有る「根本中堂」は階段が有るので、越後屋は省略しそうだったが、「もう来る事が無いかもしれんので、σ(*_*)だけでも行ってくる。」と言ったら、さすがゴーヨクな越後屋・・一緒に付いて来た。播州清水寺・根本中堂

 ところがここの堂にも観音さんの絵が飾ってあり、千社札も貼ってあります。

 案内看板を見ると、大講堂に居る「千手観音」さんと種類が違って「十一面観音」さんで、まさか一つの寺に観音さんが二つ有るとは思わなかった。

 なんせ信心が足りないモンが、ホッツキ歩いてるので、札所の観音さんの種類なんか気にも留めてなく、あらぁぁ~・・・・西国33観音霊場の25番札所「播州清水寺」の観音さんは、どちらさんの方だったのかしら?。

 ひょっとしたら、ここがホンマモンの札所の堂だったのかなぁ・・と、不信心モンが思ひたたずむ。

 堂内に入ると観音さんの写真も飾ってあり、あらぁ~・・やっぱしなぁ・・と、「あらあぁ~・・」が続く。「おかげの井戸」・播州清水寺・西国33観音

 大講堂で吹いた「手向」を吹くのもアレなので、根本中堂では「阿字観」を代わりに吹きました。

 で・・これを書いてる時に調べてみると、やっぱり大講堂の千手観音さんの方が「西国33観音霊場・播州清水寺」札所のよおです。

 根本中堂の裏手に有る「おかげの井戸」を見に行き、自分の影が写るかと思って覗くと、うっすらと写り、これで3年間は長生きできる。

 境内を一回りして薬師堂の裏で、持ってきたオデンを昼食代わりに食べ、ボチボチ出発しようかと思ったら、水が出ている手洗いの所で、法螺貝に水を入れてる人が居ます。

 おぉぉ・・珍しい、こんな所で山伏にお目に掛かるとは、山形の羽黒山以来だ。

 山伏の衣装を身に付けてないので、念のため「山伏か?」と尋ねると「今はそうだ」と答えて薬師堂へ入ります。播州清水寺・薬師堂の山伏・西国33観音霊場

 ホンマに法螺貝を吹くのかな・・と思ってベンチに座って見ていると、ちゃんと堂内で蝋燭に火を点けた後、手を動かして何かの仕草をして印を結んでおり・・・おぉぉぉ・・・!!。

 その後、法螺貝を低音・高温・低音と吹き、シャンシャンと音がする錫杖を振りながら経を唱えます。

 本格的ですのぅ・・・、終わったらどこの山伏か聞いてみようと思ったが、山伏さんはそのまま地蔵堂へ行ったので時間がないので出発しました。

 話しが合えば、大講堂で尺八と法螺貝の競演も良いのでは・・と一瞬思ったのだが・・・(^O^)

 ここは修験の寺かと思ったが、天台宗なので違うと思い、どこから来た山伏だったのだろう。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「五木の子守唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。


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