HOME >　遍路・巡礼　 >　「篠栗88箇所霊場」地図と目次 　＞　１１　集中力

　　　遍路日　２０１２．１０．３０（第２日目）　ＨＰ掲載日　２０１３．８．３０
　行程（札所番号）
　　　４３→８２→１１→５２→２５→４０→６→１３→７１→３→３１→４５→１→６０→７２→７４→７８→１７　

托鉢と仏心の芽生え/尺八を携え歩いた篠栗88箇所霊場記

　　　　　　　　　 　

　篠栗８８箇所霊場の２５番札所「秀善寺」で尺八を吹いて参拝していると、堂内からオバハン達の話し声が聞こえ始めました。

　ええいぃぃ・・うるせえ・・参拝客のオバハン達が話してるのだと思い、尺八で黙らせようと思ったが、どうしても最後まで話し声が止まらず、σ(*_*)の実力では黙らせられまへんでした。

　しかし尺八を吹いて黙らせようと思って曲に集中をしたためか、今までと違って、まあまあの出来でした。

　今まで、どうもあんまりヨロシクなかったのは、吹く時の集中力が足りなかったからだと、ここで初めて気づき、これもオバハン達の話し声のおかげかもしれん・・・ナモナモナモ・・・。

　で・・参拝客かと思ったら、堂守のオバハンと越後屋が納経所で話をしてたのでした。

　オバハンから茶を進められ「良い音が聞こえ、ジワッ～・・と、来ました。」と言われ、そか・・あんまりタイシタ事が無かったのだけど、ジワッ～・・と来てくれたか、アリガタイ事です・・再び・・ナモナモナモ。

　それにしては越後屋と話してる声が弾んでたようだが・・たぶん、どこから来た、尺八の人は連れか？等と聞いてたのでしょう。

　その後も、えらい尺八を吹いた事に対して感激してくれ、「初めて尺八を吹く人を見た」と言い、そお言えば昨日の４４番札所「大宝寺」でも初めて見たと言ってたなぁ。

　　　　　　　　　　

　やがて奥の部屋へ入って、手拭い２本をくれ、「名前を書いたものが欲しい」と言うので、サインするほどの有名人物でもないんだが・・でも、まぁ・・今日の記念にするのだろうと思い「納札で良いか？」と聞き、名前を書いて渡しました。

　出発する時には、封が切ってないアメ袋までくれて、これはオバハンがヒマな時にでもシャブルつもりで買ってきた物でしょうなぁ・・ナモナモ・・。

　托鉢のつもりで参拝したのでは無かったが、尺八の音を聞いたオバハンに仏心が芽生え、この修行者（と言われるほど立派な人物ではないが）に「自分で出来る、何かをしてあげたい・・」という気持ちの表れが、手拭いやアメ袋をくれた行為なのでしょう。

　「托鉢」とは、本来こおいう気持ちのやり取りが有るものだと思い、これも尺八を吹いてたからこその縁でしょう・・・・ﾅﾓﾅﾓﾅﾓ・・・。

　←前頁「芳名大師」へ　　次頁「羅漢さん」へ→

　恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「産安」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

　当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。

以下、広告です。