HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 5 雲胡庵
遍路日 2011.12.4 掲載日 2012.9.16
海岸沿いの車道をテクテク・・・椿なのでしょうか、キレイなピンクの花が満開でした。
「小梅」集落近くで、向こうから大勢の人がゾロゾロと歩いて来て、早朝集団ウォークかな?と思ってたら、チッコイ子供も歩いており、笠と杖を持って歩いてるσ(*_*)をジロジロと珍しそうに見て行きます。
ひょっとしてσ(*_*)の歓迎のために集まってくれた?・・そんなワケ無いわなぁ。(^O^)
そのうち民家側の海岸付近に集まり始め、マイクを持った人が何か説明をし始め、へえぇ~・・あの付近に何か珍しい物か、史跡みたいモンが有ったのじゃろか?
よっぽど「何が有るんですか?」と聞いてみたかったが、また珍しそうにジロジロ見られるのがイヤなので止めといた。
「石と史跡の里」と彫ってある大きい石柱が有り、そこから「小梅」集落内に入ります。
「王子神社社叢」の看板が有り、神社は古そうで背景の樹木も茂っており、この「社叢」は「越後33観音霊場」巡りの時でも見ましたが、木が茂ってるだけで、あんまり面白くなかったので今回はパス。
少し行くと道がカーブになってる所にお堂が見えたので、これが目指す78番「雲胡庵」かなと思いましたが、堂の看板には「大師堂」と書いてあります。
まぁ・・88カ所だから「大師堂」の看板が掛かっていても不思議はないが、それでも「雲胡庵」とは、どこにも書いて無く、どこかに書いてあれば、分かり易いんだけど・・
付近に有る看板を読むと、大阪城の石垣を産出した石切場が有った説明が書いてあるが、「雲胡庵」の事は書いてありまへん。
それでも、よっぽど荷物を降ろして参拝準備にかかろおかと思いましたが、念のため付近の畑に居たバサマに「雲胡庵という札所は、このお堂で良いのでしょうか?」と尋ねると、「もう少し先を行った山の麓で、あそこに見える屋根が寺だ」と教えてくれました。
よかったなぁ、荷物を降ろさずに・・・でも初めて歩く人は間違うかもしれんなぁ。
バサマに厚く礼を言うと「ご苦労様です」とねぎらってくれました。
歩いてた時は気付かず、後でわかったのですが、テレビ番組で「ビックダディ」というのが有り、この「小梅」付近に住んでたよおですねぇ。
このトッツアン番組に対しては真・偽あるいは賛否両論が有るよおなので触れまへんが、番組内容よりも小豆島の風景が懐かしかったので「おぉぉ・・こんな所も有ったなぁ」と思いながらテレビを見ました。
小道を歩いて行くと家の塀近くに「小梅の高札場」の看板があり読んでみると、ここの家は元は庄屋さんだったそうな。
少し行った所に有る目的の小豆島88箇所霊場の78番札所「雲胡庵」は、「庵」となってたから、チッコイ堂かと思ってましたが、行ってみると石垣を積んだ一見お城風のような感じで、古い階段が鐘楼門になっています。
鐘楼門から素直に入ろうとすると、その石垣際に「へんろ道」の標識が有って、掌が示している方向は石垣沿いに行くように指しています。
えっ?・・遍路はこの門から入ったらアカンの?、うっかり、ここから入っちゃうと、いきなり鐘が音を立てて、頭上に落ちて来るとか・・
何かオトロシイ祟りが有るとか・・
境内で犬HKが待ちかまえていて、契約しろとシツコク脅かすとか・・
汚いカッコウしたモンは来るなと、追い返されたりするんじゃろおか?
それとも標識に沿って行けば、遍路する人だけ特別に何か珍しくて面白い物を見せてもらえるとか、キレイなネーチャンが微笑みながらアメ玉でも配っているんじゃろか?
せっかく道標まで作って示してくれてるんだからと思い、わざわざ石垣沿いに行きましたが、結局は78番「雲胡庵」横から境内に入るだけでした。
で、鐘楼門を潜らせず、わざわざ遠回りさせてくれた「へんろ道」の行き先はどうなってるかと言うと山際に「旧へんろ道 至 鳴滝不動尊参道」という真新しい道標が立っております。
えっ?こんな遍路道も有ったの?、「鳴滝不動尊」なんて知らなく、ネットで調べた時には、これに関する記事は無かったよおに想うが。
道標の先は山道が続いていますが、3mほど先に「この道は途中で切れていて通る事はできません。」の看板があり、σ(*_*)が地元民ならば、ヒマにまかせて道を切り開いてみようと試みるんだが・・。
帰ってネットで調べてみると、「鳴滝不動尊参道」は台風のため道が崩れたらしく「小豆島いろいろ探検隊」のネットに載っており、名前の通り滝が有るよおです。
78番「雲胡庵」境内は思ったより広く、高台に有るため瀬戸の海が望めました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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