HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 55 栂尾山
遍路日 2011.12.13 掲載日 2013.2.3
遍路道を歩くと、山肌に沿って曲線状にタンボが有り、これが千枚田らしいです。
「西中山」集落に入ると、民家の庭の柵から犬が顔出してシッポ振ってます。
普通の犬ならば、怪しいヤツが来たとケタタマシク吠えるので、杖でぶん殴ってやるところだが、珍しく吠えません。
吠えないだけマシなので、柵越に頭を撫でてやった、よおしぃ・・よし・よし・・いいこ・いいこ・・
別れた時も、いつまでも見送ってくれ、犬は一度でも頭を撫でられたら、恩を忘れずに見送ってくれるんでしょうか。
「西中山」集落を歩いてると、バイクが一軒一軒の家に入ってるのと出会い、新聞配達でもしてるんかな?
車道の峠付近から遍路標識の有る急坂カーブを歩いてると、先程のバイクが追い越して行ったので、この先にも人家が有るのかと思ってたら、行き止まりの小屋から戻って来ました。
挨拶すると電力検針をしているオバハンで、σ(*_*)がデジカメを手に持っているのを見て、オバハンが「ツーショットで、撮ってあげましょうか」
「いえ、σ(*_*)らは仲が悪いので、いいです。」「キャハハハ・・(^O^)」 と笑い、別れました。
行き止まりの所からは山道で、しばらく行くと階段が有り、それを上ると47番「栂尾山」で、道端の見晴らし台でトシヨリ夫婦連れが休んでいました。
挨拶して聞くと「横浜から来て、土庄のホテルに泊まって地図を貰い、今日は春日神社からここまで歩いて来たと」言います。
小豆島88箇所霊場の47番札所「栂尾山」は、チッコイお堂かと思ってたら、完全な洞窟で入口だけ屋根が付けてあり柵扉がしてありました。
参拝するために尺八を取り出すと「あっ、私も尺八やってたんです。 えっ?・・はい琴古流です」
ほほおぉぉ・・それじゃ尺八について積もる話も参拝後にと思って、取り合えず47番「栂尾山」洞窟に入り参拝しました。
尺八を吹いてみると、小さい洞窟だったためか、もんのすごく響きが良いので2曲吹いた。
小豆島で尺八の響きが良かった洞窟はどこかと聞かれれば、この47番「栂尾山」と寒霞渓の20番「仏ケ滝」の2つの洞窟を上げます。
どちらの洞窟にも共通している点は、「奥行きが、それほど無く、小さい洞窟」で、奉ってある本尊さんには関係無いよおです・・・たぶん・・・。
参拝後に「栂尾山」洞窟を出ると、夫婦連れは既に出発して居ません。
あらあぁ~・・・なかなか尺八をしている人とは出会わないので、しばし尺八談義をしたかったのだがなぁ。
夫婦連れが休んでいた所に座って一休みしていると、突然崖上の樹木が「ガサ・ガサッ」と大きな音を出し、見上げると、一匹の猿が樹木に移動してる所でした。
小豆島で初めて猿を見ましたが、猿は群れを作ると聞いたが、群れでは無く一匹だけです。
その様子はワザと樹木を揺らせて音を出し、威嚇したように思えた。
うむうぅ・・聞き慣れない尺八の音が聞こえたので、怪しいヤツが来たのじゃろうか?とボス猿が警戒警報を発して、まずは女・子供猿を安全な所に隠し、付近に若衆猿を配して守りを堅めさせ、ボス猿が単身で様子を見に来たのでしょうか。
そいでもって、オラとこのナワバリを荒らすんじゃねぇ・・と威嚇したのかな?、それとも群れを離れた、はぐれ猿が尺八の音に引かれて来たのか。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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