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2018/5/1 旅行
奈留教会へ行けば奈留島での教会巡りも終わりだな・・と思って奈留教会へ行き、教会内のスタンプは、当教会と江上教会の分が有りましたが、もう一つスタンプがあります。
ん?・・オマケのスタンプかな?・・と思って書いてあるローマ字を読んでみると「ナンコシ・・」と書いてあります。
あららっ・・教会をチェックするのを忘れたのかと思って観光地図を見たが、奈留島には二つの教会しか記入されておらず「南越教会」と言うらしい。
フェリーの時間も有る事だしと思って、郵便局で「南越教会」の場所を聞くと、局長は教会の場所よりも途中に有る分かれ道のことを盛んに心配してくれます。
カーナビが有るので、持っている観光地図で位置だけ示してくれれば良いのだが・・と思ったが、親切にも分かれ道の手書き地図まで書いてくれ、やっと場所が「水ノ浦」という半島の終点地に有るのがわかりました。
海沿いの道を行き、最後の集落と思われる道端で石油販売の車が居たので、南越教会の場所を聞くと、わざわざ近くの家で聞いてくれました。
すぐそこの高台に教会が有るが、もう誰も行ってないらしいと教えてくれ、そのまま狭い道を進み、行止りとなっている最後の家の一つ手前の家付近から、高台に教会らしい屋根が見え通り過ぎました。
車をやっとUターンさせて、教会が見えた付近へ行くと、先程石油販売の人が入って行った家のアンチャンらしい人が通り、教会への入り口を聞くと「小さい時から南越教会へ行ってたが5年ほど前からだれも行かなくなった。集落の半数はクリスチャンだ。」と言って入口を教えてくれました。
礼を行って家の側の狭い小道から階段へ行くと、動物除けなのか階段に網が掛かっており、網の下を潜って上がると、その先は草がゴッテリ生えていた。
後ろで咳払いのような声がしたので振りかえると、ミカンの木の所にジサマが一人居たので、まさかこんな所に人が居るとは思わなかったが、挨拶するとミカン持って行けというので落ちてるのを一つもらった。
南越教会への道は、行こうと思えば行けたと思うが、たぶん教会周囲も草丈が伸びて、教会の建物全体が見れないく、行っても無駄だと思って、そこで引き返しました。
車道へ戻ると、魚の移動販売車が来て音楽を流しており、戻って来た自分達を見て「ジサマが居たか」と聞きます。
居たと答えると「これだけ待っても来ないのならば、今日は用が無いな」と言って帰っていきました。
海がすぐ近くでも、魚は移動販売に頼らなければアカンのですねぇ。
これを書いてる時に調べてみると、南越教会はだいぶ前に廃止になったらしいが、それにしても何でスタンプを残しておいたのだろう・・記念的かな。
もっとも、そのおかげで南越教会の存在がわかったのだから、たまに「幻の教会」として話の種になるかもしれませんが、今後は人知れず朽ちていく「幻の教会」になるでしょう。
南越教会から戻ってもフェリーの時間が有ったので「千畳敷」へ行きましたが、安物のカーナビのためか遠回りする山道を教えやがった。
まぁ、おかげで高い位置から千畳敷の写真が撮れました。
「千畳敷」の岩場自体は、それほど広い物では有りませんが、海は透明でキレイでした。
五島列島は本土観光地のように、ケバケバしい土産物店・施設や看板風景が無いのが良く、本土ではもうこのような広大な人工物の無い自然風景は見られないかもしれない。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アヴェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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