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 イザベラバードの道 今市「道の駅」チョイノリ  旅行日 2015.8.18   掲載日 2015.11.24


日光杉並木と「今市」野宿/イザベラ・バードの道

「橋本」付近/イザベラ・バードの道    「金崎」付近・イザベラ・バードの道   「磯町」付近、イザベラ・バードの道

 出発の騒音は夜明けに始まった。 道路は少し上がり坂となり、車夫達は疲れて駆けることは出来なかったが、9時間で30マイル進んだ。新鹿沼駅/イザベラ・バードの道

 車夫達が私に対して、またお互いに親切で礼儀正しい事は、私にとっていつも喜びの源泉となった。

 笠とマロ(ふんどし)だけしか身に付けてない男達が、ばか丁寧な挨拶をするのを見るのは実におもしろい。お互いに話しかける時は、いつも笠をとり、3度深く頭を下げることを決して欠かさない。

 宿屋を出てまもなく、私たちは幅広い街道を通った。 両側には私が今まで見たこともないような大きくて立派な家が並んでいた。

 素晴らしく天気の良い一日が経過するにつれて、景色はますます変化に富み美しくなってきた。

    高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より


 栃木市からも旧道をウロチョロするのを省略して、分かり易い国道を走りました。

 イザベラ・バードが見たような、変化に富む美しい景色は、残念ながら今は拝見できなく、車に脅かされながら、タンボの中にある変化の無い人家を見る程度の風景でした。鹿沼「まちの駅」、イザベラ・バードの道

 高速道路の下を通り過ぎた付近から、えらい渋滞してましたが、そこはバイクの小回りを生かして、道路の路側帯を通り抜けて一番前に出てみると、工事中で片側通行になっており、そのため2kmほど渋滞しています。

 鹿沼市内に入り、昼時なので食堂がないかと探してると「まちの駅」というのがあり、よぉ~わからんが、とにかく中に入りました。

 駐車場が満車だったけれど、これまたバイクの小回りを効かしてトイレのベンチ側に止め、食堂でソバを食べました。

杉並木

イザベラ・バードの道    並木寄進碑、イザベラ・バードの道   地震坂、例幣使街道、イザベラ・バードの道

 やがて広い道路が巨大な杉の並木道に入ると、日光の神聖な神社(東照宮)に至る街道は木陰になり、ちらちら漏れてくる日光と木陰が草葉をまだらにする。イザベラ・バード 例幣使街道 杉並木

 私は日本が美しいと思い、今まで通ってきた関東平野が醜い夢にすぎないように感じられた。

 例幣使街道は立派な馬車道路で、草や羊歯で覆われた土手が8フィートの高さから傾斜していた。土手の上に杉の木がそびえ、それから草が生えている2本の歩道がある。室瀬一里塚、例幣使街道、イザベラ・バードの道

 寺院は漆塗りの材木が朽ちて倒れおちそうになっていたが、寺の鐘は遠く夕空に素晴らしく美しい音を響かせていた。

    高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より


 「並木寄進碑」から本格的な杉並木が始まりましたが、それより前から杉並木の片鱗らしい物が有りました。

 例幣使街道へ入ると車も少なくなり、杉並木はさすがに世界遺産になるだけあって、なかなか見応えがあります。

「今市」で野宿

杉並木、例幣使街道、イザベラ・バードの道    今市「道の駅」前、イザベラ・バードの道    道の駅「にっこう」、イザベラ・バードの道

 今市は2つの立派な街道の合する所で、長い坂道になっている町である。

 そこでは山の澄んだ水流が石造の水路に囲われ、切って作った石板が渡してあり、町の真ん中を流れていた。町にはあまり人馬も通らず、退屈な所のように見える。

      高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より


 今市へ入ると、すぐに「道の駅」が有り、そこの観光案内所で地図をもらいました。

 時刻は2時過ぎ・・中禅寺湖と元湯を一回り出来るかな・・と思い、日光市内へ入り、渋滞を予想してましたが、えらい車や人の通りが少ない。

 シーズン・オフのため車が少ないのかと思ってると、行き止まりの駐車場へ来ちまい、横道から本通りに出ると、道の駅「日光」

 車が渋滞してるわ・・・
 外人のアベックがウロチョロしてるわ・・・
 土産物屋がぎょうさん有るわ・・
どおやら裏通りの道へ入ってたらしい。

 日光・東照宮付近のT字路交差点も渋滞していたが、そこはバイク・・、さっと車の横を通り抜けたが、惜しむらくは、「チョイノリ」のコンジョの無さ・・馬力・速度の無さ・・・。

 中禅寺湖へ行くつもりでしたが なんせ出発以来、昨日まで風呂にも入れず汗でベタベタしてたので「やしろの湯」へ入り、中禅寺湖は明日行く事にしました。

 翌日の事ですが、中禅寺湖・元湯の往復は一日がかりのコースで、半日では回れなく止めといて良かった。

 「やしろの湯」から戻り、今市の「道の駅」で野宿していると(一番上の写真)、夜中にボソボソと話し声がし、まさかバイクは置いてあっても、その横で寝てる者なんて居ないと思ったのでしょうなぁ。イザベラバードの道 道の駅「日光」

 そのうち「いつまでも、待ってるから・・!!」と男の怒鳴り声。

 うおぉぉぉっっっ!?・・突然、な・・何じゃ・・なんじゃっ・・?、何が始まったんじゃあぁ~・・?、相手の声は聞こえないが、雰囲気的に別れ話をしているよおです。

 そのうち「ばか」とか「待ってる」とか何とか言い始めてるが、やっぱり相手の声は聞こえない。

 ここで、ふと・・まさかとは思うが、この話し相手は女だろおなぁ・・しかも若くて美人なら、なお良いが・・これが話し相手が男で、男同士の分かれ話だったら、これほどツマラン、アホらしいもんは無い。

 よっぽど、こっそり話を聞いて、カワイソーな男女の別れ話だったら、人生相談に乗ってやろうかと思ったが、眠いのでそのまま寝ちまった。

 翌朝起きると、離れた建物の所でバイク野宿してる人が居て、コンビニへ行く途中、向こうから話しかけて来ました。交換したCD、イザベラ・バードの道

 大学で2ヶ月休みが有るので、鳥取から日本一周を計画し、太平洋周り(反時計回り)でやってると言います。

 顔洗う時にCDを持って来て、これとσ(*_*)の持ってる何かと変えてくれないかと言い、CDを見たけれど知らない人で、あんまりσ(*_*)の趣味に合いそうな曲ではない。

 聞いてみると「わらしべ長者」のように鳥取から今まで8人の人と物々交換して来た物だと言い、何とかしてやりたいが、極力無駄な物を省いて旅行しているので交換できる物が無い。

 「洗濯してある靴下なら、何とかなるけれど、アカンだろなぁ」と言うと、やっぱり「アカン」と言うので、荷物を調べると、甘納豆の袋がまだ封を切ってなく新品だったので、それと交換した。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アブェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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