HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) > 48 二重坂
旅行日 2015.6.9 掲載日 2016.3.11
越後片貝駅に車を置き、今日の予定は越後下関駅まで汽車で行き、十三峠の鷹巣峠・榎峠を越えて、この駅に戻って来る予定です。
なお十三峠は、越後屋(これは私の「カカア」の事で、水戸黄門の悪代官と強欲商人「越後屋」からコンビ名にしました。)と一緒に歩いて峠越えをしました。
片貝駅では、付近には人家が数件しかないので、だれも汽車に乗らないだろお・・と思ったが、それでも7・8人乗りました。
越後下関駅で下りて、先ほど見学した渡辺家前を通り、ついでに役場で十三峠のパンフレットをもらったが、予想したほど詳しい地図パンフレットではなかった。
荒川の上流で、車の通れぬひどい馬道では、一度に2・3マイルも歩かせられた。 この山道を二人がかりでも空の人力車を押し上げることが難しいほどであった。
そこで彼らは車ごと持ち上げて、しばらくは運ぶほか仕方がなかった。 こんなわけで、川口という村に着いて、これ以上彼らは進めないとわかったとき、実にうれしかった。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
「下関・渡邉邸」~「川口」までの旧道が、よぉ~わからん。
現在の国道113号線でない事は確かであるが、国道に沿っている雲母温泉が有る道か・・はたまた山に沿ってるタンボ道か・・
何となくタンボ道の方が旧道と思い、イザベラ・バードが書いてるような山道ではないが、「上関」踏切付近から山に沿うタンボ道を歩いてみました。
旧道ならば石仏の一つも有るだろおと思って期待しましたが、予想が外れて全然無かった。
「六本杉」に旧道が有り、その先は大石川にぶつかりますが橋は有りません。
地図を見れば、そのまま「下川口」に道筋が続いてるので、たぶん昔は橋か渡し船が有ったのでしょう。
しかし馬は一頭しか手に入らなかったので、雨の土砂降りの中を最後の宿駅まで歩かねばならなかった。
雨から身を守るのに、紙製の防水マントだけという貧弱な服装であった。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
「下川口」を過ぎる頃、十三峠の一つである鷹巣峠は、山道入口に「旧米沢街道 峠の入口」と大きな標識杭が立ってるので、すぐにわかり、山越えする前に、その辺に座り込んで一休み。
標識杭の有るコンクリ道を上がると、いかにも旧道らしい杉の山道に入ります。
イザベラ・バードが、雨に打たれながら貧弱な紙製マントに包まれて歩いた道で、雰囲気が想像されて、カワイソーでんなぁ。
そのまま杉林の山道が続くのかと思ったら、少しすると舗装された林道に出て、そばに棒杭が有り、矢印が書いてありました。
よっしゃあぁ・・この棒杭を頼りに行けば良いんじゃな。
棒杭の標識には「4/10」のように、「何番目/設置数」と数字が記載されており、だいたいの距離がわかります、設置してくれた人、ありがとう
米沢街道の林道を少し歩き、再び山道に入る所に「米沢街道 二重坂入口」の看板が有り、へえぇぇ・・「二重坂」なんて有ったのだ。
てっきり鷹巣峠だと思って上って来たのだが、あんまりこの「二重坂」は有名でないらしい。
山道から草が茂っている所へ出たが、以前に草を刈ったようなので道筋は何とかわかりました。
再び山道に入り、また舗装道路に出て、ここまでは予想通り。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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