HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) 49 鷹巣峠
旅行日 2015.6.9 掲載日 2016.3.13
山道より再び林道へ出て、ここまでは予想通り。
林道は、それほどの傾斜もない緩やかな上りで、地図を見ると「十三峠」の一つ「鷹巣峠」と思われる付近から、ほぼ水平の林道が続いてます。
あっ・・ちなみに林道を歩いていても「鷹巣峠」という標識は無かったので、どの付近が峠だったのか、よぉ~わかりまへんでした。
予想では鷹巣峠を少し行った所から、国道へ降りる道があるはずですが、国土地理院地図には道が記載されていません。
どの付近から下りるのかわからず、途中に有った分かれ道毎に注意しながら歩きましたが、頼りの標識棒の杭が無い・・・全く無い・・弱ったなぁ・・。
地図を見ると林道は途中で行き止まりになっており、昔の国土地理院の地図には送電線も記載されていたのですが、最近は「テロ」がどうとかの理由により記載されなくなり、なもんで送電線が有っても、現在地がわからんのです。
たぶん行き過ぎてるんじゃないかなぁ・・と思いながら歩いていたら、恐れていたように地図通り林道の終点まで来てしまい・・・あちゃあぁ~・・やっぱしぃ・・・
ネットの下調べの時に「鷹巣峠へは山の岩肌に沿って上がった」という記述が有ったのを覚えており、木々の間から崩れた岩肌がチラッと見えたりしていたので、それを目当てに戻りました。
何度か下り道が有り、その都度に標識杭をコンジョ出して探したが、道方向も崩れてる山へ向かっていなく、たぶん送電線保守路と思い、さらに戻りました。
「山の岩肌」と同じ尾根付近(たぶん鷹巣峠)に幅広の道が有ったので、たぶんこれだと思って下ると「鷹巣峠」標識杭が有り、往復2kmほど損しちまった。
入口付近に設置されていたらなぁ・・・、それとも草に倒されて見えなかったのだろうか・・・
明るい所へ出たと思ったら、鉄道トンネルの上に出て、付近は畑になっておりホッとした。
目印にしていた「山の岩肌」が見え、ネットでこの情報を見ていなかったら、何を頼りにして良いかわからず、泣きながら元の道を戻ったかもしれん。
今や私達は大きな山岳地帯の中に入っている。 それには数かぎりない川があり、峡谷があり、谷間がある。
谷間はどこも段々畑の水田である。 集落の有るのは谷間で、これほど孤立している地方を見たことがない。
ひどい道路のために、日本の他の地方から隔絶されているのである。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
鷹巣峠から国道に出て、数件しかない小さい「大内淵」集落旧道との分かれ道に、「山神社」が有り、「越後下関駅」からここまで、一度も休んでいなかったので大休憩にした。
イザベラ・バードも、鷹巣峠を越えて、この神社で一休みしたのだろうか?
社殿は新しくて小さかったが、境内の広さから見ると、昔はもっと大きい神社だったような気がする。
「山神社」の階段で休んでいると、対面の山が煙ってきて、やがて小雨が降り始め、天気予報では降らないはずだったが・・
それにしても、迷子になった時に雨が降らなくて良かったなぁ・・きっと越後屋と抱き合って泣いてたでぇ。
20分ほど「山神社」で休み、寒いので1枚着込んで出発した。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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