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 市野々、イザベラ・バードの道 旅行日 2015.6.11  掲載日 2016.4.18


横川ダム湖底を歩いて「市野々」跡へ/イザベラ・バードの道

横川ダム(白い森おぐに湖)

横川ダム、白い森おぐに湖、イザベラ・バードの道       横川ダム、白い森おぐに湖へ下りる道、イザベラ・バードの道       横川ダム、白い森おぐに湖へ下りる道、イザベラ・バードの道

 横川ダム湖に着き、湖畔が見える所へ下りて行くと広場で行き止まりです。 あらあぁぁぁ~・・・・横川ダム、白い森おぐに湖、管理道路、イザベラ・バードの道

 この広場から横川ダム湖底「市野々」跡へは、どのようにして行くのだろうか?と思って、それらしい道を探したが無く、どうもここからの道ではなさそうです。

 それならそうと、どこかに書いて有ればよいのにぃ・・と、ブツブツ思いながら戻ると黒沢峠から下りたすぐ近くに案内図がありました。横川ダム、白い森おぐに湖、管理道路、イザベラ・バードの道

 あちゃあぁ~・・できれば、黒沢峠から下りた所に見えるように付けて欲しかったなぁ。

 車道をトボトボ上がって行くと、やがて横川ダム湖に向かって一直線に下りる道が有り、これだと思って下りましたが、これも入口に何か案内が書いてあれば良いのだが・・ぶつぶつ・・・。

 下りて行くと直角に曲がる所に「横川ダム管理用道路」の看板が有り、これが先程の下り口に付けて有れば良いのにぃ・・再び、ぶつぶつ・・。横川ダム、白い森おぐに湖、管理道路、イザベラ・バードの道

 横川ダムは、除々に水位が下がって行ったようで、流木や泥などが道一杯に乾いて固まっており、これが雨が降った後だったら、ヌカルんで歩きにくかっただろなぁ。

 何と読む橋なのかわからん「不動出生橋」を渡ると道が分かれており、どの方向へ行こうかと思ったが、大きな銀杏が生えてる所へ向かって歩きました。

「横川ダム管理道路」の通交可能期間

 ちなみに普段は横川ダム湖に沈んでいる「横川ダム管理道路」が通れるのは6/16~9/30までの間だけです。不動出生橋、横川ダム、白い森おぐに湖、管理道路、イザベラ・バードの道

 ネットでライブカメラ映像が常時見れるので、それを見るとダム湖がだいぶ干し上がっており、通交可能日よりも少し期日が先でしたが「渡れる」と思いました。

 実は「イザベラ・バードの道」をたどる際に、十三峠の黒沢峠を越えてから次の桜峠へ、どうやって行くかと知恵熱が出るほど悩んだのです。市野々、横川ダム、白い森おぐに湖、管理道路、イザベラ・バードの道

 地図を見れば「白い森おぐに湖」というハイカラな名前が付いた横川ダムに「市野々」集落は沈んでおり、もう通れません。

 国土地理院の地図には、横川ダム周囲を行く道路が記載されていなく・・・弱ったなぁ・・黒沢峠を戻らにゃアカンのか・・

 せっかくイザベラ・バードが泊まった「市野々」集落なのに、できればどのような場所であったのか、ぜひ見たかった。市野々、横川ダム、白い森おぐに湖、管理道路、イザベラ・バードの道

 しかし、よぉ~く調べてみると、横川ダムは期間限定で湖底が干し上がって渡れる事がわかり、よっしゃあぁ~・・と思ったが吉日とばかりに、週間天気予報を見ながらすぐに十三峠越えの計画を立てました。

 雨が降ったりして増水するとダム湖が渡れないらしいので、これは何としてでも可能な時にはサッサッと渡ってしまわないとね。

「市野々」跡地

イチョウモニュメント、横川ダム、市野々、イザベラ・バードの道 市野々、案内図、イザベラ・バードの道 市野々、休息所、イザベラ・バードの道

 「不動出生橋」より大銀杏の木に向かって歩いてると「イチョウモニュメント」が有り、昔はそこに大銀杏が有ったのだが、ダムのため沈むので現在の場所まで大銀杏を持って行って移植したらしい。旧「市野々」集落、イザベラ・バードの道

 ちなみに現在の大銀杏が有る場所は、「市野々分校」が有った場所だそうな。

 階段を上がって車道に出た所に休息所が有り、休みながら昼飯にしました。

 山をおりて、りっぱな橋を渡ると山形県に入った。そしてまもなくこの村に着いた。

 ここでは頼りない一軒の農家だけが唯一の宿舎である。

 もう一つの部屋には、5人の煙草商人が泊まっており、その間の暇つぶしに三味線というあの迷惑な楽器をかきならしている。

 馬も牛も手に入らないので、私はここで静かに今日を過ごしている。「市野々」跡地、横川ダム湖底、イザベラ・バードの道

 ブラントン氏のすぐれた地図にもこの地域は記してない。そこで有名な山形市に目標を置き、そこへ至る路程を考えて進ことにした。

 しかしこの地方の人々は、数里先のことは何も知らない。 駅逓係も、次の宿駅の先のことはほとんど説明できない。

 ここでは馬をほとんど飼っていない。 商品の大半は、牛や人夫が運んでくる。

 昨日の旅は12時間で18マイルであった。 この市野々は素敵で勤勉な部落である。
「市野々」跡地、イザベラ・バードの道

 私たちは晴れた朝早く、市野々を出発した。 荷物運搬用の三頭の牛の中の一頭に私が乗った。

   高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より


 休息所の近くに鋳物で作った旧「市野々」集落絵図が有り、これを見ると集落の様子がわかり「不動出生橋」は当時は無かったようです。市野々、イザベラ・バードの道、旧道?

 上の大銀杏が写っている写真で、白く乾いた道が「くの字」になってる付近に集落があり、その対面に向かって集落へ入る橋が有ったよおです。

 イザベラ・バードは、どの家に泊まったのでしょうか、ロマンを感じますねぇ。市野々、旧道?、イザベラ・バードの道

 「小国町の観光資源」というHPに、十三峠越えの各地宿場図が載っていました。 

 出発して歩き出すと暑くなり始めた。

 橋の付近に旧道らしいのが有ったので通ってみると、それが街道だろなぁと思ったが、自信が無かったので少し行って戻り車道を歩きました。
 


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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