HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) >74 金 山
掲載日 2016.6.30 旅行日 2015.7.5
「新庄」より旧道を通って国道13号線に出ると「上台峠」入口までは、広々とした田園風景です。
国道13号線をトロトロ走り、「上台峠」入口は注意していたのでわかったが、ボオッ~としていたら通り過ぎただろなぁ。
ネットには「上台峠へは、Y字路が有るので右へ行く」と書いてあり、地図ではどの付近にY字路が有るのかわからなかったが、「上台峠」入口すぐ近くの溜池の所でした。
道は砂利道でしたが草が道を覆っているような事は無く、枝分かれの道も無くわかり易かった。
途中の谷間ではタンボを耕作しているので、それなりに道が整備されているのでしょう。
イザベラちゃんが書いてるような「険しい尾根」では無く、傾斜の緩い農道という感じで、険しい感じはしなかった。
ただ・・途中のT字路の所で、ん?・・・どちら方向へ行けばええの?・・という箇所が有り、先程のY字路の事はここか?とも思いましたが、道端に「羽州街道」標識がありました。
この標識がなかったら、Y字路と勘違いして迷ったかもしれず、なんせ山の中では、現在地がわからんので地図なん当てにできんから。
少し行くと車道から離れて山の中へ入っていく草が茂った道が有り、「羽州街道」の標識が入口に有ります。
「チョイノリ」が、もう少し馬力が有るバイクならば行ってみたのだが、なんせσ(*_*)と同じコンジョナシのバイクだから、先がどんな状態かわからんので止めといた。
この先、秋田県まで、時々「羽州街道」への分かれ道が有り、時間があれば徒歩で通ってみたい所でした。
今朝新庄を出てから、険しい尾根を越えて、非常に美しい風変わりな盆地に入った。
ピラミッド形の丘陵が半円を描いており、その山頂までピラミッド形の杉の林で覆われ、北方へ向かう通交をすべて阻止しているように見えるので、ますます奇異の感を与えた。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
やがて上台峠より初めてイザベラ・バードが書いてる「ピラミッド」形の山が、木々の間から遠くにチラッと見えました。
おぉぉっっ!!・・これがそうなのかぁ、なるほどピラミットの形をしている。
「美しい風変わりな盆地」・・あんまりそうは思わず普通の盆地だったが、ピラミッド形の三つの山を見て、そう言ったのかもしれない。
その麓に金山の町がある。 ロマンチックな雰囲気の場所である。
私は正午にはもう着いたのであるが、1日か2日ここに滞在しようと思う。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
金山町のガソリンスタンドへ寄り、この辺に食堂がないか聞くとラーメン屋があるらしい。
この金山町を過ぎると、当分は食堂などが無さそうなので、ラーメンがイヤだとかゼイタクは言っておれんが、ただこの時間1030頃だと店は、早過ぎてやってないらしい。
しかたなく目の前に有るコンビニで昼飯を買い、近くにあるアパートの日陰で食べました。
たぶんアパートの人は、小汚いジジイが、こんな所で飯食ってると思ってジロッとみられたが一応挨拶してくれました。
金山町を通ってみると、この町は昔風の建物を残した街並みを残しており、それを売りにしているよおです。
失礼ながら金山町なんて来てみるまでは、どんな所か知らず、見るべきものも無く、あんまり大したことが無い町だろおと思ってたんです・・すみません。
しかし、古風な感じがする落ち着いた街並みで、イザベラ・バードが「金山」をロマンチックな場所だと書いたのも、なんとなくわかります。
店のショーウィンドウに、古風な花嫁さんを描いた漆塗りと思われる看板が飾ってあり、看板の造りから見ると、元は名の有る高級呉服屋さんだったのでしょう。
今時、こんな看板はなかなか見られんと思う。
金山町を出発して川の橋を渡ろうとしたら、木製の橋が併設されており、もう一回「チョイノリ」から下りて、木製の橋をわざわざ渡ってみました。
なかなか情緒が有って良く出来ており「きごころ橋」と名前がついてます。
昔から、このような橋が有り、イザベラ・バードもσ(*_*)と同じように喜んで渡ったのかと思いましたが、これを書いてる時に調べると最近作られた物らしい。
それにしても、よぉ~作ったと思い、観光の目玉になるでしょう。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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