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掲載日 2016.7.7 旅行日 2015.7.5
翌朝、杉の大きな並木の下の泥道を進み、電柱がなくなっているのを残念に思いながら馬で9マイル行くと、湯沢に着いた。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
「横堀」にある「道の駅・小町の郷」で、サクランボソフト300円を食べてみると、凍ったサクランボが入ってました。
「畳の間」が有り24時間使えるので、この「道の駅」で野宿しても良かったのだが、次の十文字の「道の駅」まで行くことにした。
この付近は「小町」をウリにしているようで、「道の駅・小町の郷」の屋根も市女笠になってます。
説明書きによると、ここは「小野小町」が生まれた所らしく、ホンマかいなぁ・・と思いながら行くと、白塀に赤い神社が有り、お稲荷さんの神社かな?と思って寄ってみると「小町堂」でした。
さぞかし平安美人画なんぞが奉納してあるだろおと思って、ワクワクして入りましたが無い。
境内はそんなに広くなく、小野小町に関わる何かが有るかと思ったのだが無く建物も新しく、失礼ながら期待外れでした。
しかし調べてみると、この小町堂で「小町まつり」が催される時は、キレイなネーチャン達が踊ったり、市女笠のネーチャン達の道中があるよおです。
「三関駅」付近より、山側の街道を行きましたが、今までの風景とあんまり変わり映えがしない。
旧道を走っても変わらないと思ったので「十文字」へ向かって国道を走っていると、道端にワラで作った大きな「ナマハゲ」のようなのが立ってます。
おぉぉ・・・さすが秋田、ナマハゲが飾ってあると思ったのですが、これを書いてる時に調べると「鹿島さま」と言うらしい。
顔をワラで作ったのと、木で作ったのとで二通り有るらしく、ここのは木で顔が作ってありました。
イザベラ・バードには記述が無いけれど、ナマハゲを見なかったのか、それとも忘れたのかな?
十文字の「道の駅」には24時間のコンビニが併設されており、畳の間ではないが、寝れそうな台が有り、よっしゃあぁぁ。!(^^)!
ヒマなので施設内をウロつくと、木彫りの「冬の朝市」という題の彫刻があります。
見た感じの第一印象としては、ゴツゴツとしているが素朴で臨場感が有る見事な作品だと思う。
入口付近にも「北の女」と題した彫刻があり、これを書いてる時に調べると皆川嘉左エ門という人の作品で独学だそうな。
すごいでんなぁ・・独学で、これだけの作品が作れるとは・・・
台の上で寝てましたが、明るいのとトイレへ行く人の足音がやかましいので、場所を探すと「北の女」の彫刻が置いてある所に衝立があり、三方向が囲まれてるので、そこへ移動しました。
夜中にふと目が覚めると、薄暗い所で下から見上げる「北の女」は、マフラーをなびかせた女の人が、こちらを見下ろしてるような気がします。(一番上の写真)
以前、知ってる刀匠に「本物とニセモンが有るが、どおやって見分けるのか?」と聞いた事が有りました。
なんせ刀でも、銘を彫り変えて名刀のニセモンにする事が有りますからなぁ。
そしたら「刀に限らず美術品でも、一晩枕元に置いて寝る。朝起きた時に見ると、ニセモンはやっぱり違和感が有る。」との事でした。
「北の女」は、魂の入ってるホンマモンのスゴイ作品だと思う。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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