HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・町石道 > 6 高野山
16/7/17 UP
「矢立茶屋」の横道を上り、椿の花散る山道を登り・・テクテク・・
やがて「袈裟掛岩」の看板が有り、岩が一つ倒れかかるように立ってるので、その空間をすり抜けれると長生きすると書いてあります。
ワシは痩せているので荷物解いてやろうと思えばできるかもしれまへんが、やりまへんでした。
しかし、だれかやったらしい跡が残っており、きっと近所・親戚中の人から「たいしたモンじゃぁ」と誉められた事でしょう。
少し行くと、今度は「押し上げ岩」が有り、手形が残っているというのですが、これかなぁ・・と思えば、幾つもそれらしく見えますが、どれが正解なのか、よぉ~わかりまへん。。
山道をテクテク・・・
やがて車道と交わる所へ出て一休みしましたが、越後屋はトットとワシを置いて先に行きます。
車道脇でボケェ~ッと車の流れを見ていると、さすが高野山・・観光バスとか車が、よぉけい通りまんなぁ。
そして、間違いなく通過する全部の車内から、杖をかかえて笠を被って休んでいるワシの姿をジロジロ見て行きます。
そおやろねぇ・・四国とちがって、笠を被って杖を持った小汚ねぇ作務衣を着てるモンを見たら、胡散臭い奴じゃと思うやろおねぇ。
一休みして山道を登ったら、すぐに東屋の休憩所が見え、そんな事なんか案内書に書いてなかったぞおぅ、有るとわかってたら、ここまで来て休んだのにぃ・・ワアァ~ン(T_T)
越後屋が、嬉しそうに「もおちょっと、歩けば良かったのにねぇ」とわざわざ言います・・「うるせぇ・・(T_T)」
東屋から山道を降りると、すぐに車道とぶつかり町石も車道側に建っていますが道はそのまま山の中へ入って行きます。
きっと車道の道が本来の町石道ですが、車の通行が有るので危ないから、山へ向かって別道を造りさっきの、休息所を作ったんでしょうなぁ。
再び山道をテクテク・・・
道には数日前に通ったと思われる自転車の轍の跡が、さっきからズウッ~と残っており、熊野古道・町石道をコンジョで自転車を押しながら来た人が居たんでしょうなぁ。
やがて「がみ石」書いてある石柱が在り、何じゃろおうと思って地図で確認すると、どうもこれが「鏡石」の所在地らしいですなぁ。
上の方が折れて、どっかへ行っちまったもんで「がみ石」としか読めまへんが、たぶん行方不明の箇所には「か」の字が有ったと思う。
再びテクテク・・・
小さい谷川に木で出来た橋が架かっており、これにも「遍路マーク」が付いており、別に付けなくとも道はわかるんだけど、付ける場所が無くサミシイからかな?
木の橋は、この先にいくつか有りましたが、いずれも古いようで、途中穴が開いてましたが、でも大丈夫、渡れます。
杉木立が有り、歩幅に合わない石の階段と木柵で作った急な階段をヒーコラ言いながら上ると「高野山・大門」前の車道に到着しました。
前もって情報収集していたので、近くの案内所へ高野山の案内地図を貰いに行きました。
高野山の麓では、もう桜も咲きストーブも仕舞おうかという時期なのに、部屋の中ではガンガンとストーブを焚いており暑いくらいです。
その暑い中に係りの人が机に居たので案内図を貰って、ケーブルカー乗り場へのバス停を聞きました。
その間、案内所の長椅子で寝転がってる男から、笠と杖を持って歩いてるもんだから、あからさまに珍しいモンでも見るように、ジロジロと眺められてる視線を感じながらも礼を言って出ました。
「大門」を抜けたトイレ横のベンチで青々と頭を丸坊主にした高校生と女子高生が仲良く並んで座ってデートしており、さすが高野山!!、高校生は丸刈りにされるんでんなぁ。
今時、坊主刈りにさせられるのは高校野球の選手くらいなので、珍しいもんだから、ついついチラッチラッと見ちまった。
気の毒にと言って良いのか・・何と言って良いのか・・それでも、頭を坊主にされても青春を楽しんでるようで、ケッコウな事です。
高校生にも頭髪の自由がどうのこうのとか・・日の丸・君が代は起立・歌わないは本人の自由意志じゃとワメク、アホな日教組の先生は高野山には居ないのでしょう。
親の気持ちとしても、間違ってもそんな日教組の先生に子供を預けたくないなぁ、自由をはき違える、どんな子供に育つか、わかったもんじゃねぇから・・・
案内所で聞いたバス停まで痛い足を引きづりながら高野山の町の中を歩きましたが、狭い道に観光バスやら車が走り回ってます。
「静かなる霊峰」「聖域・高野山」というイメージが、どんどん崩れ始め、ガッカリし始めるのに、それほど時間がかからず、他のゴミゴミした町と全然変わらねぇじゃんかぁ。
宿坊・寺院は、なるほど沢山在るようだけど、町自体の雰囲気が、なんか騒々しく、爆音を唸らせて走る去る車まで居て、高野山にも暴走族が居るんかと思っちゃったでぇ。
バスで高野駅へ行き、駅構内で「矢立」で見た犬と、そっくりの野良犬が近寄って来ました。
まさかねぇ・・「矢立」から、ここまで来るはずがねぇよなぁ・・と思いながら、トイレへ行くと、途中の広場に5・6匹の黒とか茶とかの野良犬が寝そべったりして、くつろいでいます。
はらあぁ・・こんなにたくさんの野良犬が居たのね、どおやって食ってけるんじゃろ?、だれかエサやってるんやろか?
バスでケーブルカー乗り場へ行き、鉄道は待ち時間を気にしない程度に接続しています。
鉄道は「キイィ~ン」と金属が擦り合う音を出しながら走り、「九度山駅」で降りました。
昨夜、この九度山駅で時刻表を見に来た時、女子高生三人が「キャア~キャアァ~・・」言いながら駅舎中に聞こえるような大声で話してました。
その耳障りな甲高い機関銃のように喋りまくる声に「ウルセェェ~。ゴォラアァ~。」と言おうと思ったけど、言わなかった。
車を置かせて貰った所へ歩いてる途中、二人連れの遍路が前の道を横切って行きましたが、こちらには気付かなかったよおです。
和歌山から歩いて来たんじゃろおか・・それとも慈尊院へ行った帰りなんじゃろか・・
四国遍路をして高野山へ行く人は、たいてい乗り物で行き、熊野古道・町石道を歩く人は少ないと聞いていたが・・・
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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