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        栃ケ池、熊野古道・伊勢路を歩く   H19.1.27 UP 
「田丸~女鬼峠~栃原」地図 この地図リンクは、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。

原の大辻/熊野古道・伊勢路を歩く

 伊勢神宮から「田丸」まで歩くのは、思いっ切り省略してズルしました。(^O^)ダハハハ・・・

 「田丸」から熊野古道・伊勢路を歩き始め、この日は秋風が吹く寒い日で、車野宿してる時の夜半に前線が通過したらしく、スンゲェ風が吹き荒れ、寝てる車もユサユサ揺れて、それはそれは心細い思いをしました。田丸城跡、熊野古道・伊勢路を歩く

 幸い雨は降りませんでしたが、なんせ秋風が冷たく・・カワイソーな遍路がテクテク・・・と・・

 おまけに歩きの初日のせいか、すぐに履いてるツッカケの鼻緒付近の親指骨が痛くなりましてなぁ。

 あれだけ山を駈け巡ってキノコ探しをしていたのに、やっぱし長靴と、ツッカケの違いなんでしょうか・・・。

 「松ケ原」付近の道沿いにある病院で、越後屋がトイレを借りに入ったので、道端でタバコふかして待っていようとしたら、リュックを担いだ同年輩のトッツアンが通りかかりました。

 それを見て、タバコふかすのを止めて声をかけて挨拶すると、やっぱし熊野古道・伊勢路を歩く予定で、今日は後から来る仲間と「三瀬谷」まで歩くと言います。

 ゲッ・・ワシでさえも普通の人が到着予定地とする「栃原」を過ぎた、次の「川添」まで行く予定なのに、それ以上歩くのかぁ・・すげえなぁ。

 話しているとトッツアンの仲間二人も追い付いて来たので、チラッと挨拶し、三人はそのまま一緒になって歩き始めました。県道、伊勢路・熊野古道を歩く

 けっこう元気良く、足が早そうだなぁ・・と見送りながら、さっきから吸おうと思ってたモクに火を点けて座ると、今度は病院に努めている掃除婦のオバハンが通りかかりました。

 あわてて「ここで少し休ませてもらってます。」と言ったら、機嫌良く「あぁ、いいですよ、どうぞ」と言ってくれましたが、モク一本を吸おうと思っても、なかなか落ち着いて吸えんなぁ・・・

 「どっから来ましたの?」 「新潟です」

 「えっ!!(絶句)」 「あっ・・いえ・・今日の出発地は田丸です。」

 「あんらあぁ・・それでもエライわあぁぁ~。 私なんか、歩こうなんて気もしないんだから・・」

 そうこう話ししているうちに越後屋も出てきて、オバハンもモク吸ってる場所付近を掃除し始めたので出発しました。

 巡礼導引観世音・看板、熊野古道・伊勢路を歩く     観世音庵跡、熊野古道・伊勢路を歩く     観世音庵跡2、熊野古道・伊勢路を歩く

 県道を歩いてると木に囲まれた堂の屋根が見えたので、それが「原の大辻(観音庵跡)」かなぁ・・と思いましたが、違ってたら疲れるので寄らずに通り過ぎると、その先で「巡礼導引観世音(石佛庵)」という看板が竹に囲まれて見えました。

 通り過ぎたとわかり、あわてて引き返して「原の大辻(観音庵跡)」まで戻ると、先程の3人連れが庵前のY「原の大辻」道標、熊野古道・伊勢路を歩く時路・旧道を歩いてるのが小さく見えます。

 あらあぁ・・確かにこの庵前の道は旧道だと思うが、そのまま行くと間違って県道を歩く可能性が有りまっせぇ。

 ワシは2万5千分の一の地図に、歩くルートを赤鉛筆で書いて下調べしてわかっとるが、この先は県道を左折りして別の旧道を行かにゃアカンのやけどなぁ。

 声を掛けても届きそうにない程、離れっちまってるし、トッツアン達もそれなりの下調べ位はしとるやろから、まぁいいか・・ と思って追い掛けませんでした。

 県道に戻り、ほんまにほんの少し・・目の先付近を歩くと、旧町並み入口に大きい「原の大辻」の石道標が立ってます。

 今は廃れっちまったけれど、ここが他の道へ通じる分岐点で「辻」になっていたのでしょうなぁ。

永昌寺・大日堂、熊野古道・伊勢路を歩く      永昌寺・眠り地蔵、熊野古道・伊勢路を歩く      「成川」へ向かって、熊野古道・伊勢路を歩く

 町並みを歩いてるとやがて正面に堂が見え、それが「永昌寺」かと思ったら、その後ろに永昌寺があり、お堂は「大日堂」と看板に書いてありました。

 この永昌寺には「眠り地蔵」ちゅうて、紀州殿様の大名行列が通った時に、うっかり土下座したまま寝ちまった旅人が打ち首になったらしく、その供養のための地蔵さんがあります。

 カワイソーに・・・いつ頃の季節かわかりまへんが、春先は特に眠くなりワシなんかも学生時代に授業中よぉ~寝とったからなぁ。

 これがまた気持ち良く寝れるんですわなぁ、季節を問わずに・・・(^O^)成川大師堂、熊野古道・伊勢路を歩く

 学生時代の時、ワシも打ち首にならんで良かったなぁ・・今想い出しても情け深い先生達だった。

 しばらくテクテク歩き、「成川」集落を入る所に「成川大師堂」という看板が有りましたが、ここへ来るまでその「大師堂」の存在を知らんかったので、あんまり有名で無いのでしょう。

 ウソでも良いから御利益とか何とかを一杯書いておけば、ダマされやすい信心深い人が、ダマされに来るだろおに・・・

 どんな大師堂だろと思いながら歩いてると、普通の家の庭先と間違うような感じで、道端に面した奥まった所に有りました。

 集落前に看板を立てる位なら、堂前にも「ここが成川大師堂でっせぇ」という看板位は立てておかないと、知らん人は普通の民家の庭先だと思ってウッカリ見逃しちまうでぇ。女鬼峠入口、熊野古道・伊勢路を歩く

 ワシらは、探しながら注意して歩いていたから、わかったけど・・

 堂を拝しようと近寄ると、隣の家で飼ってる犬が、けたたましく吠えます。

 ええいぃ~ヤカマシイ~!!、おまえら犬コロは、自分の家のナワバリだけ守っておりゃいいんじゃ。 隣の家の事まで心配して吠えるんじゃねぇ。

 集落を通り抜けると「栃ケ池」が見え、車道を横切った所に「女鬼峠」の案内道標があり、熊野古道・伊勢路の峠越えが始まります。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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