HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・伊勢路 > 5 柳原観音
H19.2.10 UP
「田丸~女鬼峠~栃原」地図 この地図リンクは、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。
痛い足を引きづりながら、やっと熊野古道・伊勢路の途中に有る「柳原観音」に到着しましたが、どうも履いてるツッカケが、新しかったのが悪いような気がする。
「柳原観音」の寺は旧道沿いに有り、それほど大きい寺ではなく、どこか風が当たらず荷物を置いて休める所・・と、境内を見渡し探しても、それらしき場所が有りまへん。
そいじゃ納経所の濡れ縁にでも座らせてもらって・・と思って近寄ると、雪見ガラスから見えた部屋の中に居る坊さんと、しっかり目が合っちまったので、なんか気まずい感じがするので、ヤンピ。
しょうがないので本堂脇の階段に荷物を置きましたが、曇り空で寒い秋風がヒューヒューと吹きさらす状態なのでヒジョウに寒い。
本堂で尺八を吹いて参拝しましたが、風が回り込んで尺八の唄口に当たり、その都度、体を動かして風を避けました。
柳原観音・境内に小さい大師堂が有ったので、そこでも吹きましたが、やっぱり風がねぇ・・・
境内に何の石仏か、わかりまへんが一応、瓦の屋根付きだったので、何かの云われが有るんだろおと思い、その前で数ヶ月前から暗譜した「奥州薩慈」を吹き始めたら雨まで降ってきちまった。
本堂・階段付近は、あまりにも風がまともに当たり過ぎるので、裏に回り「宮川」が見える建物の陰で風を避けながら、寒さに震えて昼飯にしました。
寒い場所で、冷えたコンビニの握り飯と冷たい麦茶を飲んで黙々と食事してると、世間での温かい部屋で、温かい物を食べる当たり前の事が思い出され、こんな所で食事している自分自身の姿に哀れさを感じます。
哀れなるかな、哀れなるかな、カワイソーな遍路
寒いかな、足が痛いかな、熊野古道を歩く狂酔の人
ヒュウゥゥ~ゥゥ~(風の音)・・・・
ほんとは食事後に十分に休みたかったが、なんせ座ってジィ~ッとしてると、骨身に寒さが染みこんで来るので出発しました。
「柳原観音」を出ようとした所で、朝方会った三人連れのトッツアン達とバッタリ会うでねぇか。
おぉぉ・・こりゃ奇遇で・・と再会を喜び
「道を間違えたんじゃないですか?」
「うん、だいぶ行ってから気が付いて戻り、女鬼峠を越えて来た」
「やっぱしねぇ・・「原の辻」で遠くから後ろ姿を見た時に間違って、そのまま県道を行くんじゃないかなぁ・・と思ってたんですよ。」
「寺の前に有る食堂でウドン食べて来たよ。足湯も有り良かったよぉ。」
あらぁ・・でもσ(*_*)ら、もう冷たいコンビニのオニギリ食べ終わっちゃったんだよねぇ・・と思いながら別れました。
この頃になると、足の痛みがひどくなり、足の付け根まで痛くなり、寺で三曲も吹くと、それだけ休む時間が短くなるからなぁ。
座って休んだ時間よりも、立って尺八参拝したりウロついたりした時間の方が長いかもしれん、イテテ・・テ・・。
足を引きづるように、ゆっくりと歩いてると三人連れが追い付いて来たので「早いですねぇ、歩き始めの日のためか、ちと足を痛めましてねぇ」
「四国を歩いたんですか?(たぶん笠の字と、杖等を持ってるのを見たから) 私も歩いたんですよ。」
おお・・御同行!!・・でも、短い会話をして通り過ぎて行きました。
そおですわなぁ、道を間違って時間を潰しちゃったので、先を急がないと「三瀬谷」に着くまで日が暮れちまいますからなぁ。
歩いてる時点で予定していた「川添」まで行くのは無理と思い、それより近い「栃原」まで行く事にしました・・・足がイテテテテテ・・・・
この日は「三瀬谷」の「道の駅 奥伊勢おおだい」で車野宿しました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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