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H19.2.17 UP
「栃原~三瀬坂峠~滝原」地図 この地図リンクは、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。
ホントならば前日歩き終えた「栃原」から歩かにゃアカンのですが、途中省略して熊野古道・伊勢路は「川添」から歩きました。
なんせコンジョ無しで、足もまだ痛いもんだから・・
「川添駅」を出て歩き始めると、民家の車庫に繋がれている黒い犬に、突然吠えられました。
ウルセェー!!・・ビックリして心臓マヒ起こして死んじまったら、どうするんじゃ、せめて「オハヨー」の挨拶してから吠えるのが最低の礼儀じゃ。
飼い主はシツケがなっとらんのおぅと、ブツブツ思いながら歩いてると、また民家から犬が吠えます。
試しに「来い来い」という風に口笛を吹いてみると、吠え方が少し大人しくなったので、以後犬に吠えられる度に口笛を吹きますと、犬も「あれっ?何か変だなぁ」」と思うのか少し吠え方が変わったので、今度から犬に吠えられたら、ダメ元でも口笛を吹いてみよう。
「川添」町並みの民家を眺め歩いてると、たまに雨戸を入れる戸袋や門等に「飾り板」が付いてるのが有り、なかなか風流ですなぁ・・この辺の流行なのかもしれまへん、今度マネして、DIYで作ってみようかな。
「川添」の旧道を過ぎて踏み切りを渡り国道42号線に出て、本来ならば熊野古道・伊勢路は国道を歩くのでしょうが、なんせ車がガンガン走っており、そのオトロシイ事・・・
そこで車が走ってる国道を歩くよりも、距離的にはあんまり変わりが無いと思われる、宮川沿いの県道770号を歩く事にしました。
「高奈」の神社付近で道が縦横に分かれており、一方の道には「通行止め」とまで書いてあります。
地図を見ると、何となくその「通行止」の方向なんじゃが・・と思ってたら、付近の民家からオババがゴミを持ってゴミ置き場へ、ヨチヨチと歩いて出てきたので聞いてみました。
「あのおう・・ちとお尋ねしましすが、多岐原神社へ行くには、この道でよろしいんでしょうか?」
「はん?・・熊野古道を行くなら国道を歩かにゃアカンよ。」
「あっ・・いえ、この川沿いに行きたいんですが・・」
「カワゾエ」ならここじゃよ(アンサン何言ってまんがなぁ・・という顔しながら)」
あらあぁっっっ・・・この付近一帯は、まだ「川添地区」になるのね。
すまん、オババ・・・「カワゾイ(川沿い)」と標準語を言ったワシが悪かった、しかし「宮川」に沿って歩く道を、何ちゅうて表現で言えば、ええのか、弱ったなぁ・・。
「いえ、あの・・そのぉ・・国道は車が多いので、この宮川に沿った道を歩きたいんで・・」と、地図を見せて説明してもアカンじゃろなぁと思いながらも・・ヒョットしたら見かけによらず、ホントはカシコイバアサマで、たちまち理解してくれるかもしれん・・と、淡い期待をしながら地図を取り出し見せて説明しました。
しかしやっぱし、永年人間をやって来た人のためか、地図の見方がよぉ~わからんようで、「この人、何を難しいモンを見せて、ワケのわからん事を言ってまんの」という表情をして、いいかげん帰りたそうな顔します。
ワシも聞いた相手が悪かったと深く反省しつつ、どこかで話を切り上げてバアサマを解放してやろうと、泣きそうになりながらも、それでも何とか泣く事をこらえて説明したら、やっとわかってくれました。
「ああ、それならこの道でええよ。通行止めになっとるが、あれは車だけで人は歩いて通れる」
「ちなみに、この道(四辻の真っ直ぐな道)を行くと、どこへ行くんでっか?」
「行き止まりで、どこへも行けんよ」
「あらまぁ・・・」
やっと話しが通じたとなると、先程の帰りたそうな顔はどこへやら、今度はバサマが親切にも、ここのゴミの日の事まで教えてくれます。
お礼を言って、さっきからバサマとのやりとりを見ていた越後屋が待っている高奈神社の石階段へ行き、「鎮守の森」という感じでノドカですなぁ。
しばらく石段に腰掛けて休んでから歩き始め、ホンマに車が通らない道をテクテク・・・
途中、道の工事をしており、このため通行止めだったようで、工事の人に「スンマヘン」と言いながら通り過ぎました。
その後も車が通らず、ノンビリとテクテク・・・
川沿いの道だから、宮川の流れを眺めながら歩けるかなぁ・・と思ってましたが、道沿いには木が茂っており、ほとんど川は見えまへん。
全く人気の無い道を歩いてると、やがて蒸気が上がるような音が聞こえ、工場の様な建物が見え久々に人の気配がします。 その付近の道端に座って一休み。
「長ケ(なが)」の集落に入り、長い橋を渡った所で、あまりの足の痛さに「休む」と言ったら、越後屋が「もう休むんか」とモンク垂れます。
まぁ確かに前回休んだ工場付近の道端から30分程度で、あんまり距離は歩いてないわなぁ、でも情けねぇ事に、足の付け根が痛いんじゃよねぇ。
少し休んで対岸の道をテクテク・・・
この道の雰囲気は、道の狭さといい・・周りの樹木・杉木の雰囲気といい・・四国遍路した時の三原村へ行く道と、もんのすごく良く似ています。
「三瀬川」の最初の人家が見え始めた付近から、道幅が二車線となり広々としてきました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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