HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・伊勢路 > 23 落書き (八鬼山峠)


   熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く H13.6.23 UP
  「八鬼山峠」地図のリンクは、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。


八鬼山峠の落書き「ボケ古道客」/熊野古道・伊勢路を歩く

「荒神堂」付近、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く     尾鷲方面の展望、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く     蓮花石の落書き、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く

 熊野古道・伊勢路の八鬼山峠「荒神堂」から石畳を下り、「九鬼」との分かれ道を過ぎると、この付近からは岩にスプレーで落書きしてあり、バサマが言ってたように赤色でした。石仏、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く

 スプレー落書きは年月が過ぎてるためか少し剥げかかっており、このまま時の過ぎ去ると、そのうち消えて元に戻るかなぁ・・と思っていると「蓮花岩」付近では丁石を兼ねた石仏裏にも書いてあります。

 ここまでやるのか・・・!!、いくら何でも、これはちと、やり過ぎでねぇだろおか?

 そもそも熊野古道・伊勢路である八鬼山峠を生活道路と言うならば、この道路は地籍でいう「赤道」という公共の物だと思い私道ではないと思う。石畳、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く

 いくら道が敷地が隣接していても、そこに存在する「蓮花石」とか石仏までは個人の所有物なのだろうか。

 「桜茶屋跡」の石段で、先に下りて待っていた越後屋が、ワシの顔見るなり

 「わたしらボケ古道客か? (^O^) ニヤリ」 「えっ?・・何で?」
 「来る途中の落書きに書いてあった。」

 そお言えば「ボケ古道客いらない」「ダマシ古道」とか書いてあったようだが、そんな落書きよりも石畳なので足下を見てねぇと危ねぇし、落書きを一つ一つじっくり鑑賞しながら読んでるヒマなんか無く、何か書いとるなぁ・・程度にしか思わんかった。スブレー落書き、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く

 言われてから落書きを、チラッと注意してみると、よお~けぃ「ボケ」という単語が使ってあります。

 落書きは、書いた人の品格がよぉ~表れるので、書いた人はよっぽど「ボケ」という言葉が好きなようで、人格・思想が伺えますなぁ。(^O^)ダハハハ・・・

 それとも、どっかの町でシャッターや壁にスプレー落書きをしとるアホなヤツを、アルバイトに雇って書かせたんかな?

 八鬼山峠の「七曲」を降りた付近より林道交差点付近までの落書きは、かすれた落書きの上に新たな蛍光スプレーで落書きが書き加えてあります。スプレー落書きの群れ、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く

 それを遠目で見ると、薄暗い杉林の中を歩いたので目立つ原色の物が有り、だれか海水浴に使うパラソルでも忘れて行ったのかと思っちまった。

 たぶん林道付近まで車で上って、わざわざ落書きするためにキツイ目に遭いながら山を上がったんでしょうなぁ。

 蛍光色のスプレーも、けっこうな値段をするのにぃ・・1本じゃあ、間に合わなく何本も買わんとアカンやろおしぃ・・その費用だけでも、たいへんだろおしぃ・・

 あんまり遠くまで八鬼山峠まで上がると疲れてキツイので、一応手近な付近を蛍光スプレーして・・と、いうような感じで、そこら辺が、ちとコンジョが足りん。(^O^)

 しかし、それだけの労力とコンジョを、もおチット違う方向へ持って行けば、世のため人のためになったかもしれんず、どうせ書くなら、もおちっとユーモアの有る事とか、熊野古道客を味方に引き込むような事を書けばカシコイと思う。熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く2

 最初は八鬼山峠の落書きに対して同情してましたが、このような落書きの連続を見ると、同情心もブッ飛んで逆に反発心が出て来ます。

 第三者の立場である熊野古道客まで敵に回しちまうと、古道客は非難の矛先を行政側よりも落書きした当事者に向けちまい、この落書き作戦は失敗してると思う。

 一過性の激情にまかせて落書きをしたのか、子々孫々の代まで遺言状を残してでも、永久に落書きを続けさせるつもりなのかわかりまへん。

 熊野古道歴史の一環として、こおいう事実が有ったのだと「負の歴史」として落書き跡を永遠に保存して残すのも良いかもしれず、100年後に熊野古道を歩く人達は、その保存された落書き跡を見て、その行為をどのように判断するでしょうか?。

 落書きした人もここまで来た以上、もう十分に行政側の手落ちをアピールして認めさせ、それだけのコンジョを見せたのだから、後は「引き際をどうするか」だと思う。

籠立場、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く     ごっとん石、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く     道端のスプレー落書き、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く

 山を下る途中に「籠立場」が有り、そこに生えてる樹齢300年と言われる檜の大木の皮が剥がされ、その上に新たなる落書きスプレーがしてありました。

 その姿は見る目にも痛ましく、木が泣いてるように思え、 林業を生業とする者が自分の誇るべき大切な樹木を、自ら傷つけて心が痛まないのだろおか?尾鷲付近、熊野古道・伊勢路「八鬼山峠」を歩く

 以上、ボケ古道客のボケた戯言でごぜえます。

 落書きをした関係者の方々、気にしないで、おくんなせぇ。
 なんせボケたモンが、言う事ですので・・。 m(_ _)m ハハアァァ~・・・

2020/2追記

 現在は落書きが消されているよおで、どの程度自然に近くなったかわかりません。

 しかし、当時「八鬼山峠」を歩いた者としての感想、また熊野古道・伊勢路には、このような歴史のヒトコマが有ったのだという事実を残すため、関係者にとっては「負の歴史」として抹殺したいでしょうが、あえて写真・文書等の削除はいたしません。


 八鬼山峠、伊勢路・熊野古道←前頁「八鬼山峠」へ  次頁「羽後峠」へ→羽後峠、伊勢路・熊野古道


 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



以下、広告です。


老後の趣味に憧れのピアノを始めてみませんか?  
 <レンタルボックス>の種類・料金を見る
 <レンタルボックス>を自宅周辺で探す  

  中学英語を使える英語に!