HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・伊勢路 > 24 峠道 (ヨコネ道・三木峠・羽後峠)
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「ヨコネ道・三木峠・羽後峠」地図のリンクは、「東紀州ITコミュニティ」様の了承を得ております。
前回の八鬼山峠を終えた後、しばらくお休みして半年ぶりに熊野古道・伊勢路の続きを再び歩き始めました。
二木島駅に車を置き、「ヨコネ道」へ行くため三木里駅まで電車に乗ると、座席脇に荷物を一杯置いた20才の美少女時代を4回ほど終わらせたオババが座ってます。
いえ・・別に青春時代が過ぎ去ったオババだからって、どうって事ねぇんです。
20才代の若いキレイなネーチャンが座ってくれてたら、ウレシイなぁ・・とは全然思ってまへん・・いやチョビット思ったかな。
オババが座席脇を占領していても、まだ座る余裕も有りましたし、ワシらの姿を見て、オババが拝み始めたわけでもねぇんです。
電車が賀田駅に到着すると、青春時代を2回・3回ほど無事に過ごされた昔の娘さん(早い話がオバハン)達が乗り、先程の先輩オババを見つけると顔見知りらしく親しげに話してます。
きっと帰らぬ青春時代の想い出話を、されてたんでしょう。
そのうちオババが座席脇に置いた荷物を掻き分けて、袋に入ったソラマメを取り出し「250円」というのが聞こえ、ほほおぉぉ・・この地方では車内行商もやるんか・・懐かしい光景だのおぅ。
昔、どっかの地方を旅行した時、オババが干し魚を手に持って車内をウロつき、販売しとったのを思い出した。
車内行商を眺めていると、そのうち何かを買ってくれた少し離れている対面に居たオバハンへ向けて、オマケとして大きな夏ミカンを2個ゴロゴロと床を転がし始めました。
それを見ていた付近の乗客はもちろん、ワシも思わず声を出さずに笑っちまった。
そおだわなぁ・・車内はガタコト揺れており、オババが立って歩いて転んだりしちまったら危ねぇもんなぁ、離れてる所へは、転がるモンは転がして渡さないと・・。
「あらあぁ・・ボーリングみたいだわねぇ」と笑いながらオバハンが受け取り、横に座っていた越後屋に目であげようか?と聞いていたが、荷物になるので断っていた。
ノドカな、ほほえましぃ車内風景です。(^O^)
三木里駅・・半年ぶりでも駅から見る風景は、なあぁ~んか懐かしい。
海沿いの舗装道路をテクテク・・と歩いてると、やがて右側の山に「ヨコネ道入口」の案内標識が出ており、単なる山道だろおと思って道を見ると、いきなりロープが張ってあり「ゲッ!!・・」
ロープに掴まりながら登るようになっており、これはスゲエェ~所なんじゃなぁ・・と思ったら、その箇所だけで後は普通の山道でした。
「ヨコネ道」は、枝道というか・・谷間というか・・木の間隔によるというか・・見方によっては、枝道と思うような箇所が何カ所か有りました。
しかし、そおいう間違い易い箇所には小さい案内板が立ってたので迷う事は無く、この小さい案内板が無かったら、たぶん迷って、どっかへ行っちまったと思う、設置してくれた人、ありがとう。
「ヨコネ道」からは杉木立の合間からチラチラと海が見え、この道はシダが繁殖しているので、手入れしないと直ぐにシダが成長して道が見えなくなるでしょう。
舗装道路に下り、ほんのチョット歩くと次の三木峠へ入る案内板があり、さすが熊野古道・伊勢路・・・石畳の道が残っています。
三木峠に着くと、さらに展望台の標識があり、この峠からは海が見えなかったので、展望台からは見れるかもしれんと思い上がってみました。
なんせもう二度と来れないと思うから、何でも見とかんとね・・・。
越後屋はワシに偵察をけしかけ、展望が良かったら後から自分も上り、アカンかったら下で待って楽チンするつもりです。
三木峠の展望台は高台に有るため、遠くの対岸の港も見え、木のベンチも作ってあり十分に休めました。
展望を良くするには、付近の木を伐採しなければなりまへんが、ワシも昔の職場でよぉ~似た伐採作業をした事が有り、その苦労はわかります。
木をなるべく残してやりたいが中途半端な伐採では展望が望めず、かと言って思いっ切り伐採しちまうと、かなり広い範囲を切らにゃアカンので、どの辺で妥協するかが難しい所です。
それプラス・・木の生長の事を考えると小範囲の伐採では数年で展望が効かなくなり、カワイソーですが、どうしても広範囲に伐採する必要が有るんですなぁ。
三木峠からの林道を突き切って国道まで下り、再びチョコット舗装道路を歩くと羽後峠の登り口があります。
道の途中に石垣の段々が作ってあり、今は杉が生えているけれど江戸時代はここで何を作ってたんじゃろ?、まさか杉を植えるため、わざわざ作ったんでは無いじゃろしぃ・・・ミカン畑にでもなっていたのかな?
ワシは庭作りで石垣のチッコイのを一人で作った事が有り、それでもドエレエ目に遭ったから、この石垣を作るのはタイヘンだったでしょう・・と思いつつ・・眺めつつ・・先代の苦労を偲びつつ歩き、やっと羽後峠に着きました。
スタンプ箱を見つけ、どれスタンプ帳にペタンしようと思ったら・・・・あぁぁぁぁ!!・・・・スタンプ帳を車の中に置き忘れっちまったあぁぁぁ・・・。
せっかく来たのに、ペタンできないのもシャクなので、持ってきた行程用紙の余白にペタンしました。
羽後峠からは、万里の長城を作るように、石運びに苦労したであろう猪垣を眺めながら下っていくと「賀田羽根の五輪塔」ちゅう案内板が有ります。
へっ?・・どこに五輪塔が有るんじゃ?・・と付近を見渡したが、それらしいモンは見当たりまへん。
まぁ、いいや・・別にどうしても見たいモノでもねぇからと思って人家脇の小道に入ったら、その小道入口の草むらの中にヒッソリと有りました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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