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      (船玉神社・三越峠・湯川王子・蛇形王子・おぎん地蔵)


    熊野古道・影絵    「おぎん地蔵」付近、熊野古道・中辺路を歩く  H17.1.15 UP 


雨のキャンプ場と蛇形地蔵/熊野古道・中辺路を歩く

 熊野古道・中辺路「猪鼻王子」の山道を少し上がると先程の林道に上がり、もう少し歩くと「船玉神社」が有りました。「船玉神社」、熊野古道・中辺路を歩く

 スタンプ有るかなぁ・・・とサラッと道路から眺めましたが、腹が減ってたので、スタンプは無いだろおと勝手に思って通り過ぎました。

 確かこの辺に休息所が在るはずじゃが・・・と、そっちの方が気になちまったもんでして・・人間突き詰めれば、スタンプなんかよりも、まず腹ごしらえだもん。

 船玉神社から少し行くと、キャンプ場のような広場に小屋が立ってました。

 そおとわかっていれば、船玉神社にスタンプが有ったかもしれんので、探せば良かったなぁ・・惜しい事をしたと思いましたが、なんせ腹が減ってたので探しに戻りませんでした。キャンプ場のような「広場」、熊野古道・中辺路を歩く

 キャンプ場の細長い小屋が休息所かと思い、喜んで走って行くと小屋の中に櫓船が一隻飾ってあるだけで、中へ入れないように囲いがしてあります。

 あんらあぁ~・・・雨降ってるのに休む場所が無いのね・・・トイレは近くに有るけど・・

 仕方なく小屋の庇下に座り、雨宿りしながら昼飯にしました。

 ホントは最初にトイレの入口に座って食べようとしたんだけど、越後屋が「何もトイレの場所で食べなくとも・・・」とブツブツ言い、「ワタシ、小屋の方で食べる」と言ってσ(*_*)を置いて行っちまったので、σ(*_*)もついサミシクなり・・・、その後ろを追っかけて小屋の方へ移ったのです。「音無川」に沿って、熊野古道・中辺路を歩く

 小屋に入ってる櫓船は、どっかの漁師が寄付して、この小屋もその人達で造ったらしい。

 しかし出来れば船が雨宿りする構造よりも、人間が中に入れて雨宿りできる構造にしてくれた方が、もっと嬉しかった。

 そいで、ワガママを言わせてもらえば、座るベンチが置いてあったら泣くほど嬉しかった。
 なんせ、そこらに転がってた丸太に腰掛けてたもんで・・・

 それにしても、ここの広場は何を目的とした所なんじゃろ?「この水飲めます」の場所、熊野古道・中辺路を歩く

 立て札に「キャンプ禁止 マムシに注意」と書いてあったが・・・単なる櫓船を飾っておくだけの場所なのかな?、ここは「赤木越え」の合流点らしいです。

 食事後、雨が降っており寒いので、早々に林道を音無川に沿って歩き始めました。

 林道が行き止まって細い山道に入る所に「この水飲めます」と板に書いてあり、側のホースから勢いよく水が出ています。「三越峠」へ、熊野古道・中辺路を歩く

 だれかのHPに、この水を飲んだ事が書いてあったので、σ(*_*)も飲んでみました。

 人がやって良さそうな事はマネをするのは当然だけども、人から「アイツ何やっとんじゃ」と笑われるようなアホみたい事も、なるべく何事も経験だからしておかないと・・せっかく生まれて来たんだしぃ・・。

 細い山道は谷川沿いに上がり、雰囲気的には四国では横峰寺の上り口(大頭方面より)と似ています。

 しばらく山道を上がって行くと、向こうから二人連れのオバハンが来て、オバハン達は「今日、中辺路を歩いて始めて人に出会った」と喜んでます。

「三越峠 休息所」トイレ有り、熊野古道・中辺路を歩く   「三越峠」石畳の熊野古道、中辺路を歩く    「三越峠」より下り道、熊野古道・中辺路を歩く

 さらに山道を上ると「三越峠」に出て、そこの休息所で一休みしましたが、きっと先程のオバハン達もここで休んだ事でしょう。

 休息所の前は林道(舗装)が走っており、そこに石畳を敷いて熊野古道・中辺路へと導いており、非常にわかりやすく、なかなか味わい深い事をしますねぇ。

 三越峠からは下りの山道ですが、雨のため道に水が流れています。

「三越峠」下り道2、熊野古道・中辺路を歩く      「湯川王子」、熊野古道・中辺路を歩く      「湯川王子」スタンプ、熊野古道・中辺路を歩く

 やがて久々に川のせせらぎの音が聞こえ、川が見えると小さい古い社の「湯川王子」に着き、王子の有る場所は薄暗い所でしたが、川の付近は明るく感じました。

 ここは「湯川一族発祥の地」らしいですが、湯川秀樹の先祖も、ここの出なんでしょうか?

「湯川王子」付近、熊野古道・中辺路を歩く      「蛇形地蔵」、熊野古道・中辺路を歩く      「蛇形地蔵」スタンプ、熊野古道・中辺路を歩く

 少し川沿いに歩くと「蛇形地蔵」の案内看板が有り、Y字に分かれており、どっちかなぁ?・・・と思ったんですが、「蛇形地蔵」を経て行くのかと思ったが、そこへ行くだけの道のよおです。

 まぁ、たいした距離でもないし・・・話しの種にもなるかもしれんので「蛇形地蔵」へ行ってみなせぇ。「蛇形地蔵」より湯川川に沿って、熊野古道・中辺路を歩く

 この地蔵さんは、山深い無人の場所のなのに良く手入れがされており、小さい鐘がぶら下がっています。

 四国の寺では鐘を突きまへんでしたが、ここは人里離れた場所で、近所迷惑にならんやろおし、どんな音が出るかなぁ~と思い、三打してみると、ええ音がしました。

 すんまへん、信心も無いのに鐘を叩いたりして・・これも何事も経験と思い・・・しのごの・・・・。

 蛇形地蔵さん自体が蛇の形か、何かオトロシイ形でもしてるのかと思いましたが、普通の地蔵さんと変わらず、地蔵さんの後に有る平たい石が、それかなぁ・・と思えば蛇にも見える模様みたいもんは有りました。

 また、蛇形地蔵さんの下に願文を書いた小石が一杯置いてあり、今も信じてる人が沢山居るんでしょう。「おぎん地蔵」、熊野古道・中辺路を歩く

 そいで、蛇がらみの場所なもんだから、だれか卵を供えるらしく「カラスが卵を持って行くので、供えたら持って帰るように」というような事も書いてあります。

 先程のY字の所へ戻り、再び川沿いに上って行くと「おぎん地蔵」があり、カワイソーな伝説が有るよおです。

 むか~あしぃ、むかし・・京の芸者さんが、恋人を訪ねて歩いてたら、ここで強盗に遭ったらしいです。

 川に沿う瀬音の風景はこの付近で終わり、その後は再び山の風景となります。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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