HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・中辺路 > 12 野中の一方杉
H17.1.29 UP
熊野古道・中辺路の「小広峠」からは舗装された車道を歩きますが、車道表面の色は一般のアスファルトの色とちがい、少し黄色かかった色で舗装してあります。
わざわざ一般車道と区別して「車が通る舗装道路になってるけど、ここが熊野古道・中辺路の道だよ」と、わかるようにしたんでしょう。
ヒジョウに分かり易く、この舗装道路を作った行政の配慮がエライッ!!。
車の通りが少ない車道をテクテク・・と、歩いてると「新高尾トンネル」近くに東屋の休息所がありました。
途中、山道へ「中川王子」行く看板が有ったので、いよいよ再び山道に入るのかと、コンジョを決めて上がると石碑だけポツンと有り、その先の道は荒れて無くなっております。
元の車道へ戻って案内看板を見ると、ここまで戻るような道筋の表示になっており、よぉ~確かめりゃあ良かったなぁ。
やがて「発心門王子」以来、初めての民家が現れ、そこが「旧高尾トンネル」の場所です。
旧トンネルは封鎖されており、何でかわからんが自動車の車庫代わりになってるようで、民家は数件有るのみでした。
再びテクテク・・・
途中の民家に、陰陽道の「阿部晴明の腰掛け石」という看板があったので、そこへ行く階段を上がると、民家が有り「アララッ・・・石はどこ?」と思って、ふと見ると半畳位の石があります。
様子からみると、その石に腰掛けたらしく、石の上には1円やら5円玉が数枚置いてありました。
阿部晴明は、こんな所まで来て石に腰掛け休んでいたのですねぇ・・何をしに来たのか、わからんが・・。
その時に、崩れかかった岩を呪術で止めたらしく、すごいでんなぁ・・・。
σ(*_*)も腰掛けてみたかったが、バチ当たりそうなので止めといた。
再びテクテク・・・・やがて、キレイなトイレが見えると、そこが「秀衛桜」で、桜の季節は終わってたので緑の葉が茂っており、そんな事よりスタンプをペッタン。
少し行くと「熊野古道」の提灯がぶら下がっている、古風な民家風な茶店「とがの木茶屋」が有り、越後屋は、σ(*_*)がスタンプ・ペッタンをしてる間に先へ行き、縁台に勝手に座って待ってます。
店にはだれも居ないらしく、勝手に座るのも気が引けるので、側に「継桜王子」の神社が有ったので、そこで休みました。
鳥居の奥に大きな杉が二本立っており、その木の根本が空洞になって、大人4人ほどは座れる大きさです(これが「野中の一方杉」らしかった)。
そこでもスタンプをペッテンして、付近のベンチに腰掛けながら、ここら辺が「野中の一方杉」と言われてるけど、どの木じゃろおう?
付近を見渡すと、何となく神社に生えてる全ての杉枝が、片方だけ伸びて「一方」を指してるように、見えない事もなかった。
神社を出て、すぐ付近の道路から下を覗くと池があり、たぶん「野中の清水」と言われてるものでしょうが、わざわざ下りて見に行くほど喉が渇いてなかったので、上から見るだけにして、そのまま行きました。
ふと前方を見ると道路脇に、いかにも由緒正しく云われのあるような大きな杉の古木が一本立っているのを見つけました。
これこそ伝説の「一方杉」だと思い、越後屋に「あれが、きっと「ウワサの一方杉」にちがいねぇ。」 「何言ってまんねん。 あんなもん、ただの杉じゃ。」
「何を言う、ほれ、木の下に看板が有るでねぇか、あれにきっと云われが書いてあるぞ」と言って看板を見ると「この先にトイレ有り」
クソッ!!・・トイレなら、さっきしたばっかりじゃわい!!
越後屋が「ザマアミロ」という、最高に嬉しそうな顔をして笑ってるのを見るのが、ますますハラ立たしい。
付近にボオッ~としてるジサマに「「野中の一方杉」は、どこに有るんですか?」と尋ねると、「神社・・」と、ボソッ・・と一言・・・やっぱし神社にある木が「一方杉」だったのね。
この間違った杉の木が生えてる付近に、「野中伝馬所跡」という今でいう国土交通省の出先機関みたいのが有ったらしい。
車道をテクテク・・・途中に「比曽原王子」というのが有ったが、いかにも「スタンプは有りません」という雰囲気なので、車道から写真だけを撮りました。
道沿いに民家が有る「大畑」付近で、さらに真っすぐ行きかけたら「ここは熊野古道ではありません」という看板が有り、あわてて付近を見渡すと下へ降りる道路が有りました。
助かったなぁ・・ボオッ~として歩いてたから看板を見落としちまい、どこかのわからん場所で迷子になり、途方にくれて越後屋と手を取り合って泣き崩れるところだった。
看板が設置して有るという事は、やっぱしワシのようにボケェッ~と歩いて真っ直ぐ行く人も居るんやろおなぁ。
犬が吠えるゴミ小屋みたい所から下りの山道に入り、再び車道へ出た所が「一里石」という、少し大きい集落へ出ました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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