HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・中辺路 > 19 道無き道(八上王子)
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稲葉根トンネルを抜けた四つ辻で、それらしい方向へ歩いてると、今まで熊野古道・中辺路の山中で見て来た青い案内標識と違う熊野古道の案内標識があり、それには橋を渡って対岸に沿って歩くようになっています。
そかそか・・それならば、そおするかと川沿いを歩いて行くと、道は田んぼの中を突っ切って遠回りするように見えます。
それを見てヤンピする事にし、そのまま川沿いの草が茂ってる土手を歩きました。
案内標識が見当たらなく道が不確かでしたが、途中でよおやく久しぶりに「西国巡礼」の白い丸い標識を見つけてホッとして・・助かったなぁ・・ホンマに・・
「何とかの森」というのが途中に有り、貴重な何かが有るという看板に釣られて行ってみると「田中神社」で、小さい鎮守の森という感じです。
樹木だか蓮が貴重で特色が有るらしいんだけど、よぉ~わからんかった。
小学校近くの橋を渡り「八上王子」を探しながら、キョロキョロ歩き、JAの金融機関を見つけ、そこで「八上王子」の場所を聞こうと思い中へ入りました。
そしたら、あぁたぁ・・・カウターの中にいたオバハンとネーチャンが、一瞬何者が来たんじゃという顔してビックリして固まります。
そやろおねぇ・・綺麗なフロアに雨滴をしたたり落としながら、笠を被ったまんまで無精ヒゲを生やした小汚いジジイが杖を持って、いきなり何の遠慮もせずにズカズカ入って来たもんだから。
銀行強盗だとは思わなかっただろおが、ワケのわからん不審者が来たと思ったやろおなぁ・・間違いなく、オバハンとネーチャンの顔に、しっかりとそう書いてあった。
「八上王子」の場所・それに続く山越えの道を聞くと、オバハンが安心したように外まで出て教えてくれま、すんまへんねぇ驚かせちまって。
「八上王子」は、地元の神社のようになっており、スタンプをペタリコ。
そこから山越えの道が有ると聞いてましたが、境内を探しても、それらしい道が有りません。
鳥居を出た所付近に、いかにもそれらしい梅林の農道が有ったので、先に越後屋を行かせてみると行き止まりで戻って来ました。
地図を確認すると溜池の側を通らにゃアカン事になっており、大きい車道を歩いてると溜池があり、そこから山方向へ行く道が有ります。
「おぉぉ・・これじゃこれじゃ。」と喜んで数十歩、歩いた時・・・・待てよ・・地図では溜池を左に見て歩かねばならんのに、今は右に溜池が有る。
こりゃアカン・・地図を見ると近くに寺が有り、これはその寺へ行く道にちがいねぇと思い、再び車道を歩き、やがてトンネルの所で山の上へ上がる旧道のような道が有り、案内標識も有ったのでホッとしました。
少し上がると四つ辻に出たので、どっちへ行こうかと思ったけど、迷った時は真っ直ぐの道と思って歩くと、ほどなくして高畑山の頂上に着き、白浜・田辺市が一望できます。
よかったのおぅ、先程の四つ角で道を間違えなかったよぉで・・と、二人して喜びながら下っていくと、途中の道に「熊野古道」という見慣れた杭の標識が有り、別の方向を指しています。
あんらあぁ・・先程の四つ角は、やっぱし右に曲がるのだったので、少し遠回りしちゃったのね・・・迷子にならずに良かったけど・・
更に下りて行くと、今まで歩いていた道から山道へ下りる標識があり、よっしゃあぁ・・、今度は標識が有ったから大丈夫じゃあぁぁ・・と歩いて行くと、この道はあんまり人が歩いてないよおです。
そのうち、地面が見えないほど草が生い茂った箇所になり、以前読んだ熊野古道・中辺路を歩いたHPに書いてあった「道無き道を進む」という箇所は、きっとここの場所の事でしょう。
今回歩いた季節は5月中旬で、草もそれ程伸びてませんが、これが夏の季節だと草が伸びて、ホンマに道がわからんようになるじゃろおなぁ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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