HOME > 紀行文「目次」 > 熊野古道「目次」・大辺路 > 3 呼ばずの坂
2011.4.9旅行 2012.2.15掲載
熊野古道・大辺路の「駿田峠」を下ると、越後屋が製材所の前で待っており「犬が居る・・」と言いつけます。
「そんな事を言ったって・・σ(*_*)も、犬に吠えられるのはイヤじゃ。
お前が先に行って吠えるかどうか確かめて、場合によっては噛み付かれているスキにσ(*_*)がサッと通り抜けるから・・。
トカゲはシッポを切られても、頭がやられなければ生きて行けるんじゃから、越後屋、お前が先に行け。
ええいぃぃ・・はよ行け・・、しのごの言うな。」
製材所の敷地を通ると、やっぱりイラストの絵の通り「ワンワン・・・」と吠えますが繋いであるので、そんなに心配しなく通れました。
製材所の終わり付近にも犬小屋が有り、中で犬が寝てましたが、この犬はおとなしくて吠えないなぁ、感心・・カンシン・・と誉めながら通り過ぎたら、突然後ろから吠えて来た。
振り返って記念に写真を撮ってやったら吠えるのを止め、撮り終わって歩き始めると、また吠え始め、こいつもσ(*_*)と同じで、コンジョの無い犬じゃのおぅ。(^O^)
国道との合流点に鎖が張ってあり、側の立札にカワイイ犬の絵と「敷地内の犬に御中意下さい」と書いてあり、「中」は「注」の漢字の間違いだと思うが、これもご愛敬かな。(^O^)
初めて来た人は、この絵の通りチッコイ、カワイイ犬だと思い、頭の一つでも撫でてやろうかと思って入ったら大間違いでっせぇ。
犬の絵が3匹描いてあるが2匹しか居なく、1匹はどこかで寝てたのでしょうか。
看板まで設置するのだから、飼い主も熊野古道・大辺路を歩く人に気を遣ってるのでしょう。
国道へ出ると、すぐ近くに「湯川トンネル」出口が有り、少し行くとナニするホテルへ向かう道方向へ「大辺路」の案内看板が立ってました。
看板の写真を撮ってると、先を歩いてる越後屋が自転車に乗ったトッツアンに何か話しかけられていたので、追い付いた時に聞いてみると「大辺路を歩いてると言ったが、トッツアンは「この道が大辺路になってると聞いた事が無く、行った事もない。」と言ってた。」
ふう~ぅん・・この道は大辺路ではないのかなぁ・・でも、地図に道が記載されてなかったが、それでもここを歩くようになってました。
この先に神社が有れば、この道は正解なのだがなぁ・・と思いながら歩いてると、「湯川諏訪神社」の鳥居が見え正解で、地元の人でも、この道が熊野古道・大辺路だとは知らないんですねぇ。
まぁ・・もっとも単なるイナカ道で、早い話がわざわざ国道を遠回りしてる道です。
もう少しで国道に出るなあ・・と思った橋の所で看板が有り、橋の下へ降りる階段へ行くように書いてあります。
「ゆかし潟」沿いを歩いてると看板が有り「呼ばずの坂(鼻)」と書いて、その云われが書いてありました。
「明治の始め頃、この村にやってくる郵便配達員が、坂の上から村人を呼んで郵便物を取りに来させていた(坂を下る手間をはぶくため)。この坂の辺りでは郵便屋と間違えられないため、大声をあげて人を呼ばなかったらしいそおです」
おいおい・・ホンマかあぁ~?、しっかしぃ・・・だれが作ったかわからんが、こんな伝説を書かれちゃったら、いくら気弱なオトナシイ全国の郵便配達してる人達でも怒るでぇ。
実はσ(*_*)もアルバイトでチビッと郵便配達をやった事がありますが、自分の手間を省くため客を呼び付けるなんて横柄な事を考えも思いもしなく、たぶん明治の昔であっても、絶対にしなかったと思う。
σ(*_*)が郵便配達した時の想い出ですが、書留封筒の雰囲気から入試の合格通知だと思って配達しましたが、家が留守でだれも居ません。
こんな場合は「不在通知」をポストに入れて郵便局に持ち帰れば良いのです。
どちらかというと、こおいう事に私情を入れたらホントはアカンのかもしれんが、でも受験した人は1分1秒でも早く結果を知りたく、待ち焦がれてるだろなぁ・・と思い、留守でしたが「不在通知」を入れず、配達の帰り道に遠回りなのですが、もお一度その家にわざわざ寄りました。
当人が家に居たので書留封筒を渡した時、受取るなり「きゃあぁぁぁ~良かったあぁ~・・ダメだと思ってたぁ」と家族中で大喜びされた事が有りました。
σ(*_*)のやった事は、信書の秘密にチビッと触れるかもしれず、すんまへん・・・もう郵便配達を辞めましたので過去の事として許してください。
郵便配達の人ちゅうもんは、配達先から苦情を言われたら「あっ・・はい・・す・すみません。申し訳ありません。今後気を付けます・・うんぬん・・」と言い訳もせず、ひたすら頭を下げて謝るのが郵便配達員の実情なんです。(^O^)
イナカの郵便局だったので、配達先の家で茶をご馳走になった事もあったなぁ・・これも、ホンマはアカンのかもしれんが・・・。
話しを戻して・・この付近の地名が「不可(よばず)」なので、こんな適当な伝説を作ったのだと思うが・・・後、100年ほど過ぎれば「事実だった」という事になっちまいまっせぇ。
σ(*_*)が郵便職員だったら設置者にモンク言って、他の事を書いてくれと抗議するんだけどなぁ。
看板の側には「西国四国秩父板東巡礼供養塔」と彫った石があり、「左畑」集落に入って川沿いの満開の椿の下で一休み。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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