朝8時頃、「下和田」集落の諏訪神社駐車場に車を置かせてもらって出発。
歩いてると道端に大きな木が生えており、側に「平維盛お手植えの「椎の巨木」」と看板があり、へえぇぇぇ~・・この付近にも平家伝説が有ったのかぁ、知らなかったなぁ。
巨木の側に寺の門柱が有り「大泰寺縁起」と書いた、経年劣化して読みづらい看板もあります。
チラッと斜め読みして面白そうなのだけれど、今日はこれから2つ山越えをする予定なので、山越えするのに、どれだけの時間がかかるかわからず、帰り道にここを通るので時間が有れば寄る事にしました。
ちょうど「椎の巨木」の対面に熊野古道「大辺路」の看板が有り、小道を行くようになってます。
山裾をグルッと回る感じで「向境」集落を抜け、そのまま林道に入り少し行くと、「熊野古道」と書いた看板と、水色の下地に略図が有り、「庄の坂を経て浦神へ」と左の道へ進むように書いてあります。
これから行く「休平」は、「庄の坂」とも呼ばれていたのでしょうか。
この略図が無かったら、まっすぐそのままの林道へ行ってたろおなぁ・・見落としたらアカンでっせぇ。
「熊野古道」看板の写真を撮ってると、先を歩いてる越後屋が、林道から下りて来たジサマと何か話をして、長い間「ああだ・こうだ・・」とモメてるようです。
挨拶して聞いてみると、ジサマが「浦神へ行くならば、まっすぐの林道の道を行くのが正しく、越後屋が行こうとしている道は溜池へ行く道だ」と言い張ってるらしい。
「しかし・・あそこの立札に「大辺路」の看板が有り、略図にはこちら側の道へ行く事になっているんですがねぇ」と、わざわざ立札の所まで戻って確認させました。
しかし、それでもジサマはガンコに「あれ?・・ホンマに看板が有るなぁ。何?・・大辺路の道?・・・知らんなぁ・・。とにかく浦神へは、まっすぐの林道を行きトンネル通って行くのだ。」と言い張り、なんとしてでもまっすぐの林道へ行かせようとします。
「それでは溜池から先の道は、どこへ通じてるのでしょうか?」「さぁ~・・・わからんなぁ・・」
うむうぅぅ・・トシヨリはガンコだのおぅ・・σ(*_*)も、この先10年ほど過ぎると、このジサマに輪を掛けたような立派なガンコジジイになるんかなぁ。
猟銃を肩掛けしていたので、話題を変えて「猪ですか?」「いや、鹿じゃ」
ふうむぅ・・季節柄、春先なので「蝶」が飛んで話題になれば、花札の「猪鹿蝶」で20点の役が出来るのだが・・そうだ!!・・越後屋をキレイな「蝶」にするのは、どうしても無理が有るので、せめて良く似た仲間の「蛾」にしちまえば役になる。
さらに桜の木の下で、酒瓶を抱えこんで寝ている酔っぱらいが居てくれれば「花見で一杯」で、さらに20点の役が追加されるぞぉ。
しかし近くに柳の木が生えていれば、雨で役が流れちゃうなぁ・・・と、ジサマと話をしながら関係の無い、つまらん事がチラッと頭に浮かび、思わず周囲を見回して該当物がないか探しちまった。
ジサマのメンツをつぶさないように、やんわりと「行ってみて間違ってたら、戻って来て林道の道へ行きます」と言いました。
ジサマも「こいつも、ガンコじゃのおぅ」と思ったのかわからんが、よおやく説得するのを諦めたらしく、どこに隠し持っていたのかトランシーバを取り出し「これから、そちらに向かって人が通る」と通話相手に向かって話し出し、ほほおぉぉ・・・ハイテクでんなぁ。
仲間が居て、山の中で待ち伏せして鹿を撃つのじゃったのだろおか・・知らないうちに鹿と間違えられて、鉄砲で撃ち殺されたらタイヘンじゃからなぁ。
ジサマは人が通らないように道端で見張り役をしており、そのため溜池への道へ行かせたくなかったのかもしれない。
別れ際にジサマがσ(*_*)の足下を見て「ツッカケで行くんかあぁ?」と笑いながら言います。
「はい、他の人から、よお~言われて笑われるんですよねぇ。(^O^)ダハハハ・・・
でも今では、どんな山道でも、これが一番履き慣れて歩き易いんですよ。」
歩いて行くと道端に石の道標が有り、風化されて字が読めなかったが、これで少なくとも熊野古道・大辺路だというのがわかる。
ジサマの言ってた林道を地図で確認すると、溜池を大回りしてトンネルを通って「浦神」へ行くようですが、目的とする熊野古道「大辺路」の道ではないようです。
それにしても地元ならば、ほとんどの人が熊野古道「大辺路」を知ってると思ってたが、案外知られていなく、こおいう事は、わざわざ観光に来る、よそ者の方が知ってるのかもしれない。
溜池の少し手前に「大辺路」の標識と石仏が有り、そこから山道に入りました。
ジサマ、すまねぇが、熊野古道・大辺路はこの道で正しかったでぇ。
途中で鹿に間違われんかとヒヤヒヤして歩いたが、鉄砲の音も聞こえませんでした。
頂上付近が平らになっており、「休平」の看板とベンチが有り一休みしましたが、周りに樹木が生えており、ほとんど展望は出来無かった。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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