2011.4.12旅行 2012.3.8掲載
テクテク・・と海岸沿いを歩き振り返ると遠くに潮岬が見え、ここら付近の海は、キレイでんなぁ。
下調べして「高濱トンネル」近くの海岸には、熊野古道・大辺路の旧道が有り、弘法大師様が杖で一突きして岩に穴を開けた「通り穴(くぐり岩)」と言うのが有るらしい。
なんせ御大師様が杖で一突きする程度の穴だから、せいぜい直径1m位の穴で、付近に住むタヌキが出入りするような、チッコイ穴だろおと思ってたんです。
それが何と・・「高濱トンネル」近くへ行ってみると、岩に大きな穴が空いてるのが見えます。
これは一突きどころか、いくら御大師様の偉大なる法力を持ってしても、杖が折れちまう位に100回ほど、一生懸命に汗をかきながらドツキ回さないと、こんな大きい穴は開かないと思う。
御大師様も、苦労なさった事でしょう・・・ナモナモナモ・・・。
国道から「通り穴」はチラッと見えますが、あんまり有名でないらしく、その存在を知らない観光客は一瞥もしないで通り過ぎて「高濱トンネル」へ吸い込まれて行きます。
あんまり有名でないためか「通り穴」の看板も無く、国道からコンクリ擁壁を乗り越えて「通り穴」へ向かって草むらを行きましたが、ほとんど人が通った様子がありまへん。
スゲエェなぁ・・と思いながら穴を通り抜け、その先に道は有るのか不明でしたので、戻らなければアカンのかと思っていましたが、ちゃんとそれに続くコンクリ道が海岸沿いに有り国道まで行けました。
実は、これを書いてる時に、もう一度「通り穴」について確認するためネットで調べてみました。
そしたら、スゲエェなぁ・・と思いながら通った大きな穴は旧県道の穴らしく、ホンマモンの「通り穴」は、その横下付近の岩窪のような穴だったらしい。
あちゃあぁ・・・それならそうと、絵入りの説明看板が欲しかったなぁ、おっちゃん、間違えちゃったでぇ。
デジカメで撮った写真を改めて確認しても、そんな事を知らなかったので、ホンマモンの「通り穴」入口付近を撮った写真は無く、大きい旧県道の穴をテーマにしたものばかり・・・シクシク・・ワァッ~(/_;)
写真を見ながら今思えば、旧県道の穴付近に、崩れたような穴が有ったなぁ・・というような気がして、御大師様が杖で突いた回数は、10回程度の穴だったように思います。
それにしても旧県道の道幅は狭く、遊歩道のような感じで、こんな所をバスが通ったのじゃろか?
追記 この「通り穴」は、熊野古道・大辺路の古い記録にも載ってるそうで、2015年9月に崩落して旧県道・「通り穴」がかなり潰されたようです。今となってはこの写真は貴重かもしれません。(2020/2/28追記)
「串本海中公園」の駐車場で一休み。
日曜・休日でなく、平日のためか駐車場は閑散としており、採算取れるのかな?
入場料が1500円だそうで、うむうぅぅ・・車中泊しながら旅しているボンビーな年金暮らしの者には、よっぽど興味が無いと、ちと入りづらい料金です。
芝生の中に「澤信坊の道標」という看板と近くに道標が有り、この人は「姫」にも道標を作っており、ここに有る道標は串本町では最古な物らしい。
出発して国道の緩やかな坂を上がり、逢坂山トンネル付近より旧道に入ると、あっけなく切り通しがあって逢坂山の頂上を過ぎ、下り始めると有田港の町並みが見えます。
坂道の途中に白く塗られた祠の中に石仏が有り「北向地蔵」と言うらしい。
地図で方向を確かめると、名前の通り北に向かって地蔵さんが立っているようです。
こんな事をわざわざ確かめるヒマなσ(*_*)は、心が狭い人間なのでしょうか・・そおですか、すみません・・シクシク・・・。
「北向地蔵」を過ぎて、すぐ車道と分かれて細い下り道が有りますが、うむうぅ・・・これは旧道じゃろうか?・・「熊野古道・大辺路」の看板は無いが・・
今まで多くの道を歩いて来た経験と勘から言うと、この道は旧道で麓の集落に入るように思い、この細道を降りてみると正解で、麓の降り口に古びた道標がありました。
「貝岡の道標」と言われるらしく、表面には「右やまみち 左いせみち」と彫ってありますが、この彫ってある字を信用して左側の道へ行っちまうと、どこかの集落へ行っちまいまっせぇ・・今下りて来た道は、いかにも山道のような感じがしますが。
たぶん右側コンクリ擁壁付近に元は道標が設置されており、知らない山道がそこに有ったのだと思う。
紀伊有田駅に向かって旧道を歩き、今日の行程はおしまい。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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