「和深駅」で一休み。
出発して少し行くと「大辺路」標識が有り、階段を上がるようになっていましたが、どうせ単に集落内を歩くだけで、余り面白い物も無いだろおと思い国道を歩きましたが、どの地点から見ても、熊野古道・大辺路は海がキレイですねぇ。
国道を歩いてると「熊谷バス停」の所で、低いコンクリ塀の民家の庭先に地蔵さんを納めている祠が見え・・ここの家で管理しているんじゃろか?
鉄道線路の下トンネルを潜ると、カーブ先の岩場に鳥居が見え、近寄ってみると「金比羅」さんでした。
国道を歩いてると家の造りは二階建てではなく、良く似た形の平屋建てが多いのは風が強いためでしょうか、雨戸が閉まった空き家が目立ち過疎が進んでるのでしょう。
たまに訪れる別荘地としては、景色も良いし最高なんだけれど、やはり常時ここで住むとなったら生活がタイヘンなんじゃろおう。
そのうち道端にオババが座っており、地元のバアサンが日光浴しながら、家を出て行った道楽息子を思い浮かべているのかと思ったら、良く見ると越後屋だった。(^O^)
「どうした」と聞くと「大辺路の看板が有って、この急な階段を上がる事になっており、とてもそんな元気が無いので国道を歩く」と言い張ります。
国土地理院の地図を見ると、もう少し手前付近から、神社方向へ向かう道が有ったようだが気がつかず、絵図面を見ると階段の上には「木の本神社」が有るよおです。
σ(*_*)も階段を見ると元気が無くなり、省略して国道を歩く事にしました。
国道をテクテク・・歩いてると、海岸沿いの高台で、ガードレールが切れた所にゴミが捨ててあり、マナーが悪いのおぅ・・と思いながらその付近を見ると、なんとなく下の海岸へ下りれる細い道のようなのが有りました。
かなり急坂のようだけど、ひょっとしたら、この道が海岸へ降りて「里野の浜」へ向かう道かな?
「大辺路」標識が無いか探しましたが、ゴミが散乱しているだけで見当たらず、ゴミの中に標識も混じってたかもしれんが、無理して探す気にはならんかった。
たとえ海岸まで降りられたとしても、海岸伝いに「里野の浜」まで岩場を越すようなので、そこら付近が、どんな状況なのか不明なので不安でした。
もし通れずに引き返すとなったら、ドエレエ急坂をまた国道まで上がらにゃアカンので、安全策を取ってそのまま国道を歩きました。
「里野の浜」へ行くと「大辺路」標識に、「砂浜を歩いて500m先に上がる道が有る」とマジックで書いて有りました。
やっぱしダメ元で、あの道を降りた方が良かったかなぁ・・でも、けっこう急坂だったでぇ。
「里野の浜」より、そのまま国道を歩き、「大平見」の地蔵さんが有る付近まで来ると「大辺路」標識が有り、その方向を見ると、「里野の浜」から熊野古道が有ったらしく、ここでもまた道を見落としちゃった。
「カツエ坂」と言うのかな?・・「中平見」付近で旧道らしいのを見つけ、「大辺路」標識は無かったが、地図を見ると行けると思い「行けなかったらどうする・・」とブツブツ言う越後屋を叱り飛ばして行ったら、正解だった・・・・ほれみろ。
国道と合流した付近の対面側に「大辺路」標識と道が有り、行くとすぐに道が途切れて端っこに網で守られた「中平見」の地蔵さん小屋がポツンと有り、この先の道は国道で削られて無くなったよおです。
国道を歩き、再び熊野古道・大辺路へ・・・ここら付近は、国道へ出たり入ったりする箇所が多いですなぁ。
オマケに鉄道線路を横切る所まで有り、こおいう箇所はなかなか探しても見当たらない場所だと思う。(^O^)
国道に出た所で「宇の平見」の地蔵さんが有り、中も見ずに写真だけ撮って国道をテクテク・・
国道脇に「大辺路」標識が有り、通ってみたが距離が数100mほどで国道に戻り、それほど感激するような風景の熊野古道でもなかった。
歩いてると、再び「大辺路」標識が有り、これは先程よりも距離が長く、それなりの情緒が有りました。
これが続いていれば良いのだが・・と思ってたら、行く手には不法投棄のゴミが散乱しており・・ゲッ!!・・・で・・このゴミの中を歩いて行くの?・・しかも上がり坂で・・
越後屋が何のタメライも無く、ゴミの山を上がって行き、あいつにしては珍しいなぁ。
こおいう場面に遭遇すれば、たいていσ(*_*)に先を行かせてブツブツ文句垂れながら付いて来るのにぃ。
ゴミ山を上がった道の所で聞いてみると「階段を上がった所に標識が見えた。」と言い、ははあぁぁ・・なるほどね・・さすが老眼だけど、遠くは良く見えるんだ。
「江住」集落へ入り、「江住駅」へ行くのに旧道と国道のどちらを通った方が近いかなぁ・・と思って地図を見ていると、地元のオッチャン二人がその様子を見て
「どこ行きまんねん?あぁ・・あんまり変わらんが、旧道の方が近いんでねぇの。」
お言葉に従い旧道を通って「江住駅」へ行きました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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