HOME > 遍路・巡礼 > 「越中一国観音霊場」地図と目次 > 3 鶴の巣籠
巡礼日 2013.8.16 掲載日 2014.2.23
富山県高岡市にある「越中一国観音霊場」3番札所「国泰寺」は、虚無僧寺としてそのスジの人で知ってる人は知ってる、チョ~有名な寺です。
その事に関しては、以前に「虚無僧寺関係 国泰寺」で紹介しましたので併せて御笑読ください。
この国泰寺も「越中一国観音霊場」に含まれていたのは、下調べで霊場巡りをする時に初めて知りました。
虚無僧関係で前回、国泰寺へ来た時は総門を修理してましたが、今は完全に修復されています。
「三門」横に「木の根」が置いてあり、一番最初(約30年前)にこの国泰寺を訪れた時には、その横に「鶴の巣籠」の説明看板が設置されてたのですが、何故か今は説明看板が有りません・・・壊れちゃったのかな?。
尺八曲に「鶴の巣籠」という有名な曲が有り、曲名だけは知ってますが吹いた事がありまへん。
「鶴の巣籠」の物語は、仲良しの鶴の夫婦に、子鶴が生まれました。
親鶴は大事に子鶴を育て、テレビゲームも買ってやりましたが、冬の寒い時にはエサを見つける事ができません。
しかし、子鶴は「腹減ったぁ~・・エサくれぇ・・」と鳴くので、親鶴は自分の体の肉を千切り取って子鶴に与えました。
子鶴はスクスクと育ち、やがて子鶴は大空に飛び去り、そのまま親鶴の所へは帰って来ませんでした。
そのうち親鶴は、子鶴を思いながら寂しく死んじゃいました。
カワイソーな親鶴・・・・(T_T)
という内容だったと思うが、違ったかな?。
その鶴が住んでいた「木の根」だと書いてあったような記憶が有り、おぉぉ・・さすが虚無僧寺関係、尺八に関する物が有るなぁと思ったもんです。
ちなみに国泰寺の虚無僧伝来曲は「蓬莱」で、当時その曲を聞いた事が有るのですが、今となっては、どのような曲だったのか忘れちゃいました。
その時に虚無僧さんと話して、都山譜のコピー楽譜を貰いましたが今では吹けません。
国泰寺敷地内の石庭の見える、いかにも禅宗らしい「大方丈(本堂)」に入り、ここで毎年6月に開かれる「開山忌」には、坊さんの読経に併せて数人の虚無僧が尺八を吹きます。
今回は「越中一国観音霊場」巡りで来ましたが、虚無僧が吹いてたのと同じ場所で尺八を吹奏するのは、ニセモンの尺八吹きとしては畏れ多く、引け目を感じます。
まぁ、笑ってやってください・・と思って、奥に有る本尊さんの前まで行かず、離れた所に有る賽銭箱の前で一曲吹いて参拝しました。
この「大方丈」の濡れ縁に座って、庭を眺めながら尺八を吹くと絵になるでしょうなぁ。
よっぽど庭を眺めながら少し尺八を吹こうか・・と思ったのですが、真夏で暑く、日陰が無かったのでヤンピしました。
裏の「三重の塔」へ行く途中に「中門」が有り、国泰寺の「開山忌」には、この付近を虚無僧が尺八を吹きながら練り歩きます。
これを書いてる時に、改めて国泰寺の全景案内図の写真を見ると、鐘楼付近に観音堂が有ったのですねぇ。
あちゃあぁ~・・・そこで参拝するのがホンマだったんだ。
なんせ久しぶりの国泰寺なので懐かしく、「大方丈」へ行く事ばっかり考えていたので、オッチャンすっかり見逃しちまった。
以下、広告です。