地図では「尻屋」へ向かう国道は、海岸沿いに走ってるので海が見えるかと思ってましたが、松林でほとんど海は見えません。
しかし「ゆとりの駐車帯」付近から尻屋崎へ向かっての国道は、海が見えて海岸美が楽しめます。
尻屋崎灯台への道には入口ゲートが有り、寒立馬が逃げないように設置されてるようで、その付近に休息所が有ったので一休み。
この遮断機みたいゲートは、どおやって開くのかなぁ・・と思いながら見ていると、向こうから来た車がゲートの前で止まると感知して開きました。
ところが初めての人は、ゲートが閉まっているもんだから、σ(*_*)と同じように、どおすれば良いのかわかりまへん。
ゲート前付近で迷っちゃって「通ったらアカン」のだと勘違いをして、そのまま「尻屋」集落の方へ行く車が何台も居ました。
ここに「ゲートの前に止まれば、感知して開きます。」と大きく書いた看板を設置しておけば良いのにぃ・・ちと不親切だな。
モクを吸いながらゲート付近で休んでると、あんまりにも気の毒で見ておれず、カワイソーなので迷ってる車に「ゲートの前へ行けば開きますよ。」と教えてあげました。
尻屋崎岬を一回りした後、このゲート付近で「灯台へ行くにはどう行けば良いのか」と車の人に聞かれたので、かなり・・というか初めて来る人は必ず迷ってると思う。
あっ・・入場料は要りません、タダなので安心して通ってください。(^O^)
夜はダメなよおですが・・・
ちなみに「尻屋」集落を過ぎた向こう側でも、尻屋崎灯台へ行くには同じゲートが有ります。
尻屋崎ゲートを潜って、歩道を自転車で漕いでると、向こうから「パカッ・ポコッ・・・」と蹄の音も高らかに馬が2頭走ってきました。
おぉぉぉ・・・この歩道は馬の専用散歩道だったのか!!
歩いてるのではなく駆けて来るので、噛み付かれたり、蹴飛ばされたらアカンと思い、道端に自転車を寄せて近づいて来る寒立馬を写真に撮りました。
子馬が先頭になり親馬がその後を付いており、馬はσ(*_*)らを眼中に無いよおに、当たり前のよおな顔して側を通り過ぎていきます。
おいおい・・・こっちが避けてやったんだから、立ち止まって一言くらい挨拶しろ、コラッ・・!!
こちらが道を譲らなかったら、あの馬達は、どおしたじゃろなぁ?
おとなしく車道の方へ出たじゃろか?、それとも立ち止まって「眼ヅケ」して、お互いに「どけっ!!」と思ってニラメッコしたじゃろか?
たぶん勢いに負けて、自転車もろとも踏みつけ蹴飛ばされちまって泣いてたと思う。
尻屋崎灯台付近にも親子の寒立馬が居て、その回りを観光客が取り囲み、さかんに子馬を撫でたり、イジッタリしてます。
子馬は寝転がって、どおでもええや好きにして・・と、観光客のされるがまま。
親馬は、これまた観光客が子馬をイジメられたりしないかと心配する風でも無く、あっち向いて、ただボオッ~と突っ立ってるだけ・・・
馬達は何を考えてるのでっしゃろぉなぁ・・これからの人生・・いや馬生を、どう生きるのか考えているのでしょうか?
そんな事より、お前・・自分の子馬が心配じゃないのか?、人間の中には、イタズラしたりする悪いヤツが一杯居るんやでぇ。
子馬に蠅のようにたかってるギャル共は「キャアァ~・・カワイイ!!(はぁ~と)」とキャピキャピ言いながら携帯で盛んに写真を撮ったり撫でたりしてます。
コラッ!!・・お前らも、いつまでも子馬の側に居て騒いでるんじゃねぇ・・いい加減にして、そこをどけっ!!
他の人達も子馬の写真を撮りたいのにぃ・・ちょっとは他人の事も考えろ。
しかし、この寒立馬は大人しいですなぁ。人が近寄り触っても、犬と違って吠えたり・噛み付いたり・蹴飛ばしたりしないから・・
ただ・ただ・・・ジイッ~・・と、相手のするがまま、されるがまま・・・悟ってらっしゃること・・・
岬を回って寒立馬を見たのは、最初に見た走って来た馬と、尻屋崎灯台に居たこの2頭、合わせて4頭だけで、もっと他にも群れをなして観光客を追い回すのかと思ってました。
「尻屋」集落にある田名部海辺33観音霊場の23札所「大光寺」は、短距離でしたが、もんのすごい急坂を上がり、よっぽど途中で自転車を置いて上がれば良かったと思うほどの坂でした。
札所「大光寺」の戸は開かず、1曲だけの参拝。
遠くに尻屋崎灯台が、白い針のように見えます。
戦時中に尻屋崎灯台勤務の子供さんが、この「大光庵」に疎開していた時に、尻屋崎灯台が米軍飛行機による空襲に曝されているのを見ていたという逸話が、ネットのどこかに書いてあったように思う。
自分の父が勤めている灯台が攻撃に曝されながらも耐え続け、反撃したり迎え撃つ事も出来ない遠くの灯台の姿を見ながら、子供心にどうする事も出来なく、無事を祈るだけの胸の内を思うと・・・カワイソーですねぇ。
ちなみに戦時中でも灯台は、自分を護るための機銃などの防御武器は設置されてなく、全くの無防備状態でした。
灯台を樹木で覆ってカムフラージュする等(室戸崎灯台)あまり効果が無いような自己防衛するだけで、攻撃に対してはそのまま耐え続けるだけで、今も古い灯台には銃撃跡が残っていると思います。
攻撃に曝された灯台の被害は、太平洋側及び九州地方が多く、日本海側の灯台は、それほど被害はなかったようです。
これは太平洋上の空母より発進した、本土空襲の飛行機が目的を終えて帰る途中、余った弾等を使い切るため、「行きがけの駄賃」とばかりに灯台を攻撃して行ったためらしい。
対馬南端に豆酸埼灯台(現在:ミョー瀬照射灯)が有り、約40年前に見た灯台周囲のコンクリ外壁には、飛行機からの銃撃を受けた弾跡が凸凹になって残ってました。
最初に凸凹を見た時は、波浪等でコンクリが削られたのかと思ったのですが、地元の人に聞けば「目の敵」のようにして何度も灯台に機銃を加えた跡だそうです。
なお、現在の「豆酸埼灯台」は場所を変えて新しく出来た灯台で、昔の灯台は現在「豆酸埼ミョー瀬照射灯」として使用されています。
再び最初のゲートの所へ戻る途中、鉄条網で囲まれた放牧場が有り、牛でも居るのかと思ったら、やがて木立の中から馬が一頭出てきました。
おっ!!・・今まであんまり見れなかった寒立馬が、ここに居たのかと思ってると除々に近づいて来ます。
やがて木の茂みから、ドドドッ・・と馬の集団が現れ走って来るのを見て、すっかり感激しちまった。
どおやら道沿い近くに設置されている水飲み場が有るので、そこに集まる水飲みの時間だったらしい。
観光客も車を止めて、一緒になって写真を撮っていました。
しかし、馬をよぉ~く見ると寒立馬のように、脚が短いズングリ・ムックリではなく、何となく脚がスマートのように思え、寒立馬の種類と違うような気するが・・・だれか知ってたら教えてね。
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